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ルヴァンカップ決勝珍道中〜 ド底辺の#新潟サポ国立遠征 PART③〜

前回のあらすじ
未だに国立競技場にすらたどり着いてませんがさすがに今回は到着します(一旦)

5.いざ国立(のシート貼り)へ

試合前日の11月1日の朝、僕は地元の駅を出発した。前回の記事でルートに関しては書いたが簡単に言うと

地元の駅→新潟→長岡→水上→新前橋→高崎→籠原→新宿→千駄ヶ谷→徒歩で国立競技場での自由席整列のためのシート貼り

という感じである。総距離342.3kmで移動時間が8時間25分。8時25分に出発して17時前には国立競技場に到着できるのが地元の駅(白新線)における最速到達できるダイヤではあるのだが、仮に新潟駅から出発した場合は5時14分に出発して上記の行程よりも少ない乗り換えで12時20分前には国立競技場に到着できるというルートもあった。しかしあだち家は大病を患っているじいちゃんがいるのでその世話や家事をしてからでないと出発できねえなと思ったので地元の駅での始発で国立競技場へ向かうこととした。

「地元の駅を出発するぞ〜!」感を出したかったのに思ったよりも茂っていた線路脇に少しだけ引いてしまった。あまりにも茂りすぎている。

地元の駅から新潟駅へと向かう白新線は出勤やおそらく大学や専門学校へ通学する利用者で混み合っていた。僕だけが浮かれながら舞い上がりながら国立競技場に向かっていると考えたら少しだけ恥ずかしさと後ろめたさはあったが、途中の駅で明らかに似たようなスタンスの人たちが乗ってきたのを見かけて少し安心した。

新潟駅で信越本線の長岡行きに乗り換え、そこまで混み合っていない車内で座席を確保し早速仮眠。起きた頃にはもう到着していた。

長岡駅で乗り換えた上越線の水上行きの車内では先ほど新潟駅で見かけたサポーターとは違う人たちの姿を何組か見つけることができた。ここから同じようなルートで国立競技場に向かう人たちが増えてくると思うと少しワクワクしたし、本数の少ない上越線の上越国境を越える便とはいえ平日の昼間、それも青春18きっぷのシーズンでもないのにそこそこの人数が車内に乗っていたことに驚いた。

乗り換えは無かったが停車時間に余裕があった越後湯沢駅でフジロックの残り香を楽しんできた

日本一のモグラ駅と言われる土合駅も上越線の下り線では余裕で地上にホームがあるのを確認しつつ群馬県に突入。そんなこんなで水上駅に到着し新前橋駅で乗り換え高崎駅で湘南新宿ラインに乗り換えることに成功した。

隙あれば自分語りなのですが大学時代の4年半(半年ダブった話はいつかします)を高崎という街で過ごしたので高崎〜新潟間の帰省だったり逆に高崎〜都内には就活や遊びに行ったりとかで今回のルートを何度も通ってきたので色々と感慨深いものがあった。高崎から湘南新宿ラインで平塚競技場までノザやテラがいた頃のベルマーレ相手の昼間の試合を応援しに行って負けてそのままとんぼ返りで夜からコンビニでバイトをしたりとか。湘南新宿ラインじゃなくても関東アウェイでは間違いなく高崎線を利用して移動していた。そんな酸いも甘いも味わった緑とオレンジのラインの入った電車に乗って今日(というか明日は)国立競技場に行きタイトルを掴めるかもしれない。鴻巣あたりの車内でそのことを気づいてしまい既に泣きそうになってしまっていた。

万が一寝過ごしてしまったら小田原まで運ばれるところだった

無事に新宿駅で新潟じゃ考えられないほど改札内を歩いて総武線に乗り換えでいよいよJRにおける国立競技場の最寄りの千駄ヶ谷駅に到着した。

6.国立舐めてた

千駄ヶ谷駅を出ると雨が降っているにも関わらず目の前のデカい施設に行列ができていた。「これが国立競技場…!?」と一旦冷静な判断ができなくなってしまったが、よくよく確認すると目の前の施設は東京体育館でそこでは「高嶋ちさ子のザワつく!音楽会2024」が開催される直前だった。近場でバッティングするイベントもゴリゴリ有名なヤツで大都会・東京に早速一泡を吹かされた。東京体育館とそこに並ぶ方々の脇を通り抜けると国立競技場が姿を現した。

推しのアクスタと一緒に写っているヤツが
唯一まともな写真だった

ちなみに推しは新潟で活動するライブアイドルの乙女座長☆銀河団のあみかさんなのですが

某モバアルの小見ちゃんの夏休みセットを自力で当ててこの間も神ユニを買ったぐらいの人間ですので皆様よろしくお願いします。
そんな乙銀ですが11月10日に活動終了前最後の周年祭(ライブ)があるので柏戦の翌日にお時間のある方はぜひ!!! (告知コーナー)


話は逸れてしまいましたがようやく国立競技場に到着し、18時から開始されるカテゴリー7南1層の待機列整列順を決めるためのシート貼りに並ぶためにDゲートに向かった…

はずだったがDゲート付近には既に列が形成されていてその列がとんでも無い長さになっていた。ビッグスワンでの日本代表戦や天皇杯のときレベルの列の長さや人の集まり方、せいぜい数百人ぐらいしか集まってねえだろうなレベルを予想していた僕は呆気にとられた。人、人、人。とにかく続く長い列の最後尾を探しに行った。肌感覚でいうと千駄ヶ谷役から国立競技場が見える位置への移動よりもDゲートから待機列最後尾を探しに行った時のほうが多かったんじゃないかと思えるほどだった。

僕が列の最後尾に到着した17時頃にはこのあたりの場所にいた(はず)

ようやく見つけた最後尾、たまたま列に飲まれる形で設置されていたベンチがあり、そこに座りながら18時からの列整理まで待機することになった。ベンチに座りながら見ている景色には急ぎながら最後尾へと向かう人たちの姿が既にあった。時間が経つにつれて仕事終わりで駆けつけてきたであろう会社員の姿も増えてきた。

座っていたところから見えた景色。こんなに温かみを感じさせない木材の使い方も珍しかった。

そして18時になり列整理が開始された…と思いきや先述の通り僕の前にはすこぶる並んでいるのでなかなか呼ばれることはなかった。その間にあまりに暇だったので列整理のスタッフで同じく暇そうにしていたおじさんと駄弁ったのだが「前日のシート貼りでこんなに集まったサポーターは初めて(意訳)」と語っていた。

列整理が始まり1時間経ってようやく列が動き出して自分の整理番号とシートを貼る場所が確定した。スタッフに明日の本チャンの列整理に何名参加するかを伝え、そのスタッフから自分の整理番号を知らされてその番号を養生テープに書いてシートを地面に貼り付けるという流れで僕の整理番号は300ちょうどだった。
「まあ1グループ5人だとしても前の方には1500人、なるほど…」と思いながらも一応そのスタッフに「ちなみに前の方には今何人いることになってますか?」と尋ねたところ

スタッフの兄ちゃん「2360人ですね〜」
僕「ウォスッゴ…ありがとうございます…」

ドン引きしてしまった。平日昼間に僕よりも早く最低でも299人も来ている時点でドン引きだったのに当日はさらに2000人以上も待ち構えているのだ。明日の親子3人での連席を諦めながらもシート(シートではない)をアルビのスポンサーのコメリで買ってきた養生テープで貼って次の目的地へと向かうことにした。

この公式の弾幕を見てようやく諸々の実感が湧いてきた
2人分とは思えないシート貼り(シートではないし
ケーキの切れない若者がやるような貼り方)


7.借りたLuupで原宿越え

国立競技場から僕が目指したのがSHIBUYA ONE5というライブハウスだった。地図を見る限り渋谷の金王神社の近くにあったため地下鉄なり電車なりを乗り継いで行くのが正解だったと思うのだがここで魔が差してしまう。国立競技場の近くにも今流行りのLuupのポートが設置いるのを事前に確認していた僕は予めアプリもダウンロードして電動キックボードなり電動自転車なりを予約することができるということを把握していた。というわけでどうせなら電動キックボードを借りてやれ!!!免許合宿が冬場だったから原チャの講習を受けてないけどノリで乗れるだろ!!!という勢いだけで決めた。

普通に行けば14分、それが悲劇の始まりだった

僕は日頃から新潟の街やビッグスワンに向かう際に新潟市北区からクロスバイクに乗って向かうことが多い。その際も歩道ではなく車道のきわっきわを左側通行している。もちろん安全運転を心がけながら。

しかし大都会・東京では日頃のツーリング環境とは大きく異なることがあった。
路肩に停車している車が異常に多いことだ。新潟であればそういう車を見つけた際に可能な歩道であれば徐行しながら歩道を申し訳無さそうに進むということも可能なのだがこっちは大都会東京、必然的に路肩に停車している車よりも右側、ゴリゴリの車道をノーヘルで通らなければならなかったのだ。鉄の塊vsナンバーもボコボコになってるキックボードに毛の生えた程度の乗り物、いくらこちらがデブだからと言ってもぶつかったら即死するに決まっている。そしてこの走り方で本当に合っているのか、これは道交法的にセーフなのかという疑問もあったのだが街ゆくLuup乗りの方々もそんな感じで乗っているのでまあセーフなんだろうと思いながら乗っていたのだがここで大きなトラブルが起こる。Googleマップのナビ通りに走っていたはずが明らかに原宿駅前を走っているのだ。あのIKEAに行ったことがあるので間違いない。一旦降りて道を確認したところ、初めて乗る暴れ馬で表参道を通ってから青山通りを通らないと辿り着けないという地獄が待ち構えていた。Luupの電動キックボード、時速15kmまでしか出ないらしいのだが体感は80kmぐらい出ている。というかマリカーに乗ったインバウンド観光客をブチ抜いていったばかりである。電動キックボードに乗っているのに緊張で汗をかき、降り出していた雨にも濡れてグチャグチャになりながらも頑張って金王神社近くのポートに返却することができた。乗った時間は40分、30分無料のクーポンを使ったうえで200円ぐらいの利用料が掛かった。僕個人の感想としては電動キックボードはあまりおすすめできません。

なんでこれが合法なんだよ

8.ドルヲタなのでアイドルを観に行ってから今日の宿へ

僕が渋谷のライブハウスに来た理由、それは僕の妹の友人が東京でライブアイドルをやっていてそれを一回観てみたいと思っていたからである。シート貼りやLuupで迷子になったせいで対バンのほとんどのグループのライブを観ることはできなかったのは残念だったがほんの少しライブを観ることができたし、チェキも新規無料で撮らせていただいた。よく考えたら全く知っているヲタクのいないライブを観るということが本当に久しぶりすぎて色々と新鮮だったし、東京のライブアイドルシーンの空気を感じることもできたので死ぬ思いをしながら電動キックボードで駆けつけた甲斐があったと思います。
あっぷろーでぃあのみはねさんをよろしくお願いします!!!

初めてライブを観たのに1日遅れのハロウィンで
ヤンキーのコスプレをしていて面白かった

Luup大爆走でいつの間にか新潟から持ってきていたビニ傘を紛失していたので濡れながら小走りで渋谷駅に向かい、今夜の宿である妹夫婦の家へと向かった(マジで兄の立場がない)

22時過ぎに家に着くと寝付けなかった甥っ子がニコニコしながら出迎えてくれてそれだけで今日の疲れはぶっ飛んだ。そしてお風呂などを借りてからテレビを付けたところ、フジテレビがやっているルヴァンカップの事前番組を観ることができた。

これを観ていたら滾りまくって寝れなかった

俺たちがアルビレックス新潟を日本一のクラブにする、そんな思いが心の底から蘇ると言うか沸いてくるというか、とにかくその気持ちがめっちゃくちゃ強くなり、そのせいでなかなか寝付けなかったがいつの間にか翌朝を迎えていた。勝負の朝だ。


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