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2022/02/16「節制ブレイク」

仕事部屋に本棚がほしいなあと思い本棚を買った。自分で組み立てるタイプの本棚なので至極安価なものだが、わたしが本棚に求める機能は文庫本を収容する機能のみなので特段本題はない。

リビングの収納スペースに突っ込んであった様々な文庫本をせっせと移したのだが、自分で組み立てるタイプの本棚やカラーボックスで毎度やらかす通り、板の裏表を完全に間違えて木目が丸見えの状態で組み立ててしまった。こういう些細な失敗に気がついた際、電動ドライバーユーザーであれば即座に修正するんだろうなと思う時がある。

生憎とわたしは自分の力でせっせとネジを回す人力の使い手なので、すべてのネジを締めた頃には半ば筋肉痛になっていたためすっかりと諦め本棚を本で半分以上埋めた。本が収納されていればたとえ板が裏表逆でもそもそも見えないので、さっさと本で埋めてしまおうと決意した夜だった。

そして、今日も読書日記。

案の定の国名シリーズ。『スウェーデン館の謎』を読んだ。

『スウェーデン館』は国名シリーズ初の長編小説だが、異国情緒漂う舞台設定とミステリーはやはりかちりと嵌まるなあと思いながら読んだ(実際は聴いていた)。

これは『スウェーデン館』の直接的な感想ではないのだが、ワトソン役、何故か犯人に恋しがちじゃないですか?具体的なタイトルを挙げてしまうとそれだけでネタバレになる話題なので言及は避けるが、ワトソン役がひとりの女性に夢中になっていく描写を読むと心の中のわたしが「あ!犯人!」と声を上げてしまう。

まあ、わたしはそもそものところで美しい造形の女が殺人犯で……という話が殊の外好きなので、察してしまっても楽しさとしては変わらない。むしろ、楽しさが増す。美しい造形の女が血潮を吸い上げて化ける話が嫌いな人間、恐らくわたしのタイムラインにはいないので。

これはここ数日中に日記でも書いたことだが、ハウダニットよりもフーダニットが好きな人間のため、美しい造形の女が鬼女に変貌してしまった理由をこれからも追っていきたいと思うなどした。

例のごとく『ブラジル蝶の謎』を聴き終わる間近に日記を書いているため明日も読書日記になる気がしているのだが、今月は本をあまり買っていないためかなり節約できているな……とウキウキしてカバンを買ってしまった。やっぱり節制しても、まったく別のところでお金ってなくなっていくんだなと思う次第だ。

節制を打ち消したカバンを作り立ての裏表失敗本棚、夢のコラボの光景を最後に記しておこう。

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