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2022/05/26「悪霊たちに捧ぐ」

実写版『おそ松さん』を……観た!!!!!!

ここでわざわざ書く必要があるかは不明だが、わたしはざっくり書いてしまうと2期の松にう~~~ん……になり、『えいが』でオタクを観るな!!!!!!!!!になり、3期は放送終了後に惰性で観た。

あの頃の『おそ松さん』はもういないんだな……そもそもわたしが好きだった頃の松がほんとうに面白かったのかすらよくわからない……とまで思っていたのだが、今回の実写版で思い出すことができた。そう、『おそ松さん』1期ってめちゃくちゃ面白かったんだ……と!

実写版に関してはここまで松を追って来た責任を取りに行くかくらいの感覚しかなかったのだが、公開されている予告編や観てきた周囲の人間の反応が思いもよらずよかったため、最寄りの劇場で公開終了を迎える今日この日に行って来た。最終日だからか意外と客入りもよく、お手並み拝見……みたいな気分だったのだがメタ的要素盛りだくさん(とは言えどもオタクたちを「見て」いるわけではない、正しいメタ)、邦画あるあるみたいなネタも盛りだくさんでとにかく面白かった。

事前に他のメディアミックスでは俳優が尻を出したがお前たちには出せるのか!?みたいな挑戦的(?)というか敵意むき出しのツイートも散見されたが、高級車に向けてかなりの長尺放尿シーンなどもあり下ネタこそ松であるという強い思想を持った人(悪いぞ!)もお楽しみいただけたのではなかろうか。

あと、ちゃんと各々キャラクターになりきるのが上手いな~と思った。2.5次元系の舞台であったりミュージカルであったり、最近はついぞ行かなくなってしまったが以前は観劇の度に2次元キャラクターの落とし込みがどの俳優さんも上手いな~と当たり前のことに感心していたのだが、こういった落とし込みはディレクションの賜物なんですかね。顔が全然違う6人なのに話し方や抑揚の付け方で序盤からしっかりキャラクター像と一致し、違和感なく物語に入ることができた。

映画終盤で実写だからって(映画だからってかも)壮大なストーリーとか設定は必要ない、だって俺達はクズでな~んにもしたくないただのニートだから!と宣言されたのも気持ちよかった。『えいが』で悪霊になってしまった自分が明確に救われた!と感じたから……。

この日記を読んでいてまだ実写版『おそ松さん』を観ていない、どこかで松に見切りをつけてしまった人には是非実写版『おそ松さん』を観に行ってほしい。もしかすると、そんな人の中にいる悪霊も成仏することができるかもしれないので。

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