『少年のアビス』の話を聞いてほしい
こんにちは。唐突ですが、『少年のアビス』の話を聞いてほしい。3巻4巻あたりから『少年のアビス』を読んでいるんですが、6巻を買って辛抱溜まらなくなってヤンジャンアプリから最新話(※67話)まで追ってしまった。結果、もう元の生活には戻れなくなってしまった。ただただ本誌発売を待ち焦がれ、続きを欲する気持ちの入れ物のような人間になってしまった。6巻発売以降、日がな一日『少年のアビス』のことを考えて、なんだかすべてのことが手に付かない。新作のゲームだっていろいろ積んでいるのに、とにかくこの話がしたくてたまらない。
『少年のアビス』の話を聞いてほしい。
※以降は直近のふせったーのまとめです。物凄くネタバレをしているし、これが正解である保証はどこにもない。とにかくわたしがそうだと思う、そうあってほしい、そういうのが好き、とにかくもう、そういう思い込みから逃れられない。そういう種類の話だと思って話半分、茶請け程度に読んでほしい。そして、同意するものがひとつでもあればそう思う! とスキなどをおもむろにしていただければ、わたしの内なる亡霊は救われると思う。
土建屋(峰岸建設)の話
玄の父親と夕子ママが関係を持っていることが開示された時、夕子ママの口から玄の父親が学生の頃のリーダー格と付き合っていた旨の台詞があったけど土建屋の初代って玄の父親なんですかね? ということを考えたい。というか、そこはかとなく違和感を持っている。
なぜなら、現段階であの町を牛耳っている顔役的な存在が峰岸建設だと描写されているんですよね。そうすると、ヒエラルキー的に玄の父親にリーダー格がいるのっておかしくない? と思った次第である。けれども、作中で玄の父親が二代目以降であるなど具体的な歴史に関しては特に言及されていなかったので卒業後に峰岸建設を興している可能性は充分にあるんですよね。学生時代のヒエラルキーが原因で夕子ママを抱くような人間性なので(夕子ママ曰く、あいつより何百回も夕子ママを抱いている)学生時代のヒエラルキーをひっくり返りたくて一念発起した可能性も充分あるような気がします。
でも、あのムラ社会のヒエラルキーを一念発起してどうにかできるとは思えないからリーダー格ってなんだ? というのを昨日からずっと考えています。玄の父親が今後クローズアップされる可能性もゼロではないので大きな口は叩けないですが、そこまで賢そうというか、胆力のある人だとはとても思えないし……なんなんでしょうねここら辺……。
夕子ママにかつて大嫌いだったと告げて死んでしまった男子生徒(仮)がリーダー格だったのかな……でも玄の父親にとってのリーダー格がまともな人間とは思えんし(ひど)そんな殊勝な死に方するか? という疑問も残りますね。
みんな! 学生時代のリーダー格ってなんだと思う!?
59話67話の話
確定ではないものも多分に含まれての話なんですが、令児父(実父ではないですが)の死体を処分したのって峰岸建設も関わってますよね? さすがに夕子ママや玄では殺害までは出来ても死体そのものの処理は出来そうもないし……そのためにわざわざ土建屋っていう体の……という前振りが1巻の段階で入ってたと思うんですよね。
これを含めると玄父が死んでくれたらいいのになって言うのもまあわかるんですよね、学生時代の劣等感を拭うために夕子ママを抱いてる一方でそこには死体処理に手を貸してしまったという恐ろしさもあるんだろうし。同じ秘密を共有している以上、自分の首根っこ抑えられているのと同じだと思ったら学生時代のコンプレックスは横に置いて自分の将来について考えるだろうしな……ここら辺に玄の父親の凡庸さとか、破滅に突き進むことのできない平凡で庶民的な人間性を思ったりしてしまいます。
夕子ママの圧政に置かれている様々な者の相違として「早く死ね」の気持ちがあって然るべきで、夕子ママ自身にも「早く死にたい」という気持ちがあり、でも連れて逝ってほしいと願われている令児はと言えば……。
閑話休題。
59話67話で玄がいる敷地(重機があるので土場? 資材置き場? なんか明言されてましたっけ)なんですけど、個人的にはあそこに令児父が埋まってるんじゃないかと思ってるんだけどどうでしょうか。だからこそ59話でわざわざあそこにやってきて懐古し、67話でナギもやったるぞ!(同じように埋めたるぞ!)になってるんじゃないかなと……。
フォロワーたちはどう思う!?(またこのオチ?)
柴ちゃん先生と1000万円の話
令児が東京に出られるように、大学に通えるように支援するよ! と見せつけてきた通帳に900万くらい入ってたと思うんですが(使えなくて貯まったといっていた)あれって金の流れ的にどうなんですかね。
その後夕子ママから1000万で令児を買おうとして通帳見せてる(この時すでに1000万は超えてた)けれども、そっちにお金使ったら令児が結局大学に行けないし夕子ママ相手に空手振ったのかなと思ってたんですが最新刊(6巻)で明かされた通り、祖父から1000万巻き上げた描写があるんですよね。
さすがに900万はほんとうに自分で貯めて夕子ママに渡すようの1000万は祖父から巻き上げたんだろ〜けど、こう……おい……おい!!!!!! って感じになってしまうな。巻き上げたタイミングが汗みずくで卓球やってて合間に祖父への呪いの言葉を浴びせていた直後っぽいし……つまり、その段階で夕子ママから買い上げる構想があったわけなんだ……。それでいいのか? 柴ちゃん先生(柴ちゃん先生呼び違和感あるな)
夕子ママ
夕子ママの話なんですけど少年のアビス恒例の見開き2Pでこれまでの感情吐露の奴をようやく6巻でやってくれたのを改めて見返しました。
「一緒にお父さんに苦しめられて」「お兄ちゃんとおばあちゃんに苦しめれて」と言っているのに対し、なにを厚かましい……と初見の時は思ってたんですけど、この「一緒に」って物理的な意味合いじゃなくて、「わたしがこどもの頃そうだったように」という意味なんだな。走り読みしてるせいで気がつかなかったけれども。
夕子ママが義理の息子と母親のお世話をしているのは可哀想な自分を作り出すための演出だと思っていたんですが(実際はそんなことはなく、むしろそうするように指示していた)それ以上に令児を自分と同じ境遇にすることだったんですね。
でもこれ、穴があるとするのであれば、令児にとっての自分を苦しめ続けていた母親は夕子ママにとっての母親である「おばあちゃん」じゃなくて夕子ママ本人なんですよね。奇しくも夕子ママの母親が客と寝ていたように、夕子ママは玄の父親と寝ているわけで、やってること同じなんですよね。
それに気がつかないまま「ずっと一人で苦しかった 寂しかった」とかつての自分と同じように苦しめられている令児に向かって訴えるのはどの面! なんだけど、わたしはそういう夕子ママが好きだし……そういう厚かましさや傲慢さがめちゃくちゃ好きで……「でもいつか令児に会えるって信じてたから大人になるまでずっとずっと ずっと一人で耐えて待ってた」なインナーチャイルドを誤った方法で慰めようとした夕子ママが好きだし……。そのためだけにこどもを生もうと決めたのか、まだ判断ができないのでなんとも言えないんですが。
でも似非森曰く醜く咲いてしまってる以上、もう一幕なんかあるんですよね。上でも述べた通り、夕子ママが一緒に死にたかった彼やこどもを生もうと決心する経緯など……。醜く咲いてしまった切っ掛けや、似非森との間にこどもが出来た時にこの名前をつけようと思っていた名を似非森の与り知らぬところでつける事件が……あるんだろうな……。似非森が令児に助け起こされた時に重ねていた女の顔をしていた夕子ちゃんがどの段階での夕子ママなのかも気になるし 夕子ママ……。
番外編:許せないよねぇ?
許せないよねぇ?