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君はニュースクールを知っているか？

kobine

「Mtgのフォーマットで、オールドスクール、ミドルスクールがあるなら、ニュースクールを作ってもいいんじゃね？」
「確かに」
「カードセットどこまでにするよ？」
「んー……」
「ミラディン〜イニストラードとか？」
「なるほどぉ？」
という会話がミドルスクール界隈でされたとか何とか。ちょっと掘り下げてみたところ、結構面白そうなフォーマットかもしれないと思って、記事を書いてみることにしました。


ニュースクールとは

TKさんのこの呟きが発端となって生まれ……いやまだ誰もやっていないから生まれてすらいないMtg新フォーマット：ニュースクール。

うん、ごめん、まだ誰もやってる人のいない虚無フォーマットなんだ。でもきっと、誰かの琴線に触れると思うんだよ。少なくとも私は調べてみて、組んでみたいと思ったし、実際に組んでみた。そんな虚無フォーマットに誘われてしまった犠牲者、増えてくれないかなぁ。

使えるカードセット

簡単に言えばミラディン（2003年10月発売）〜アヴァシンの帰還（2012年5月発売）の間に発売されたカードのみ使える。イニストラード・ブロック時点でのモダンのカードプールとも言える。つまり、このフォーマットでは「過ぎ去りしモダン」を楽しむことが出来る。ナカティル、聖トラフト、タルモ、ヴェリアナ、ギデオンジュラ……。今では見向きもされなくなってしまったカード達をもう一度活躍させてあげられるカードプールである。
具体的には以下（MTG  Wikiからのコピペ）。みんなの思い出に残るカードもきっとこの中にあると思う。

ルール

ダメージスタックルールはありでいいと思う。2010年にルール改定により消滅したルールのため、カードセットの大半の期間でダメージスタックがあったため。また同様に『願い』に関するルールも過去のもの（参照先がサイドボードに加えて追放領域も可能とする）で良い。
その他は現行のMtgルール準拠（ロンドンマリガン、オラクル変更など）ということで。

禁止カード

これはいろんな意見があると思う。個人的には、イニストラード・ブロック時点のモダンの禁止カードと現在の禁止カードを比較した上で、
①どちらも禁止→絶対的禁止
②イニストラード・ブロック時点でのみ禁止→相対的禁止（ただし監視対象）
③現在でのみ禁止→原則使用可（ただし監視対象）
と区分けをして、②③については、フォーマット参加者が増えてきた段階で環境を見て再考すれば良いのではないかと思っている。

  • ①のカードリスト

    • 古えの居住地/Ancient Den

    • 猛火の群れ/Blazing Shoal‎

    • 金属モックス/Chrome Mox

    • 雲上の座/Cloudpost‎

    • 暗黒の深部/Dark Depths

    • 戦慄の復活/Dread Return

    • 垣間見る自然/Glimpse of Nature

    • ゴルガリの墓トロール/Golgari Grave-Troll

    • 大焼炉/Great Furnace

    • 緑の太陽の頂点/Green Sun's Zenith

    • 超起源/Hypergenesis

    • 精神的つまづき/Mental Misstep

    • 思案/Ponder

    • 罰する火/Punishing Fire

    • 炎の儀式/Rite of Flame‎

    • 教議会の座席/Seat of the Synod

    • 師範の占い独楽/Sensei's Divining Top

    • 頭蓋骨絞め/Skullclamp

    • 伝承の樹/Tree of Tales

    • 梅澤の十手/Umezawa's Jitte

    • 囁きの大霊堂/Vault of Whispers

  • ②のカードリスト

    • 弱者の剣/Sword of the Meek

    • 祖先の幻視/Ancestral Vision

    • 苦花/Bitterblossom

    • 精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor

    • 石鍛冶の神秘家/Stoneforge Mystic

    • 溶鉄の尖峰、ヴァラクート/Valakut, the Molten Pinnacle

    • 定業/Preordain

    • 野生のナカティル/Wild Nacatl

  • ③のカードリスト

    • 出産の殻/Birthing Pod

    • 黄泉からの橋/Bridge from Below

    • ウギンの目/Eye of Ugin

    • 信仰無き物あさり/Faithless Looting

    • ギタクシア派の調査/Gitaxian Probe

    • クラーク族の鉄工所/Krark-Clan Ironworks

    • オパールのモックス/Mox Opal

    • マイコシンスの格子/Mycosynth Lattice

    • 第二の日の出/Second Sunrise

    • 煮えたぎる歌/Seething Song

    • 猿人の指導霊/Simian Spirit Guide

    • 欠片の双子/Splinter Twin

    • 花盛りの夏/Summer Bloom

    • 暴力的な突発/Violent Outburst

と、長々とカードリストを挙げてみたが、いかんせん虚無フォーマットのため、どうしても使いたいカードがあったら、事前に対戦相手の許可を取れば使っていいと思う（ただしフルパワー親和、オメーはダメだ）

ちなみに言い出しっぺのTKさんはこんな禁止リストを挙げている。このツリーに長いリストがあるのでご参照のこと。


サンプルデッキリスト

晴れる屋のデッキリスト検索で過去のモダンのリストをいくつか拝借しました。（いつも便利なシステムを整備してくださってありがとうございます）
きっとあなたの琴線に触れるデッキがあると信じて。

バーン

いつでもどこでも、フォーマットを語るにはバーンから

上陸Zoo

ナカティルが居ないのは禁止のせい

親和

かつてのモダンの『顔』。超高速アグロは健在

ジャンド

審問→タルモ→ヴェリアナ。様式美

RGトロン

3tカーンは暴力の象徴


URストーム

コンボデッキだって負けてません

アドグレイス

『じゃ、全部引きますね』

UWコントロール

クリコマ瞬唱修復天。もっとコントロールに寄せたレシピもあります

終わりに

他にももっともっともっといっぱいデッキはあります。あなたと共に青春を駆け抜けたデッキもきっとこのフォーマットなら使えるはずです。
ちょっと最近のモダンに疲れてしまったな……、というそこのアナタ！　ここいらで寄り道してみるのも悪くないと思いますよ。

（9月15日追記）

それなりに反響があり、その中で気になったコメントをいくつか拾わせていただきます。

Q1：カードセットについて。イニストラードまでじゃなくて、枠が新新枠に変更される境界であるテーロスブロックを区切りにすべきでは？
A1：それはそれで1つの選択肢だと思うが、今回は『パイオニア以前』ということでイニストラードまでとした。テーロスとラヴニカ2回目はパイオニアでも活躍できるチャンスがあるため。パイオニアでもイリーガルで、現代モダンでは力不足なかつての名カード、いっぱいあるでしょ？

Q2：マナバーンはあり？
A2：ありでいいと思う。理由は上述のダメージスタックと同じ。

Q3：レジェンド・ルールは昔のまま（＝対消滅する）？
A3：昔のままでいいと思う。現在のルールに変わったのが2014年らしいので。プレインズウォーカーの唯一性のルールも復活ということで。

Q4：タルモゴイフは現代モダンでも現役じゃい！
A4：現代モダンエアプで申し訳ない。

Q5：これじゃただのアヴァシンの帰還期モダンだから、もっと差別化が欲しい。その間に発売されたスタンイリーガルセットを追加しても良いのでは？
A5：確かに面白いかも。その人によればこんなカードセットが追加されることになるそうです。具体的にどんなカードが追加されるかはよくわかりません。

Q6：ニュースクールのDiscordサーバー作ってよ
A6：きっと誰かが作ってくれるさ（他力本願）

（10月7日さらに追記）

Q7：基本セットは使えるの？
A7：確かにカードセットの中に入れてなかったけど使える想定。時期的には第8版〜基本セット2013までのはず

Q8：コールドスナップは使えるの？
A8：コールドスナップはアイスエイジブロックの一部のため、上記のカードセットのコピペ部分では使えるセット内に入っていなかったが、これも使える想定。

Q9：「当時のモダンの再現」をしたいなら、ダメージスタックや「願い」、レジェンダリー等の細かいルールは現代準拠のほうがわかりやすくない？
A9：確かにそうかも。ニュースクールに何を求めるか（当時の再現か、懐古的な雰囲気を味わいたいか、往年の名カードを使いたいのか）次第なのかもしれないと思う。いろんな人に遊んでもらうには、全て現代ルール準拠の方がいいのかもしれない。

Q10：禁止カードは早く決めて欲しい
A10：誰かがそのうち「定番」を定めてくれるさ。きっとね。

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