感謝
小3から小6まで空手をやっていた
ジーニアス 10歳 冬
己の肉体と武術に限界を感じ
悩みに悩み抜いた結果
ジーニアスがたどり着いたのは結果は
感謝であった
自分自身を育ててくれた
武道への限りなく大きな恩
自分なりに
少しでも返そうと思い立ったのが
一日一万回
感謝の正拳突き!!
気を整え 拝み 祈り 構えて 突く
突き終われば 倒れる様に寝る
起きてまた突くを繰り返す日々
2年が過ぎた頃
異変に気付く
一万回突き終えても
日が暮れていない
齢12を越えて
完全に 羽化する
感謝の正拳突き 一万回
1時間を切る!!
かわりに 祈る時間が増えた
山を下りた時
ジーニアスの拳は
音を
置き去りにした
怪物が
誕生した
6年以上 昔のことである