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②山奥から街へ 小学生時期
私は新しい場所で小学生に上がった。
家族四人で
二階建てアパートの一階に住んだ。
二階には同級生の女の子が父母と三人で
暮らしていた。
私は友達が同じ家に住んでいることが嬉しく
毎日一緒に学校に行き
毎日一緒に帰り
帰ってからも日が暮れるまで一緒に遊んだ。
祖母に会う機会が減ったが
友達とも上手くやっていて
学校も楽しく毎日行っていた。
そんなある日、私たちは母の実家に
母と妹三人で遊びに行った。
夕方になり、二階でお昼寝から起き
一階におりると
祖父と母のもめている声が聞こえてきた。
私は意味もわからず部屋に入ると
母は鼻を赤くしていた。
何か発すると私を車に乗せ
どこかに連れていかれた。
「ママ、泣いてる?」
「泣いてないよ。」
気のせいかとそのまま私は車に乗っていた。
暗い山を降りていると
キラキラとライトアップされた城のような
建物に連れていかれた。
私はこの時気付かなかったが
ラブホテルだった。
私はこの時全く意味がわからず
なんで母と寝室にいるのか
色々分かるのはまだまだ先の話だった。