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いまさらだけど、生成AIのプロンプトがどうして大事かって話
え、今さらプロンプト?
って思う人、正直多いと思うんですよね。
でも、AIがどんどん進化している今こそ、
AIを使いこなせていやい人
なんとなく使ってる人に
プロンプトって実はめちゃくちゃ大事だよって話をしたいんです。
でも、プロンプトって難しいことじゃないんです
AIと上手にコミニュケーションを取ろうね
AIも人も実は同じだよ
そんなことを言いたいわけです
今回は、プロンプトがなぜ大切なのか、どんな効果があるのかを、上司と部下のやりとりに例えながら、お伝えしていきたいと思います。
第1章:そもそもプロンプトって何?
まず「プロンプトって言われてもピンと来ない…」という方にざっくり説明しますね。
• プロンプトとは、AIに指示を出す「文章」のことです
• また、その文章を極めてAIから自分の求める答えを引き出すテクニックや考え方、プロセスのことをプロンプトエンジニアリングって呼んだりします
要は、「AIに何を、どう頼むか」をめちゃくちゃこだわることで、AIから欲しい答えを引き出す確率をグッと高めるわけです。
第2章:曖昧な指示はなんで問題?
「曖昧な指示だとどうなるの?」って思う方もいるかもしれません。
でも、あなたの職場を思い出してください
こんな経験ありませんか
職場の上司の曖昧な指示で
• 「〇〇さん、資料作っておいて」
• 「えっと、この辺は適当にまとめといて」
こういうフワッとしたオーダー、経験ありませんか?
指示が曖昧なせいで、何度もやり直しが発生して、「こんなことなら最初にちゃんと言ってよ!」って思うわけです。
実は人間同士のやり取りと同じようなことが、AIとのやり取りでも起きているんです。
第3章:上司と部下に例えると
曖昧な指示がダメな理由をイメージしやすくするために、上司と部下の関係に置き換えてみましょう。
• 上司(= AIに指示を出す人間)
• 部下(= AIそのもの)
どんなに部下が優秀でも、上司の指示がざっくりしすぎると、いろんな解釈ができてしまう。結果、なかなか求める資料(=答え)は出てきませんよね。
逆に、上司が事細かに「こういう形式で、目的はこうで、締め切りはいつで…」と懇切丁寧に伝えれば、部下が正確な資料を作る確率はグッと高まるわけです。
AIも同じで、丁寧なプロンプト(指示)を出すと、狙い通りの答えが返ってくる可能性が急上昇するんですね。
第4章:AIがいくら優秀でも…使う側の腕が試される
「AIがすごいんだから、雑な指示でもなんとかしろよ!」と思う人もいるかもしれません。
でも、残念ながらどんなにAIが優秀でも、先の上司と部下の例のように、指示が曖昧なら答えも曖昧になってしまうんです。
よくあるのが、「めちゃくちゃ頭のいい人に、ざっくり話しただけで察してもらえる」みたいな期待。
でもそれって相手の情報処理能力が超高い場合だけで、普通はそんな“察し力”を当てにしちゃダメなんですよね。
それに、察し力が高くても限度があります。
また、察し力は普段から収集している多くの情報をもとに成り立っています。
例えば、上司の好みや趣味趣向、考え方といった情報をもとに成り立っています。
AIがあなたの理解者となっていれば、察し力は高くなるかもしれませんが
現状、そこまでの能力はありません。
AIに正しい答えを導いてほしいなら、それに見合った明確な材料(=プロンプト)を与えるというのが大原則です。
第5章:難しいプロンプトはもう必要ない…でも正確さがカギ
とはいえ、プロンプトエンジニアリングのような、めちゃくちゃ凝ったテクニックを駆使しないとAIから正確な回答を得るのは難しいなんて言われてた時代は終わりを迎えつつあります。
最近のAIは本当に頭が良くなっているので、そこまで凝ったプロンプトがなくても、求める答えを出力してくれます。
じゃあ何が大事かっていうと、**「ちゃんと意図を伝えられているかどうか」**というところ。
• どんな文体で書いてほしいのか?
• どのくらいの長さ、どんな目的で作る文章なのか?
• どんな要素を盛り込んでほしいのか?
これらをスパッと伝えられるかどうかが、AIを上手に使いこなすポイントです。
第6章:AIに欲しい回答が得られないときのコツ
それでも、「なんかAIがうまく答えてくれない…」ってときは、一度この指示を“人間に出す前提”で考えてみるのをおすすめします。
人間相手に出したとき、相手が「…え、結局何すればいいの?」ってなるようなら、プロンプトがまだ曖昧なんだな、と判断できますからね。
あなたが、部下ならムカつく上司のことを思い出してください。
私ならもっと上手に指示が出せるのにと思ったことがあるのであれば
自信を持ってAIに指示を出してみて下さい
もし、AIが思うように回答を出してくれなければ、上司も大変だったんだなって思ってあげて下さい
ポイントは、AIに対しても“人”として扱うように、丁寧に接してあげること。
「◯◯してほしい」「具体的にはこういう形式で」「参考にする情報はこれ」…ってやれば、AIもちゃんと応えてくれます。
まとめ:AIは味方につけるもの!
結局のところ、どんなにAIが賢くなっても、使う側がしっかり意図を伝えてあげないと結果はイマイチになりがちなんですよね。
だからこそ、“プロンプトを丁寧に書く力”=使う側の力量が問われるわけです。
• 上司が曖昧なオーダーをすれば、優秀な部下も困る
• AIに曖昧な指示をすれば、優秀なAIも困る
めちゃくちゃシンプルな話ですが、ここを意識するだけでAIとの相性は劇的によくなるはず。
ぜひ、「人に頼むように丁寧にAIに伝える」ことを意識してみてください。
それだけで、これからのAI時代をより快適に、ラクに、生産的に過ごせると思いますよ!
追記:本当にプロンプトの難しいテクニックが不要になってきている件
この記事を書いた2日後に
Open AIからChatGPTの最新モデルである、「o3-mini-high」がリリースされました。
短いプロンプトだけで、1分もかからずにExcel上でブロック崩しを一発で作ってくれました。
本当にAIの進化は凄まじいです。
テクニックではなく、丁寧に伝えることができればAIはものすごい武器になると思います。
Excelブロック崩しについては、下の記事で紹介しています。
ChatGPTの最新モデルである「o3-mini-high」については、以下の記事で紹介しています。