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病気になって最近気づいた自転車の良いところ
楽に早く移動できる。多くの物を運べる。以外の気づいた点です。
視界が安定する。
何じゃそれ?と言われるかもしないが、脊髄小脳変性症って小脳が役に立たなくなっていくもので、歩く時に頭が上下します。普通の人が振れないのは小脳で自動処理しているから。水の入ったコップを持って移動しても溢れないのもそう。足の上下に合わせて上半身が揺れないように小脳が自動的に調整しているからです。これが僕らはできない。
けど、自転車に乗っている時はサドルに座りこんでいる。足がどれだけ動こうが上半身は動かさなくていい。だから頭は動かないので視界が安定する。
結構急いで歩くと、特に背筋を伸ばして遠くを見ると景色がガクガクするんだけど、自転車なら揺れないから楽になる。
真っ直ぐ進める。
歩くと数歩で足がどっかへ行ってしまうのだけど、自転車ならペダルに足を乗せているので結構大丈夫。(出だしなどのペダルから離している時は除く)足先とペダルを意識すれば、ペダルから足がどっかへ行ってしまうことはなく、そのまま漕げる。スピードが出てくると自転車は安定するのでふらふらすることなく移動できる。これが思ったより快適である。
ただし、狭い所はダメ。無理に適応しようとしてハンドルがガクガクブルブル震える。意識とは関係無しに動くのでむちゃくちゃ怖い。車の脇のすり抜けるのは絶対無理です。
足の力が付きます。
足を回したり、踏み込んだり、けど体重を支えるわけではないのでいい感じの負荷がかかります。変速機付きであればさらに調整できる。最近、今更ながら知ったことだけど、変速機は重いギアで早く走るためのものでなく、同じ力で同じ回転速度で足を動かすためのものだそう。これを意識して、ペダルを漕ぐと運動としても良い感じになりました。
まだまだ動けるアピールができる。
病気のことを話すとヨボヨボになったと思われがちだけど、何故か自転車に乗っていると言うと扱いが変わる。こっちは楽しているだけのつもりがまだまだ動けると捉えてもらえる。心配はされたくは無いが、代わりに配慮も時々減ってくるのでちょっとだけ不満も覚える。
とかなんとか色々書いたけど、出だしの不安は電動アシスト付きの自転車でカバーしてほぼ毎日乗っています。でも、交差点での毎回の一時停止は漕ぎ出し直しでやっぱり怖い。たまに足がペダルに乗らずにどっか行っちゃうしね。