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考えるヒント(3):「テクノ(デジタル)封建制」の議論から考える。
「テクノ(デジタル)封建制」とは
最近この「テクノ封建制」「デジタル封建制」なる言葉を知った。要するに機械や工場といった生産手段を持つ資本家や金融資本が社会を支配する資本主義の時代は終わっており、情報によって実体経済が支配されている。その結果デジタル長者が、クラウドやプラットフォームという「領地」を支配する「封建領主」となり、多くの人はそのデジタル空間に縛り付けられ、コツコツとは働いては領主様に年貢や地代、労働奉仕を納める「農奴」に転落していくというのだ。これでいくとSNSにせっせと投稿している我々も、マスクややザッカーバーグという「領主」のためにコツコツ土地を耕して儲けさせている「農奴」になるし、せっせとNOTEに書いている筆者などもさしずめNOTEの「農奴」になるわけだ(おじさんギャクで失礼)。なお、この論理は経済学をかじった人ならすぐわかるようにマルクス主義の図式を当てはめて成立している。
翻ってわが身を顧みると
筆者にはその当否を判断するだけの力量がないが、苦笑いしつつ、そうかもしれんなと思わせる部分もある。筆者もこつこつ書いて、有料の記事も出しているが、さっぱり売れない。そこそこ「スキ」もつくのでそこは皆様に深く感謝しているが、その割には記事は売れないし、「投げ銭」も飛んでこない。資料代の足しぐらいにはならないかと思って一部有料化を始めたがほど遠い有様である。もちろん筆者の筆力不足が最大原因だろう。
NOTEというプラットフォームに対する筆者の私見
きちんとしたデータはないが体感で行くと、NOTEの売れ筋を観察した場合、まずは実用性のあるものだが、それと並んでいかにNOTEで収益を上げるかという内容のものが多い気がする。なんだかタコが自分の足を食べてるような気がしないでもない。読み物としての面白さで売れてる記事はごくわずかだと思う。そうすると自分も「農奴」なのかな?とついつい思ってしまう。あるいは土地を借りる「小作人」か(苦笑)。一方でこういう場を借りないと、そもそも自分の文章などを多くの人に読んでもらえないわけだから、そういう点ではありがたいのだが。NOTEはあくまで趣味としてやるものかもしれないな。(了)
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