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優しい世界

先日、道を聞かれたときのことです。

その方が行きたい ある場所は、私も、何年か前に
一度行ったことがあったんですが、ちょっとわかりにくい上に、
人の後ろについて向かった所だったので、
なんとなくしか覚えておらず・・・その方も、ネットで
検索しながら歩いても、なかなか見つからなかったようです。


聞かれたとき、「なんか思い出せそう・・」と思ったら、
う〜〜諦めたくない、、なんて、子どもみたいに粘ってしまった・・
(あと、もう少しで分かりそうなとき、いつも謎の意地が
 しゃしゃり出てくるの なんとかしたい😁)

「あ〜確か、こう行って、ここを曲がって・・」
途中まではよかったものの、結局思い出せず、
この人を待たせてはいかんいかん、、
と、ここは潔く諦めねばと思い、

「すみません。ほかの方に聞いていただいたほうが・・
 申し訳ないです。」
と言って去ろうとしたら、その方が、

穏やかで、とても柔らかい、優しい笑顔で
「どうもありがとう」と私に言ってくれました。

私の、謎の意地が勃発したおかげで、
たった数秒だったとしても、欲しい情報は得られないまま
その人は時間を奪われてしまったっていうのに…

その人の笑顔はもちろん、その場の空気そのものが、
とてもとても平和で、贈りものをいただいたような
自分の身体がふっと軽くなったようなとても幸せな気分になりました。

なんとも言えない素敵な時間を、私が、いただいてしまった🌺

私が逆の立場なら、あんなにあたたかく接することができるだろうか。

おそらく、毎日へとへとで一日一日を崖から振り落とされないように
必死に生きていた会社員時代なら、
「結局、わからなかったか〜また、誰かに聞かなきゃ〜〜」
なんて、イライラしながら、軽くあっさりとお礼をして
足早に歩いて行くんだろう。


この出来事があって、ふと思ったのは、

生活していくためのお金は必要だから、
それを得るために、仕事をしていかなければいけない。
でも、

大丈夫じゃないのに、自分の心身に、大丈夫だと思わせ、
その感覚を刷り込み続けていかないと成り立たない仕事は
「する必要がない」  ではなく、

『やってはいけない・その生き方とは縁を切る』
くらいの覚悟が必要だなと思いました。

それでも、いろいろな事情で、過酷な働き方を選択せざるを得ない
立場の人も当然いるだろう。だから、生きていくことは本当に大変。

だけど、

できるだけ、自分を騙さないで生きていく方法を諦めず、探し続けて、
人それぞれの理想の生き方を、見つけられるようになって欲しいし、
私も、諦めずに探していこうと思いました。

もし、見つけられたら・・・

あちこちに、散らばる「悲鳴の棘」は顔を出さず、
温もりに包まれた笑顔が いたるところに溢れる、優しい世界になるかもしれない・・・

このとき、受け取った あたたかい贈りものを、
今度は、わたしがだれかに・・・ 🎁😊

 


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