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心の引き出し
何かを観たり、触ったり、聴いたり、読んだり…
ワクワクする時間
『音楽』
ふとした瞬間
楽器の音は裏側に隠れ、その瞬間、演奏者の決して表に現れない
叫び声、悶え苦しむ声、恐怖の心、訴えたい心、感謝の心…
それらが渦となって、わたしの
耳、心、皮膚を覆い、いつの間にか、わたしの細胞にまで染み込んでいく
”音楽”から ひとりの人間の人生までもが、 わたしの心に刻まれてしまうなんて…
今、わたしはどうなっているの? いや、どうなってもいない…
二度とこない喜びの瞬間が、ただここに在るだけ
『絵画』
その人の手から 描かれる無限の形、色彩、余白、無、光、
わたしが、キャンバスの内側に、吸い込まれそう と思う前に、
自ら、忍び込みたくなる それは・・・
画家の心の叫びを受けとりたくなってしまうから
『写真』
向けられた先の情景
動かない「時間」の中に、素直に佇むすべて
でも、ちょっと待って・・
映し出された情景にあるはずがない
撮る人の、”涙、笑顔、苦しみ、怒り、喜び、愛情…”
それらが、明らかに、はっきりと見えてしまう
いないはずのその人が、当たり前に目の前にいるかのよう
それが、わかった瞬間、生きる苦しみを
一瞬で消し去るくらいのたっぷりの愛をいただいた気分になれる
『物語・詩・短歌・俳句』
同じ言葉を使っていても、言葉の並び方、余白、句読点、
ひらがな、カタカナ、漢字…
作者一人一人選ぶ表現が違うから
読み手の心や脳に走る感覚や気分も、全て同じものは決して存在しない
あっ どうしてここは、ひらがな?
ここは あえてカタカナにしたの かな?
この部分 読点ではなく空間を設けたのね、、
なんて、その時の作者の心情に寄り添える時間が、とても幸福で有り難い
そして、
こんな感情に、この言葉を使うなんて・・・
そんな予想できない、一見矛盾するような表現でも、理屈ではなく
『心が幸せなため息をつく』
そんな経験を与えてくれる時もある
人生は、短いのか長いのか 思えば思うほど途方に暮れてわからなくなる。
そして、人生は悲しみと苦しみの連続 なんてこともあります。
でも、この世に存在するものが生み出す、大切でかけがえのない全て。
そこから、日々、新しい感情や感覚、心の状態が生まれてくる・・・
こんなにも素晴らしいことをどうして、自分の「意識」から遠ざかってしまうのか・・・もしかしたら、 気付かぬうちに遠ざけているのかもしれない。
もっともっといつも敏感にその存在を感じていきたい。
『心の引き出しに、苦しみが大半を埋め尽くしていたとしても、
探せば必ず「喜び」「幸せ」「感謝」があると信じてみよう。
奥に? 意外と手前に? え〜っとどこかな・・・🍀 ほ〜らみいつけた🎵』