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頑張っても結果が出ない…境界知能の私が仕事で気づいた大事なこと


こんにちは!
今回は僕自身、境界知能とADHDを抱えている中で、これまでいくつかの仕事に挑戦してきました。その過程で感じた困難や、どうやってそれを乗り越えてきたのかを今回はシェアしたいと思います。境界知能を持つ人が働くうえでの挑戦や、それに対する私なりの適応方法についてお話しします。

1.仕事を覚えるのに時間が掛かる

どの職場もそうでしたが、基本仕事を覚えるのに3ヶ月以上時間が掛かる事が多いです。

一時期クローズで働いてた時期もありますが、職場の人たちは障害があることを知らないので、『3ヶ月以上経ってるのにまだ覚えないの?』『他の人はもう覚えてるよ?』等辛辣な言葉を使われて、毎日ボロボロになっていたのを覚えています。

2.入力ミス、見間違いが多い

境界知能とADHDのせいか、どれだけ集中しようが入力ミスをする事が多いです。

僕はPCで入力作業をした後に、他の従業員の方にチェックしてもらっているのですが、どうしても誤字脱字を指摘されてしまいます。

他にも過去に品出しをしてた際、見た目が似ている商品を間違えて陳列して怒られるというのもありました。

原因を考えると単に『集中力不足』となるのですが、どれだけ意識しようが必ず見間違いや誤字脱字が出てきてしまいます。

3.そもそも認知機能が弱い

認知機能とは、記憶、注意、言語、問題解決、計画など、情報を理解し、処理し、利用するための脳の働きのことです。これによって私たちは考えたり、決定を下したり、学習したり、他者とコミュニケーションをとることができます。
この認知機能が境界知能や発達障害当事者では弱く、コミュニケーションの相違や先読みやマルチタスク等が苦手です。
僕もコレが原因で美容アシスト時代、マルチタスクが出来ず毎日叱責され、『なんであの時こんな簡単なミスをしてしまったんだろう』とよく凹んだのを覚えています。

次は職場でどう適応しているかを4つの対策を交えて説明します。


対策1. そもそも会社にカミングアウトする、職場でオープンにする


最も大きな壁の一つは、周囲に自分の特性を理解してもらうことでした。私が最初に行ったのは、勇気を出して上司に自分が境界知能であることをカミングアウトすることです。このカミングアウトによって、自分の困難を周囲に理解してもらい、サポートを受けやすくなりました。

例えば、日勤だったのを基本同じルーティンの夜勤にしてもらいました。
職場でオープンにすることは怖いかもしれませんが、それが信頼や協力を築く第一歩になると感じています。

対策2. ダブルチェックをする、自身で何度も再確認する


入力ミスや見間違いに対しては、「ダブルチェック」を習慣にすることで少しずつ改善してきました。タスクを終えたら必ず見直しを行い、できる限り自分のミスを発見する努力をしています。

さらに、重要なタスクに関しては、他の人にも確認してもらうようにしました。自分で気づけない部分も他人の目を借りることでカバーでき、ミスが大幅に減少しました。ミスが続くと自信を失いやすいですが、再確認を習慣化することで着実に成果を出せるようになってきています。

対策3. 質問を躊躇わない

理解力の低さから、一度聞いたことをすぐに忘れてしまうことがあります。以前は「こんなことを何度も聞いていいのだろうか」とためらいがありましたが、今では質問することを恐れないようにしています。

質問をためらうと、結果的にミスや失敗につながり、さらに大きな問題になってしまうことがあります。そのため、わからないことはすぐに聞くことが重要です。また、メモをしっかり取っておくことで、同じ質問を繰り返すことを減らせます。職場では、「質問することで正確な成果を出す」姿勢を大切にしています。


対策4. 開き直るマインドを持つ

境界知能の特性から、完璧に仕事をこなすのは難しいと感じることが多いです。私の場合、何度も努力しているにもかかわらず、結果がすぐに伴わないことも少なくありません。

それを通ってる心療内科の先生から相談すると、自分を責めすぎない「開き直るマインド」を持つことが大事だと教えてくれました。

もちろんミスをしないように努力はしますが、それでもうまくいかないときは、自分に許しを与えるようにしています。


「できないこともあるのは仕方ない」と開き直ることで、心の負担が減り、長期的に見れば仕事に対するモチベーションも維持しやすくなりました。
また過度に考えすぎると適応障害を発症し、ストレスでパフォーマンスが下がることもあります。
こうなったら元も子もないので、あまり抱え込まないようにしています。

最後に

これら4つの対策を実行することで、境界知能である私が職場で少しずつ前進できるようになってきました。仕事で結果が出ないと感じることは、境界知能を持つ人にとってはよくあることです。

しかし、自分を責めずに、工夫しながら適応していくことで、少しずつ成果を出すことができると感じています。

もし同じような悩みを抱えている方がいれば、無理に自分を追い詰めるのではなく、こうした対策を試してみてください。自分に合った方法で、少しずつでも進むことが大切です。

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