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絶望的展開に見えて、魂は超喜んでるって話
こんにちは。スピリチュアルネイティブのタケルです。
ちょっと面白いことがあったんで書きます。
俺の知り合いのAさんはシングルマザーで、発達障害のお子さんの娘さんと暮らしてる。そんな彼女は、娘さんを育てていくうちに、自分にも発達障害があることにある日突然、気がつかれたそう。
「どうりで人と違うって思ったの。仕事でもいつもうまくいかないし、こないだも新しい職場でいじめられちゃって。仕事やめたんだ。でも子供を育てないとだし、また働かないと」
Aさんはそういってため息をついた。「正直、まじ絶望だよ」と項垂れた。俺は彼女の疲弊ぶりに、本当に大変そうだなあと思って見ていた。
俺はそのとき、ちょうど携帯していた禅タロットを取り出した。いわゆるOSHOカードっつって、簡単にいうと、日本の禅に開眼したインドの哲学者OSHOの格言をもとに作られた、いわば禅の思想のタロットだ。
「えー何、占ってくれるの」
Aさんは途端に目を輝かせて、身を乗り出した。
(同時にAさんの背後にいる守護霊たちも勢いよく身を乗り出した 爆)
「占いっていうか、これは思考整理ツールだよ。もちろん占いもできるけど、未来予知には向いてない。禅の思想だけあって、「今ここ」に集中して整理するカードだから。俺は頭を整理したり、潜在意識を見るために使ってる」
「私のこと整理して! 頭パンパン! お礼はするから!」
俺は苦笑いして、カードを切った。実は俺にとって、他人と話すときにカードを使うのは、相手から直接届いてしまうビジョンとか思いから、適度に距離をおくためのガード的役割もあるんだ。つまり、直接相手を見るより、カードを介すことによって相手の情報をまとめたほうが、お互いにとってちょうどいいコミュニケーションにつながるんだよね。
俺はカードをめくってみて、思わず笑ってしまった。Aさんの表情とは裏腹に、カードはまるで、「この世の春!」ってばかりに華やかなものばかり。深刻そうな顔をしていたAさんが、何ーとせっつく。
「いや、ごめん。Aさんさあ、まあ確かに現状詰んだって感じらしいけど、くくく・・・ごめん、魂は超喜んでんだね」
「え?」
Aさんはきょとんとした。
「どういうこと?」
俺はさらにカードをめくってみる。
「あのね、Aさんはね、確かに娘さんを通して発達障害だと気づいたことは、しんどいことだったかもしれない。社会に適応できてない事実に直面する苦しさは、俺にもあるから、理解できる。ただね、Aさんと娘さんの発達障害って、要するに、「社会を基準として、あなたはここが適応できない」って物差しなのであって、
Aさんそのものがダメ、とかじゃ全くないんだよ」
「うん・・・」
「で、Aさんはおそらくね、意識ではもちろんパニックなんだけど、無意識というか魂では、自分の中にあってずうっと眠っていた、かけがえのない無邪気さ、シンプルで野生的な自分と、娘さんを通して再会できたことに、むしろすごく喜んでる。ここにいたんだ、本当の私!って」
Aさんは、だんだん目がじわじわとしてきたように見えた。そして、Aさんの背後にいる存在(守護霊やご先祖さん)たちが、何かを言いたそうにウズウズしているのが伝わってきたので、こちらもカードを通して見てみた。
「うん、ほらね。あなたを守ってる存在たちも、いってる。『自分の中にあるかけがえのない資質、個性を、大事にしなさい。そうしたらうまくいく』って。
Aさんは泣きながら、でも、でもと呟いた。
「でもこの資質のせいで、うまくいかないんだよ? みんなと同じリズムで会話ができないし、私、しかも聴覚過敏で、耳栓しないと職場にいられないの、人の声ってうるさくて。なんで自分ばかりこんなにできないんだろうって嫌になる」
「そうだね。Aさんが、自分ばかりできない、って言う気持ちもわかる。ただ、だからといって自分で自分の価値を貶めないでほしいんだ。貶めることで、得られるものはあまりないように思うよ」
Aさんはそっか、と頷いた。
「じゃあ私はどうしたらいいの?」
俺はカードを引いてみた。
「ちゃんと戦わないとね。あなたの価値を貶めるものから。例えば誰かに自分を貶められたら、ちゃんと言い返す。もし言い返せなくても、相手の言葉を絶対に受け入れたりしないこと」
「それから?」
「・・・自分を大事にできるようになったら、これまでみたいに理不尽な人間関係からは脱出できる。あなたがまず自分を大事にして、資質を宝として受け入れ、自分を誇るんだよ。そうして守るんだ。それができるようになれば、自ずとAさんに相応しい仕事と引き合うようになるはずだよ」
「そっか・・・すぐにでも仕事を探そうと思ってたけど・・・しばらくちょっと、実家に帰ろうかな。私、疲れ果ててるのかも。自分を大事にとか、すっかり忘れてた」
「うん。それができるならそうした方がいいよ。そんでさ、ちょっとでもお子さんを預けたりして、ぼうっとしてみて。何も考えないで。そしたらね、魂が実は喜んでることに気がつくから。内側からじわっと広がって、そのよろこびが、あなたの力になる」
Aさんは頷いて、わかった。といった。
「実はすごく嬉しいの」
「何が?」
「魂が本当は喜んでるって。なんか、わかんない、嬉しいね」
今回のことは、なかなか印象的な出来事だったので、ここに取り上げて見ました。
読んでくれてありがとう。
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