「変な絵」の感想

章が進むにつれてだんだん分かっていく事が増えていくんだけど、前の章に書かれていた文章と同じ文が繰り返し書かれいることが何個かあってその意味が分かる度にゾッとした。沢山登場人物がいて章も分かれてて時系列も行ったり来たりするのに混乱することなく読めたし、全部が繋がって真相を理解した時の衝撃でもう半ば放心状態。点と点が繋がって線になっていくのが面白くて読み始めたら止まらなかった…これは全人類読むべきだし、書いた人の脳みそまじでどうなってんだ…同じ人間とは思えん。
母親は子を守るためなら殺人さえも犯せる、けど直美は常軌を逸してるよ…普通の人じゃ考えられない思考回路してて幼少期から親からの愛情を受けず虐待されて育った子供はやっぱり変われない、最終的にこういう人間になってしまうんだなって感じた。人殺しすぎ。父親が死んで母親がああなった時点で施設にでも入っていれば直美の人生は変わったんじゃないかなと思う。
直美の異常な程の子供への執着から30過ぎても直美にベッタリな子供も気持ち悪いし由紀が死んでから実の親を妻として3年間も生活してたのも気持ち悪すぎる。異常性に気づかんのか。やっぱりね、こういう人間は子供産むもんじゃないよ…負の連鎖すぎる。
岩田さんが1人で山に登るシーンは殺されちゃうんじゃないかってヒヤヒヤしてたけど案の定嫌な予感的中して悲しかったな…ここまで事件を突き止めたのに報われない…
序盤の佐々木と栗原のお話で最後に書いてあった「しかし、どこまで走っても、栗原と再会することはできなかった。」が意味深すぎてずっと気になってる。
最後栗原出てきてびっくりしたし佐々木にブログの真相が分かったら教えてくれと言われたって理由だけでここまで1人で事件調べあげたの凄すぎる。流石にかっこよすぎた。
ここまで感想書いたけどやっぱりあの読み終わったあとの快感というか多方面から受ける衝撃は読まなきゃ味わえないものだから是非読んでほしい…こんな感想じゃこの小説の面白みが1ミリも伝わってないと思う()

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