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おさんぽ/鈴虫寺

みなさん、鈴虫寺はご存知ですか…?
ワラジを履いたお地蔵様が、あなたの願いを一つだけ叶えてくれるというなんとも魅惑的なお寺。

今まで、近くを通ったこともあったけれどご縁がなく。
昨今、人様のブログやテレビ、ネットでその名を耳にすると『本当にご利益があった!』という声が多いので気にはなっていた存在。
行きたいな〜とは思いながら、
『わざわざお地蔵様に願いに行って、必ず叶えたい一つの願いがあるのだろうか…?』
と考えれば、特になく。
特にないということは、今に満足させてもらっている、という証拠であり。
わざわざお地蔵様にご足労をかけてまでの願いはないな、私って結構満ち足りてるやん!と感謝する機会になっていた。
(もちろん病気で辛いとか、お金がないとか、将来不安とか、言い出せばキリがないほど困ったことはあるの。しかし、満ち足りているとはどういうことなのだろう…アホなのかもしれない。笑)

まあ、そんな訳で日頃『足るを知る』と心に刻み、もうすでに私は全て持っているのだ、という謎の思想で能天気に暮らしている私にはご縁のないお寺かと思っていた鈴虫寺。

突然、弾丸で参拝することに…!

今日は愛おしい甥っ子の参観日ということで、兄嫁に同行させてもらい叔母として最大限、出来うる限り出しゃばって来たのだが…
ふとした会話から、話題は鈴虫寺に。
兄嫁は鈴虫寺の存在は知らなかったけど最近友達が鈴虫寺で願いを叶えたと聞いて気になっている模様。
えー!めっちゃ有名やで!とドヤる私と、行けたら行ってみたいんですよね〜と謙虚な兄嫁。

甥が帰宅する時間は結構迫っているが…
『せっかくやし行っちゃう????』
とノリで参拝が決定。
私たちが高校生なら『場面で〜、鈴虫寺行っちゃいました〜、チョリーッス』案件である。

幸いにも、現在地から遠すぎることもなく鈴虫寺へ足を進める。
道中、
一個だけって何願うの〜と会話するが、兄嫁も必ずこれ!という願いはないらしい。笑
でも気になるから行きたいという、無欲なのか欲深いのか…そんなアラサー2人で歩みを進める。
具体的な願いがいいとネット情報を見て、宝くじ何等!とか言う!?300円では当たったとは言えへんしな〜
などと、キャッキャしながら近づく鈴虫寺。
(ちなみに、宝くじ当選とか芸能人と結婚とかはあかんらしい…【続ネット情報】)
そこで、私は気づいた。
現金ないわ…

「兄嫁ちゃん〜!ごめん!私、現金持ってなくて参拝のお金貸してくれる???」
「あっ!私も現金ない!」

と、まさかの現金ゼロアラサー2人。これが令和のアラサーや!!!恥ずかしい!!!
鈴虫寺は有難い説法を聴き、茶菓子を頂く参拝方法をとっていてそのお代が1人500円。そして、いつも心にお地蔵様を!と黄色い幸福守りが400円。
しめて900円は絶対いるのだ!まさか、由緒あるお寺様でカードやPayPayが使えるはずもなく…。
900円も持ってない大人が2人。鈴虫寺はもう目とは鼻の先。
コンビニに行ってから行くしかないか…間に合うのか…
迫り来る説法の時間とお迎えの時間。
果たしてノーキャッシュアラサー2人は有難い説法に辿り着けるのだろうか…

まあ、あかんかったらしゃーないけど、なんとかなるやろ〜とハクナマタタのバイブスで(バイブスの使い方あってる?)行ってみることに。

間に合ったああああああ!

割とギリギリに到着したー!
色濃い緑に囲まれた雰囲気のある石段。

やっと着いたぞー!鈴虫寺!!!

この写真には写っていないが、この石段の先には説法待ちの列が…!!!!
間に合ったぜーい!
ベルトコンベアに乗って運ばれていくかのようにスムーズに着席。良き席に座れて、目の前には鳴きまくりの鈴虫達。
心洗われる音色やわ…

そして、待ちに待った説法。
願い事はなくとも、説法は聞きたいな〜と思っていたので楽しみだったのだ🫶
禅の言葉を私たちに親しみやすく分かりやすく伝えてくださる説法で、なんとなくお寺の方から聞くと普段大切にしている考えや思いも間違ってなかったな〜と心温かく聴くことができた。
ただ、まだまだ病気に対して受け入れられてない自分とか、嫌なことを認めたくない自分とか、自分自身に言い訳してるな〜、未熟やな〜と感じることも。
お寺の方のお話を聞いているのに、いつしか自分自身との対話になっているような不思議な時間を過ごすことが出来た。
あ〜、来てよかった。

説法が終わってからは、お守りを頂いてお地蔵様の元へ!
願い事なないと言いながら、お地蔵様のお力添えがあって上手く回ったらいいな〜と思ってることがあり、そのことをお願いした。

でも、一回の説法に50人?くらいの方のお願いを聴き、それが一日10回。1ヶ月で15,000人近くの方の願いを聴き、自ら足を運んで願いを叶えるお地蔵様。
どんなブラック企業やねん!と思い、自分の願いもさせてもらったけど、ほとんどは『ほんまお疲れ様です。足、痛いでしょ?疲れ溜まってるでしょ?ほどほどにしてくださいね、でもありがとうございます〜』
という気持ちで参拝させてもらいました。
これだけ願いが叶ったっていう人が多いお寺、鈴虫寺。きっと、ワラジを履いたお地蔵様は思いを受け取って一人一人のもとへいらっしゃるのだろうな〜と心底感じた時間でした。

人との関係で当たり前のことも、日々の生活でたくさんの有難いことで満たされている私たちの人生も、改めて見つめ直す良い機会を授けてくれる鈴虫寺!

ぜひ、みなさんも一度足を運んでください🫶

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