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小説『元 義親子の日常』#4

【部屋の片付けと改築】

学生の協力もあって、庭は見違える程の姿になった。

裕二さんと縁側に腰掛けて、庭から見える大きな山を眺め、改めてここが素敵な場所だと思った。

暫くしてから部屋の片付けを始めると、小さい頃の写真や、古いCDなどが出てきた。

思い出の品が出てくると、ついつい手が止まってしまうので中々進まなかったが、裕二さんも手伝ってくれているので待たせる訳にもいかない。

最低限の物だけを段ボールに詰めて、後は処分する事にした。

徐々に部屋の中も片付いて、周りを見渡す。

こうして物が無くなると結構広い。

この後の構想として、1階は壁の仕切りをぶち抜いて広い展示スペースにし、2階は間取りを変えずにいく事にした。

壁の色は白にして、天井に照明を増やせば完成となる。


《1ヶ月後》

完成披露会を行う事になり、前に手伝ってくれた学生にも連絡していたので、ビデオで撮っていた映像も編集して持って来てくれて、白い壁に向けて映した。

ここから、沢山の作品が生まれ思い出の場所になってくれる事を思うとワクワクする。


そして、これからも僕と裕二さんの日常は「踊り」続けて行くだろう。


終わり。


最後まで読んで頂いて有難うございました。


#小説
#家族

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