仕事復帰初日
診察もCPX検査も終えて、翌日から仕事復帰をする事に。
まだ早く歩く事も走る事も階段も昇れない。通勤にどれだけ時間がかかるか分からなくて、ものすごい時間に余裕を持っていつもより30分早く家を出た。
自転車での行き帰りはまだ心配で、最寄り駅までバスに乗る事にした。バス停まで20分くらいかけてよろよろ歩いて。
久しぶりの電車に乗って、階段を避けてエスカレーターやエレベーターを探して遠回りしていたから、結局いつもと同じ時間にしか会社に着かなかった。
開始すぐくらいに上長からも電話があって、何とか出勤できている事を伝えた。
1時間の距離を1時間半かけて通って、会社に着くだけで精一杯で、手術前と同じくらい息切れはする。胸痛がないだけで、手術跡がじくじく痛い。
相変わらず左胸はシリコンか何かが入ってるようにぼんやりした感覚で。座っていれば少しは落ち着いていられるけど、まだ前かがみも体をひねるのもキツい。
一応座っていられる仕事から再開したけど、荷物の上げ下ろしは出来なくて、座っててもだんだんめまいがして視界が揺れる。立ち歩くのもおばあちゃんのようにゆっくり。
初日は他の社員さんにも出てもらって、助けてもらいながらゆるやかに仕事を進めた。1ヶ月ぶりだったけど、手は覚えてた。
出向先の会社は病後の私に本当に優しくて気を遣って下さって、仕事は何とか乗り切ったけど立ち眩みもしてたので定時で上がる事に。
仕事帰りは行きより疲れが出てさらに時間がかかった。カバンにヘルプマークを付けて、目に見えない辛さを抱えていることを示してもなかなか帰りの電車は座れない。
駅も広くて乗り換えもあるので本当に家までが遠くて、果てしなく思えた。
次の日は自転車通勤を再開したけど、通院よりも体力を削られているせいか、最寄り駅からの帰りが辛くて何度も自転車をおりて肩で息をしながら立ち止まった。
傷口をかばって過ごしていたら左肩から左腕までダル重で痺れていて、放散痛がまだあるのかと思うほど。
本来は復帰しても時短、もしくは残業なしで、と言われてそんなに我儘でいいのかと思ったけど、しばらくは主治医からも忠告されたようにしか仕事は出来そうにない。
土日は休む(連休をとる)、平日のうち1日はリハビリに通院する(といっても術後半年)、週3くらいから復帰(いきなりフル週5はダメ)。
そのくらいの大手術をしたんだよ、体力もまだ全然戻ってないよ、無理したら回復が遅くなると主治医から釘をさされてたけど、ここまでとは。