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【転職活動】逆質問で押さえるただ1つのポイント

前回の転職活動記事では、面接準備の仕方について解説しました。
今回は補足的な意味で、逆質問について解説します。

※前回の面接準備のポイントも合わせてご覧ください。

「結局入社してみないとわからないから、企業に聞きたいことは特にない」
「面接官受けのいい質問をいくつかパクります」

そう考える方は要注意!
逆質問は、いわば企業からのサービスタイムです。
この機会を活かすために、たった1つの重要なことを、今回は解説します。


逆質問は情報収集の時間

先日の記事でもお伝えしましたが、面接は、「すり合わせの場」です。
入社後をイメージしながら、応募者が募集企業に入社することが、企業と応募者にとってWin-Win になるかを確認する時間です。

メインとなる企業から応募者への質問は、いわば企業が目の前の応募者を採用するメリットや懸念を見出すための情報収集をする時間です。
応募者の話から、組織への親和性や、即戦力としてのレベル、自社で教育が必要な程度などをイメージしていきます。
この時、応募者も話しながら、企業からの反応を見て、自分が合いそうかどうかを察していきます。

逆質問の時間は、攻守交代になります。
つまり、企業やポジションを知ることで、入社後の業務やキャリアパスのイメージをより具体化する時間です。
内定を頂いた時に、入社する/しないを、自信を持って決めるための判断材料を集めにいきましょう
(今回の記事はこれだけ覚えてください。)

逆質問でするべき質問

面接準備の際、企業や応募先ポジションを知るために、7W2Hに関する情報収集をすると良い、と書きました。
これは、どんな人と関わりながら、どれくらいの規模感の仕事をするのか、といった入社後の業務や生活について解像度を上げるためのものです。

しかし、HPやエージェントの話、求人票などからでは情報が足りないことが多い上、企業研究を進める中で新たな疑問も出てくると思います。

企業研究をしていく中で生じた不明点・疑問点の内、今回の転職活動の目的に照らし合わせ、大事なものから順に質問・確認していきましょう。
入社後の自分の仕事を具体的にイメージしようとすれば、不安要素や疑問点は無限に出てくるはずです。

逆質問で聞いてはいけないこと

よく、「企業に聞いてはいけない質問はなんですか?」とご質問をいただきます。

結論、質問内容よりは質問の仕方が重要です。
以下に、印象が良くはない質問例をまとめました。
これは面接に限らず、企業に対して行う質問全てに共通します。

・意図のわからない質問
 →面接官が不信感を持つ、または回答に困る。
・軽微な質問(調べたらわかること等)
 →リサーチ不足、転職活動を軽くみていると思われがち。
・会社に貢献しよう、という意欲が見られない質問
 →志望度の低さ、労働意欲の低さが見えてしまう。

裏を返せば、「入社を真剣に考えているからこそ、知っておきたい内容に関する質問」は、前向きに答えていただきやすいです。
また、具体的な手当等の条件や福利厚生は、内定通知書に記載されます。
そのため、重要な条件に関する質問は、内定後に確認した方がベターです。

世の中には、”面接官のウケがいい逆質問集”や、”逆質問ではNGな質問集”などのハックがありますが、そうしたものは参考程度にとどめ、自分にとって大切な質問をした方がずっと有意義です。

必要であればハイリスクな質問もぶつけてみる

例えば、「残業時間は質問しない方が良い」という定説があります。
確かにただの確認であれば、なるべく労働時間を短くしたい人(労働意欲が低い人)、という印象を与えかねません。
しかし、もしあなたが面接官で、応募者が以下の質問をしたらどう思うでしょうか。

「残業時間について教えてください。過去にいた企業では、人手不足のため毎月60時間の残業があり、更に頻繁な土曜出勤もあり、振替休日は取れませんでした。似たような環境だと、過去と同じように体力面で限界を超えてしまい、長く働くのは難しいと思うのですが、貴社の場合はいかがでしょうか。」

おそらく、悪い印象は持たないのではないでしょうか。
長期就業を前提に、対応できない範囲を伝えて相手の状況を確認しています。
まさに「すり合わせ」ですね。

実はこれは、私が人材紹介会社に転職する時に使っていた質問です。
労働時間が長くなりやすい人材紹介業で、残業時間の確認は非常にハイリスクです。
しかし、過去のトラウマからどうしても確認したかったので、言い方にはとても気を遣いました。
おかげで、概ね面接官の印象は悪くなっておらず、内定も頂いています。

このように、聞き方を工夫すれば、ハイリスクな内容も確認できます。
自分の業務や仕事をする上で譲れない部分はしっかり確認して、入社前後のギャップをなるべく減らしていきましょう。

面接官に応じた質問をする

意外と漏れやすい視点が、面接官に合わせた質問を準備することです。
面接選考は2〜3回行わることが多く、メンバーは毎回変わります。
そのため、質問は適切な面接官が出てきたタイミングで聞きましょう。

例えば、一次面接が人事採用担当なのに、「営業職の1日について教えてください」と質問しても、あまり意味がありません。
二次面接で営業課長(営業部長)が面接官をしそうであれば、その時に聞く方が、より濃い情報が集められます。

まとめ

以上、逆質問の仕方について解説しました。
ネガティブな印象にならないよう、意図を明確に伝えれば、基本的にNGはありません。

納得感を持って転職先を決めるため、逆質問の時間を有効活用しましょう。
社内の人しか知らない具体的な情報を集め、入社後の自分を詳細にイメージすることで、入社前後のギャップを減らせます。

転職活動をされている皆様に、良いご縁がありますよう応援しています。

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