【コラム】キャリア相談って何を話せばいいの?-よく頂く質問に答えます!
金曜日はフリートーク。
今日はキャリア相談についてお話しようと思います。
そもそも、政府が「セルフキャリアドック」とか「リスキリング」と叫んでキャリアコンサルタントを増やしている割に、「キャリア相談」は浸透していない気がします。
実際、キャリア相談のご予約は半分ぐらいが同業(キャリコン)の方です。
キャリアに迷っている方々なので、引き続きご相談には乗りたいのですが、キャリアに関わる方以外にも「キャリア相談」が浸透してほしいと思うのです。
そうすれば、仕事で鬱になる前に活路を見出せる方が増えるはず。
とはいえ、馴染みのない方は「キャリア相談って何話すの?」と思うでしょう。
そこで今日はキャリア相談について解説します。
キャリア=生き方のプロセス
厚生労働省では、キャリアを以下ように定義づけています。
キャリア支援のグローバル資格である、GCDF-Japanキャリアカウンセラートレーニングプログラムでは、キャリアを以下のように定義しています。
私自身がGCDFの考え方に則ってキャリアコンサルタントの受験勉強をし、GCDF-Japanの認定キャリアカウンセラー資格を持っているせいか、個人的には、こちらの定義がしっくりきます。
総合すると、キャリアに含まれる要素は、
・生涯を通じた長期的なスパン
・生き方(ライフスタイル)
・仕事の経歴
・能力開発の連鎖
・結果ではなく「過程」
・行動(選択にかかわる活動)と価値観(態度)の両方
だとわかります。
そうすると、キャリアに関する相談も、仕事やスキルアップ、出世の話だけではなさそうですね。
キャリア相談=仕事をきっかけにした人生相談
キャリア相談というと、転職の話?と聞かれることがあります。
しかし、上述の通り、キャリアは仕事を通じた生き方全般を指します。
その相談ですから、必ずしも転職に限定されません。
終身雇用が崩壊し、共働き家庭が増えたことで、年収や出世の頭打ちや、男女問わず仕事と家庭の両立に悩まされるようになりました。
数年で社会は変わり、歳を取れば個人の価値観や健康状態は変わります。
新卒入社の時とは、業務内容やワークライフバランスなど、仕事や人生に求めるものや優先順位が変わるのは当然です。
こうした自分自身の心境や状況の変化に合わせて、仕事や働き方、生活スタイルをどう調整するのかを考えることが、キャリア相談になります。
調整方法は、転職だけでなく、部署異動や起業、副業など無数にあります。もしかしたら仕事はそのままに、プライベートを調整する方が、理想の生き方に近くなるかもしれません。
実際、転職の相談に来たはずが、後半は夫婦関係やプライベートの相談になることは、しばしばあります。
この時、「仕事」は人生を見つめ直す単なるきっかけに過ぎません。
解決したい問題があってもなくても、キャリア相談はOKです。
なぜなら、不満を感じるポイントと、真の原因が同じとは限らないからです。
「なんか毎日が楽しくない」
「このままの生活/仕事でいいのかな」
そんな風に思ったら、いつでも頼りやすい形で「キャリア相談」をしてみてください。
まとめ:キャリアには正解がないからプロに相談する
キャリアは、仕事を通じた生き方のプロセスを指します。
「過程」なので、誰も結末を知りません。
個々人が思う「理想の生き方」に、どうやって近づくか。
そこに正解はありません。
だからこそ、仕事にも人生にも無数の選択肢があります。
1人で考えていたら、適切な選択肢に辿り着けないこともあります。
それなら、色々な選択肢や考え方を知っているプロに相談しませんか?
意外と、自分で思っているより選択肢もあるし、行動もできるものです。
なんだかバランスが崩れたな、と思ったら、サウナも良いですがキャリア相談も使ってみてください。
それでは、良い週末をお過ごしください!