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「松下商店」の思い出 映画「この世界の片隅に」研究その②
映画「この世界の片隅に」に出てくる江波の町は
私の子どもの頃(小学校二年生まで)の遊び場でした
お不動さん(丸小山不動院) 気象台 江波山 皿山
衣羽神社 海宝寺
そこらじゅう 駆け回って遊んだものですが
その中でも とりわけ思い出に残っているのが
「松下商店」
です
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私が遊んでたころ 松下商店では
足の悪い おじさんが店番をしていました
ケガなのか病気なのかは不明ですが
いつもビッコをひいていました
無愛想なおじさんで
店で騒いでると 「はよ いねや」とか
叱りとばすような人でした
きっと私達がワイワイガヤガヤとうるさかったのでしょう
で
悪ガキどもの目当ては
アイスクリーム
とくに夏場は毎日のように行ったものですが
なぜアイスクリームかというと
当たりくじつきの棒アイスがはやっていたのです
「当たりが出たらもう一本」ってやつです
ところが 何本食べても そうそう当たりは出るもんじゃない
小遣いだってたかが知れてます
そこで悪ガキどもは考えました
「一本ぶんのお金を渡しといて 二本取ったろうや」
当時 アイスの入った冷蔵収納機は店の外に出してあったのです
「おお そりゃええわ」
「あのおっちゃん 馬鹿じゃけえ 気がつきゃせんで」
「気がついても 逃げりゃこっちのもんよ
足がわりーけえ 追いかけてこれんよ」
そんな感じで実行したら 速攻見つかりました
「わりゃー何しよるんじゃ 待てや」
どんなに大きな声だしても 追いかけてこれません
思ったとおり 無事 逃げ切れました
が
夕方 家に帰ったら
おっちゃんと うちのおかあちゃんと 隣のおばあちゃんが
こわーーーーい顔して待ってました
※そりゃ そうじゃ こまい町じゃのに
誰がやったか すぐバレるんじゃのに
ガキじゃけえ 気がつかんのよのお(笑
※ごめんなさい 松下のおじちゃん
ほんとうに悪いことしました
許してください(涙