箇条書き日記 1

○月△日

・遠方の美術館に行くのでいつもより早起きした。ヘアスタイルが全然決まらず、バスの時刻ぎりぎりに家を出た。

・バスが渋滞にはまり、駅に着いたら出発ぎりぎりだったのでダッシュ。なんとか間に合った。

・乗り換え先の路線が事故で大幅に遅延。焦ったけど、前の電車が遅れて到着したので、かえって予定より早くなった。車内はとても混んでいた。

・電車を降りて、次はバス。屋根のある乗り場でしばらく待っていたけど、乗り場が合っているか不安になりその場を離れる。結局そこで合っていたのだけど、その間に列が伸びていて、屋根から出ることに。炎天下にさらされた。

・目的地到着。美術館のある大きな公園の中におしゃれなカフェがあり、まずはそこに行く。グーグルマップを見ながらだったのに道を間違え、変な山みたいなところに登ってしまった。おかしいと思っても途中で引き返さない自分の性格。

・汗だくになって引き返し、カフェにたどり着くが、営業していない。近づいてみると、私が訪れた日ではなく、過去の日付を指して臨時休業となっている。その日から閉まったままということか。
(後日お店のインスタを確認したけど、おわび投稿などはなく、普通に営業している様子。)

・しかたなく、別のカフェで昼食。期待していなかったけど、出てきたプレートはおしゃれで、味もおいしかった。食後のコーヒーを最初に頼んだのだけど、料理が出てくるのが遅かったので、コーヒーをキャンセルしようかと思ったけど、性格的にできなかった。

・いよいよ美術館へ。入口には、いかにも待ち構えてる感じのスタッフが1人。トイレに行きたくて「先にお手洗いお借りしてもいいですか」と聞いたら「もちろんです!」と明るい声で案内された。

・美術館にはいつもカメラを持っていくのだけど、行ってみるまで撮影禁止かOKかわからない。禁止とわかっていたら持っていかないのだけど。重いし。ここは、常設展は撮影禁止、企画展は全部OKだった。

・目的は企画展のほうだったけど、常設展でひとつ、とても惹かれるものがあった。色使いも線使いもとてもよくて目を離せなかった。家に帰って作者の名前を調べた。有名な人ではないようで、インスタのフォロワーも100人未満だった。アール・ブリュットの人らしい。そういうの関係なく、すごくかっこいい。

・帰りもバスを使うか少し迷ったけど、基本的に乗り物が苦手なので(酔うから)、それなりの距離を歩くことに。想像の2割増しで長く感じた。でも、知らない場所だからちょっと楽しい。

・疲れたせいで、頭痛もやってくる。遠出した時はたいていつきもの。

・帰りの電車も、遅延がまだ収まっていない。乗り換え案内アプリを見てもよくわからない。

・電車乗り換えの時に外を見たら、自分の中で今年一番きれいな夕焼けだった。写真に撮りたかったけど、私の技術だと全然きれいじゃなくなるのを知っているからやめておいた。

・電車に乗っても夕焼けは続いていたけれど、日除けのスクリーンが下りていたので見られなかった。

・乗った電車は各駅停車で、座れたからこのまま乗っていようかと思ったけど、家に帰るバスの時刻に間に合わないことに気がつき、急行に連絡する駅であわてて乗り換えた。

・駅に到着。帰りのバスをバス停で待っている時、ベンチに座っているおじいちゃんがきいているラジオから野球中継らしき音がきこえてくるので、野球のアプリで確認した。そのまま中継をきいていたらバスが到着した。到着と同時におじいちゃんはベンチから立ってどこかに行ってしまった。

・家に帰って、その野球中継を見ながら晩ごはんを食べた。疲れすぎて、おなかは空いていなかった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?