汗疱が治ったかもしれない話

長年、汗疱に悩まされてきた。
手指の股に赤いぷつぷつができてかゆくなる、手湿疹に似たやつです。

汗疱は、汗が皮膚の下にたまってうまく出てこれないことが原因で炎症を起こすらしく、主に夏に症状が出る。私の場合も夏の2ヶ月ほどに限られている。その年によって期間や症状の軽重はあるけれど、症状の出ない年はまずない。

ということで、今年も汗疱がやってきた。日によってかゆみの強さは違うけれど、かゆい時には本当、ほかのことが考えられなくなるくらいかゆい。赤くがさついたり、水疱が浮かんだりして、見た目にもよくない。

基本的にはノンステロイドの軟膏を塗ったりするのだけど、ほとんど効果はなく気休めにしかならない。かゆみが我慢ならなくなると、しかたなくステロイド配合の軟膏に切りかえる。ステロイドの効果はてきめんで、3日もすれば症状は消える。だらだら使い続けないように気をつけて(副作用でひどい目に遭った経験あり)、使った日はカレンダーに記す。

それでも、体内に蓄積するステロイドが気にはなるし、それなりに出費もする。何かほかの対処法…できることなら根本的に治す方法はないだろうかと、毎年ネットで情報を漁ったりするけれど、だいたい似たり寄ったりの、すでに試し済みのものばかり。

ところが、今年はついに、今まで見たことのない治療法が書かれた記事を見つけたのだ。私が今までに見つけられなかっただけかもしれないけど。
それは、患部を濃度1%の塩水に5分間浸すというもの。浸透圧の関係で水疱が消えるのだとか。あまりにも簡単なので、もちろん効果を疑った。でも、お金も手間もかからないし、もし治ったら超ラッキー。やってみて損はない。

ということで、まず一度やってみた。
翌日、かゆみは起こっていない。効いてるのか、たまたまなのか。
半信半疑で、そのまま1週間ほど続けてみた。やっぱり全然かゆくないし、かゆくなってもほんのいっときで、しばらくしたらおさまる。
いつもなら、何も薬を塗らずに1週間も症状が出ないなんてありえない。これは効果ありと言ってしまってもいいのかも。

そのうち塩水浸しを完全にやめてみた。やめてから1週間以上たっても再発はしていない。

長年悩んでいたことがこんなに簡単に解消されてしまっていいんだろうか。本当は塩水関係なく、たまたま今年から汗疱の症状が出ない体質になってたんじゃないか。などと、まだ信じきれていない部分もある。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?