片頭痛の夏

頭痛持ちである。普通の頭痛の時もあるけど、年を追うごとに片頭痛のほうが多くなってきた。

何もする気になれないあの痛みは、本当に気分が重くなる。たいてい一日を棒に振ってしまう。先日はほぼ丸二日寝込んでしまった。朝、目が覚めても痛みが引いていないので絶望した。
頭痛のない日は「よし、今日は痛くない!」と喜べるほどになった。それくらい、頭痛の頻度が以前よりも高くなっている。

たぶん、酷暑が原因のひとつだと思う。基本的には季節の変わり目の春や秋頃に起こりがちなんだけど、この夏の異様な暑さに体が参ってしまった。
例年よりもエアコンをつける時間が長くなり、よほどじゃないと家から出なくなった。運動不足で自律神経狂いまくりなので、体の一番弱いところが攻められたという感じがする。それで片頭痛。

つらいのは、市販の頭痛薬が全く効かないことだ。なぜか、片頭痛ではない普通の頭痛に対しても効かない。痛くなり始めに飲んでも効かないし、服用しすぎているわけでもない(薬剤乱用頭痛というのがあるらしい)。
過去に一度、片頭痛に効く薬を頭痛外来で処方されたことがある。1回分が1000円くらいしたので、それ以来医者にはかかっていない。

改めて、今まで飲んできた市販薬の成分を洗い出してみた。イブプロフェン、アセトアミノフェン、アスピリン。どれも効かなかった。第一類医薬品で名高いロキソニンのロキソプロフェンも、効かなかった時は愕然とした。

逆に、今まで飲んだことのない薬に配合されている成分で、名前だけは聞いたことがあるのがエテンザミド。ほかの頭痛薬の成分が痛み物質の発生を抑える作用があるのに対し、エテンザミドは痛みの情報を脳に伝達しないようにする作用があるらしい。
イソプロピルアンチピリンという成分も知った。エテンザミドと同じく、痛みの伝達を止める作用があり、効き目は強力、その分副作用の恐れがほかより大きいみたいだけど。
もしかして、これらの成分なら私にも効くかもしれない。希望の光が見えた。

でも、もしやっぱり効かなかったらどうしよう。また頭痛について頭を悩ませる日々が続くのか。文字通り頭が痛い(おもしろくない)。

こういう性格だから、頭痛持ちなのかもしれない。

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