足の番人アドバンスより〜菊池守Drから浮腫療法を学ぼう〜

こんにちわ！

足の番人アドバンスが終わったので浮腫療法のまとめをリハビリ視点でまとめたいと思います。

今回のアドバンスコースは、足の番人理事長であり、下北沢病院院長の菊池守医師を講師にむかえ「むくみ（浮腫）の鑑別と圧迫療法」についての講義でした。
会場はいつもと同じく足に意識を向ける多業種の参加者の皆様でほぼ満席！菊池守先生は、さすが！大人気です！！

次のセミナーもすぐ満席になってしまうかもしれないので、早めにご予約をお待ちしております！

次の講習は「-セラピストが伝えたいフットケアのコツ「なぜそれを使うのか？どのように使うのか？」を知る-」です。

来月の講義もこだわりのセミナーですよーーー！
料理人が包丁に細心の注意を払う様に、器具ってとても大事なのですが、なかなか素晴らしさをお伝えするのが難しいところですよね。
フットケアをおこなうにあたって器具も同じです。
器具の構造・特長を理解し使用することは施術時間の短縮、安全につながります。
一緒に勉強しましょう！
是非お越しくださいませ(^^)お待ちしております。

早速むくみについて勉強しましょう

皆さん知ってましたか？
なんと高齢者の64%が足のむくみに悩んでいると報告されています。
世田谷区の方々で要介護者にとったデータでは要介護者の3~4割にむくみがあると言う結果に。。

菊池守先生も足の耐久性は50才と良くおっしゃられていますがまさに耐久年数を超えたらどこかしら無理が出てきますよね。
下肢の静脈瘤にあたっては、50才をすぎたら罹患率が61%です。
ひゃー(　ﾟдﾟ)!!    身近すぎます！！

そもそも血管の周りに筋肉がついている動脈と違って、静脈はポンプ作用をする箇所が見つからない！そりゃーむくむわ！と声が聞こえてきそうですが、ここで行っているむくみはティッピング（皮膚を押して痕が残る人）して陽性の人をさします。あしからず。。

地球には重力があるので朝は顔がむくみ、夜は足がむくむわけですね（ ;  ; ）浮腫まない体が作りたい。。ご自身の足はいかがですか？
「足が重い、だるい」という方は少し自分の皮膚を押して検査してみてくださいね(^^)

様々な むくみの原因

むくみにも、心不全、腎不全、肝不全、、、心臓・肝臓・腎臓のぜんぜんzen！！と続き、その他にも、
甲状腺機能の低下、深部静脈血栓症（血栓が詰まってむくんだり）、下肢の静脈瘤（脚の弁が壊れて逆流してコブになったり）、薬剤性(リリカ、芍薬甘草湯、血圧の薬など）、リンパ浮腫（除外診断ですが）、悪性腫瘍、筋力低下や動かない事によるむくみの特発性浮腫などありますよね。

浮腫ではリスク管理がとても大事です。
一つ一つ特徴を詳しくみていきましょう！学ぶと面白いですよ＾＾

種類別のむくみの特徴を知っていこう！

１、心不全の浮腫

心不全の人のむくみの人はこんな特徴があります：
労作時の息切れと倦怠感がある方、BNPが100pg/ml以上

心臓の機能が低下してしまうと体の中に水やナトリウムがたまるようになります。
心臓は右心系（肺循環）と左心系（全身循環）に分かれており、左心系が障害されると肺に水がたまって肺水腫といわれる状態になり呼吸が出来なくなります。
右心系が強く障害されると全身に浮腫が生じます。心性の浮腫の場合、横になると心臓の負担が軽減するので状態が少し改善して尿が良く出るようになります。

息切れや動悸といった心不全特有の症状があるか問診を行い、さらに、聴診（心不全では呼吸に伴って肺がプチプチ、パリパリいう「ラ音」が聞こえないか）、胸部Ｘ線検査（正常の場合、心臓の大きさは肺の大きさの50%以内で、それより大きいと心拡大となり、心不全が疑われます）、心電図検査、心エコー検査、血液検査などのさまざまな検査を行って、ドクターに総合的に判断してもらいましょう！

心不全の診断では、「血液検査」も有力な手がかりになります。
採血を行って、心臓から分泌されるホルモンの一種である脳性ナトリウム利尿ペプチド(BNP）を測定します。BNPには、血管を広げ、尿を出す作用があります。
血管が広がれば、心臓は楽に血液を全身に送り出せます。また、尿が出ることで、余計な水分や塩分が排泄させることで、むくみや息切れが改善されます。
このように、心臓に負担がかかったとき、心臓が自分を守るために出すのがBNPなのです。一般的にBNPが高値であるほど症状は強く、重症になるとされています。
病院によっては、BNPのかわりに、NT-pro BNPを測る施設もあります。NT-pro BNPは、BNPというホルモンのいわば副産物です。通常の血清で調べられるので、開比較的簡単に検査することができますのでチェックしてみてくださいね！

2、腎不全の浮腫