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音楽

音楽の音の字を思い出せ。
言葉が、心に、届かなくなる前に。世の中が、我に返る返り方を、忘れてしまう前に。
会いに行くよ。ああ、遅かった、なんてことにはしたくないから。大したことは言えないが。
Tomy Wealth - Blood Price feat. 志人

私はロック大好き少年だったこともあり、昔からバンドやシンガーソングライターと(例えば)アイドルが比べられることに漠然とした違和感を感じていました。

端的に言うと、だってあいつら曲書いてねーじゃん!(自分達で作詞作曲するアイドルもたくさんいますが)とか、それお前らの"想い"じゃねーじゃん!みたいな主張です。現実に、ポップミュージックが次第に同質化しているという現象があります。

少なくとも、典型的なアイドルは握手会やらチェキやら、バンドではあまりやらない売り方をしますし、何より彼/彼女達の生き方までがマネタイズされている感があります。この時代において、14歳の少女が恋愛禁止を言い渡される事については倫理的な議論をする必要性を感じます。

このような観点から、この両者を同軸で見ることに何となく違和感を感じていましたが、これは自分が典型的な(あるいは、理想的な)アイドルやバンドを見比べていたからなんだと思います。典型的なアイドルとは高度に"デザイン"されたビジネスモデルを持っていて、理想的なバンドミュージックは純粋(pure, genuine)なアートというイメージです。

しかし実際は何事もグラデーションの中に位置していて、極端な値をとることはそう多くない。

バンドっぽいアイドルもいれば、アイドルっぽいバンドもいるってことです。最近はアイドルもロックフェスに出ますし、アイドルに曲を提供するバンドマンもいます。まあ言葉にしてみると当たり前なんですが、自分で気づくと結構ハッとしたりします。

そもそも、何を同質とするかによって何が異質かが定義されるわけで、じゃあなんでここで演歌は議論の対象じゃないんですか、って話ですよね。

ただ、ヒットチャートがアイドルに独占されるのは、ちょっと悲しいかな、と思う私です。

ありがとうございました。ご意見はコメント迄。でもこれって返信できないのかなぁ?

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