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ファッション・イン・ジャパンを見てきた④
理系ファッションアドバイザーの Kaori です。東京の国立新美術館で開催中の1945-2020の日本のファッションの遍歴を追う展示会。その感想③です。
前回のnote では、「自分だけのスタイルはメディアにはない」ことや、唯一無二の自分のファッションを作る方法・哲学について書きました。
今日は社会と人間とファッションの関係性についてです。
社会の一員ではなく、「個」の自分になれる服って、どんな服でしょうか?
「社会に属する自分」と「個である自分」
我々人間は、社会の中に生きています。
国籍、土地、会社、様々な属性がある。
「社会に属する自分」という意識
「個である自分」という意識
あなたはどちらの意識が強いだろうか?実は、どちらの認識が強いかどうかで、選ぶ服装は変わって来ます。
「今の私は個の自分?」
「今の私は社会や組織の一部の自分?」
それを問いかけて、意図的に服を選んだことなんて、一度もなかった。
制服を脱いでも、属性が変わらない
制服なんて、最たるもの。非常にわかりやすく、「私は◯◯学校の所属です。△△会社の一員です。」と語っている。誰しも、学校を卒業して、その制服を脱いだ時、何か感じたことはなかっただろうか。
制服から卒業しても、放課後に制服を脱いでも、自分の帰属意識というものは簡単には消えない。親しい友人同志の集まりでは、皆似たような服装であることが多い。女子会、女子仲良しグループってまさにそんなイメージ。
※私は仲良し5人組♪みたいな友達付き合いをしたこともないし、友人と服装のテイストが重複したこともほぼない。ので、周りを観察した結果のイメージで書いてます。
類は友を呼ぶから、服装も似通うのか。
服装を似せて仲間意識を持たせるのか。
仲間意識のために、無理にでも似通った服を着るのか。
真意も真実もわからない。けれど、「同じ服」または「似たような服」というのは「個」よりも「属性」の方が強い状態である。
社会とは人間よりも高次元の生き物
ファッション・イン・ジャパンにご意見を提供してくれていたデザイナーの一人は言う。(名前は失念しました)
社会は人間よりも高次元の生き物である
人間も生き物。社会も生き物
である、と。生き物同士が戦って、社会が勝った時、個は負ける。自然界の摂理では、大きな生き物に、小さい生き物は負けやすい。人間の「個」は、社会に飲み込まれやすい。
社会に属している意識が高まると、「個」はなくなる
このデザイナーさんは、社会という高次元の生き物に、人間の個が負けていることを懸念していました。
「個」である自分を取り戻せるような服を作りたい
こんな思いで服をデザインしている人が居るなんて!メディアで流行を扇動するようなデザイナーばかりではないのだ、と嬉しくなりました。
社会の一員ではなく、「個」の自分。
貴方を「個の自分」に引き戻してくれる服装とはなんでしょうか?
ご自身に問いかけてみてください。
これまでの感想はこちら↓
出典:
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