洗練感のあるダウンジャケットの選び方
自分を好きになる理系ファッションアドバイザー、Kaori です。元はダサめの理系オタク、IT企業を退職し、とある強い思いからファッションの仕事をしています。
以前の記事、お買い物時間を短縮する方法の続き。今日は実践編です。洗練感のあるダウンジャケットの選び方をご紹介します。
洗練感がテーマのA様のお買い物同行でのレポート、ダウンジャケットの選び方です。
今シーズンのダウンジャケットの選び方の参考にしてください。
買い物前に決めておくべき項目
効率的な買い物のためには、①何を買うのか、②何用に着るものか、③予算を決めておく必要があります。詳しい理由はこちらの記事で解説しています。
Aさまは①ダウンジャケットを、②北国に旅行に行く時用に買いたい、と決めていました。
希望が定まっていることが大事。既製品の買い物は基本的には消去法です。北国に旅行用であれば、防寒力は大事。オシャレだけど寒いダウンは選択肢から消えて行きます。
この消去法が、効率的な買い物につながります。
自分のテイストを定める
次に大事なのは、自分が求めるテイスト・似合っているテイストを知ることです。洗練感がテーマのAさまであれば、以下記事のとおり。洗練感のあるファッションの7つのルールに従って選びます。洗練感ルール1~3、ルール4~7
この7つのルールは何のためにあると思いますか?
ルール①には合うけど、②に反する→これは対象外、などと選択肢を絞り込む為にあります。※全てのルールに準拠している必要はありません。似合う色だけで全身コーデをするとダサくなるのと同様、全ルールを守ると垢抜けないこともあります。
この7つのルールは、洗練感がテーマの Aさまに当てはまるルールです。貴方自身のための判断基準を見つけて見てくださいね!
では、次に「ルールに当てはまる服」の見分け方の実例を紹介します。
実例:ダウンジャケットの選び方
今回いくつかのアイテムを購入されたAさま。どんな比較検討を経て購入に至ったのか、ダウンジャケットの話を紹介します。
装飾のシンプルさ
お買い物同行中に候補に上がった黒や紺のダウンジャケット同士を比較します。洗練感が大事な A さまの場合は圧倒的に右のコートが似合います。
私が最初に着目したのは装飾(ファスナー、ポケット、縫い目)です。
右側のファスナーは細いですし、ダウン生地の中の縫い目が目立たずシンプル。どちらも黒いダウンジャケットですが、与える印象はかなり違います。
洗練感がテーマのAさまには、右側のコートが似合いますが、もしかしたら貴方が似合うのは左側かもしれません。黒ダウンなら同じ黒ダウン同士で、白ダウンなら白ダウン同士で、比較してみてください。
滑らかな生地感
次に着目したのは生地感です。左側はザラザラ、右側はつるつるした生地でした。洗練感のある生地は、柔らかく、軽く、滑らか。右側がこちらに当てはまります。
目が肥えてる人であれば、見ただけで生地感がわかります。それ以外の人は、生地に触れてみると良いです。
貴方にピッタリな生地とは、どんな感触でしょうか。自分に合った生地感がわかると、ネットショッピングも楽にできます。
試着前に、服に触れてみる
試着する前に、服に触れてみてください。ザラザラ、つるつる、ゴワゴワ、ガサガサ、ふにゃふにゃ、ふわふわ。どんな感触でしょうか。自分に合う生地感の感触を知っているだけで、試着前に、似合うかどうか、ある程度判断できます。それが試着時間を短縮できるポイントでもあります。
私は一瞬で左のダウンジャケットは選択肢から外しました。太いジップやザラザラした表面は A さまには合わないとわかっていたからです。おかげで、試着もせずにスルーできました。
試着する前に、顔に当てる前に、似合うか瞬時に判断できるのがすごい
Aさまにはこんな感想をいただきました。嬉しいです。何時間もかけてトータルファッション診断をする。その結果が出て、それがお客様にも伝わっているのを感じれました。
パーソナルカラー以外の色を選んだ理由
装飾が極力目立たない、柔らかく軽い生地。そこまで定まった後、Aさまは色違いで迷っていました。以下の黒と水色です。
出典:United Tokyo
パーソナルカラー(似合う色)のみで判断すれば、似合う色は水色。けれど、Aさまが最終的に選んだのは黒のダウンジャケット。なぜでしょうか?
その理由は、色の特性にありました。黒は収縮色(細見え)で、淡い水色はやや膨張色。
水色のダウンは、フードや襟が、必要以上に大きく見えました。
出典:United Tokyo
ファスナーを閉じずに、フードや襟をしなければ、水色の方が似合っていました。が、Aさまは防寒用にダウンが欲しかったのです。それも北国への旅行のために。首周りの防寒は必須です。
全体的にシンプルでスッキリしていることが、Aさまのファッションには大事です。
防寒をしっかりできる&首周りもスッキリ見せる、という観点で選ぶと黒のダウンが選択肢として残ります。
パーソナルカラー的には黒よりも紺や水色が似合いますが、黒の方が襟やフードが小さく見えてよりスッキリ見えました。これも、似合う色を選んだのに残念になる例です。
自分が使いたい状態で、試着する。比較検討する。
これが大事です。
たとえば、Aさまは北国での防寒対策にダウンをお求めでした。それであれば、前のファスナーは閉じて、首周りも温かくするのは大事です。
自分がその服を着る場所の気温・湿度などの状態を予測して、相応の着方をして比較してください。
北国の防寒対策用、とTPOや目的をAさまは最初に決めていました。それを決めておくことで、スムーズに買い物ができます。
ダウンジャケット一つを取っても、これだけ細かい違いが沢山ある。一個一個迷っていては、何も買えません。
自分の希望や用途が決まっていてこそ、適切な取捨選択が出来る。
自分は何を望んでいるのか、自分の心に問いかけてみてください。もちろん「とにかくモテたい!」という希望もありです。どんな希望も全部正解です。
その服を着ることで、どんな気持ちになりたいか
希望についてもう少し深堀り。
実用性やTPOを考える。それによって選択肢はかなり狭めることができます。それでも迷う時は、「どんな気持ちになりたいか」を考えてください。
寒さをちょっと我慢してでもオシャレになりたい
とにかく温かく心地よくなりたい
パッと華やな気持ちになりたい
正解は人の数だけ、機会の数だけあります。心は、どんな答えも正解。今の自分は、新しい服を着る時の自分は、どんな気持ちになりたいのか。それを明確にしてから、お買い物に臨んでください。
今回は「洗練感のあるダウンジャケットの選び方」についてご紹介しました。洗練感以外にも、「親近感が湧くダウン」や「高級感のあるダウン」など、世の中には様々なダウンジャケットがあります。
貴方には何が似合うのでしょうか。自分でもあれこれ比較してみてください。
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