理系ファッションアドバイザーによる生地感の分析①
自分を好きになるための理系ファッションアドバイザー、Kaoriです。
どちらかというと元々はダサめの元理系オタク、元IT企業会社員です。
生まれながらのファッションセンスがなくても、後天的に身につけることができる。それを可能にするのが、服の要素を分解して分析すること。そして分析には軸が必要。軸があることで、ブレない・再現できる。
ファッションの分解要素と軸
私のファッション診断では、以下を元に分析します。今日は④素材(生地)の話。
分解した要素:①色、②柄、③形、④素材
比較軸:男性的or 女性的、動的or静的
生地感で何が決まるか
生地感は、その服が高く見えるのか、安く見えるのか、を左右します。また、肌触りの良さなどで着る人本人の心地よさも左右します。
生地感は非常に重要な要素です。似合う色診断(パーソナルカラー診断)、骨格診断(似合う形診断)等は世間にも沢山あります。その中でも、生地感について語るものは少ないのではないでしょうか。(・・・という私の憶測)
今回も、この比較軸(↓)を使って、生地感の分析を説明します。
生地とは何か
革やプラスチック製等の例外を除き、生地とは糸の集まりです。どんな糸を使うのか、糸をどのように紡ぐのかが、生地の個性を作り上げます。何が女性的な生地で、何が男性的な生地なのか、見ていきましょう。
生地の要素
服の要素の一つ、生地感を更に細かく分けると以下の通りになります。
①生地の薄さ・厚さ:細い糸 vs 太い糸、生地を何重にも重ねるのか否か
②生地の柔らかさ・硬さ:糸の硬さ・柔らさか、糸の編み方 (糸と糸を隙間なく編むor 隙間に沢山空気が含まれている)
③光沢の有無:光を反射するか吸収するのか(表面の滑らかさと関係アリ)
グラフにすると、こんな感じ↓
生地の個性とは
生地の具体例を入れてみるとこうなります。※あくまで例です。どの生地もここに当てはめられます。
具体例が入ると、イメージしやすいでしょうか。
女性的な生地:薄い・軽い生地。ふわっと浮きそうな。
男性的な生地:厚い・重い生地。どっしりと着地しそうな。
動的な生地:張り(ハリ)・硬さがあって、シワができにくい
静的な生地:滑らかで柔らかい、生地が集まって波のようになる(気密に編まれた生地)
生地の良し悪しはありません。貴方の顔との相性、TPO次第です。
女性的なチュール生地(バレリーナのチュチュ)を着て、軽やかで爽やかになる人もいれば、「なんか若作りしている」と見られる人もある。
静的で柔らかいカシミアセーターやジャージー生地を着て、柔和で上品に見える人もいれば、「だらしない」と見られる人もいる。
同じ服でも「かっこいい」「素敵」に見えるか、「作業着」に見えるか。それは顔との相性です。
生地感とTPO/用途も大事
もちろん、相性以外にTPOや実用性の話も大事です。たとえば、チュール生地はバレエに適し、透け透けオーガンジーはベリーダンスの小道具「ベール」に適している。
私はバレエもベリーダンスも両方習っていたことがあります。
場や活動に適した生地感がある
ほんの数年ですが、なぜこのジャンルのダンスにはこの生地なのか、と肌で実感した事が沢山あります。
次回はダンス用品の生地感比較も入れながら、生地分析を深めていきます。理系ファッションアドバイザーによる生地感分析②に続く。
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