洗練感のあるファッションの7つのルール①
自分を好きになるための理系ファッションアドバイザー、Kaoriです。元はダサめの理系オタク、IT企業を退職し、想像だにしていなかったファッションの仕事をしています。
今日のテーマは「洗練感」です。
貴方は洗練感がある
そんな風に言われたら、嬉しいですよね。洗練された商品・サービス・服装。これらを見れば「洗練されてるなぁ」とわかります。
自らの手で「洗練感」を作り出すにはどうしたら良いのか。洗練感の7つのルールを紹介します。(今回はルール1~3まで)
洗練感・シンプルさがテーマのお客様
先日のお客様Aさま(男性)のキーワードは、洗練感・シンプルさでした。
Aさまは自分に似合う柄・形・素材を知るトータルファッション診断(オンライン)・シーズンに縛られないパーソナルカラー診断(対面)の双方を受けてくれました。
私が提案したコーディネートも織り交ぜながら、「洗練感とは何か」を説明します。
たとえば、Aさまに似合うコーディネートはこちらです。(「高級感と艶」がキーワードだったKさまの時と同じく、似合うコーディネートを集めて共通項を分析しています)
いずれのコーディネートにも、「洗練感」を感じないでしょうか。洗練感を感じるコーディネートには、いくつかのルールがあります。
ルールその1:色数は少なく
洗練感のあるビジュアルには、色数が少ないです。
たとえばこのコーディネートで使用されているのはグレー・紺のみ。ワイシャツの色は水色ですが、紺に白を沢山混ぜてると水色になるので、紺系の色と見なせます。
こちらに至っては、全身ほぼ同一色です。
色数が少なく、全体が美しく繋がって見える。継ぎ接ぎではない統一感。それによって洗練感が出ます。
ルールその2:主張しない色を選ぶ
色数を少なく抑えるだけでは、洗練感は演出できません。色選びも慎重に行う必要があります。
いくら色数が少なくても、ショッキングピンクのスーツの雰囲気は「洗練感」ではない。
原色、特に赤は主張が強い色です。「セール中!」と言う赤い文字を見たことはありませんか?赤は主張が強く、目立つ色。洗練感とは「主張して目立つ」ことではなく、「主張せずとも目立つ」というスマートさが必要なのです。
地味な色を着ているのに、なんだか素敵な人。それが洗練感の為せる技です。
ルールその3:生地は高級なものを
ルール2で説明したとおり、洗練感のあるビジュアルとは落ち着いた色、または地味な色です。色も地味な上に、生地まで地味だと、貧しく見えます。コンクリートの背景と同化して、目立ちません。
服を作る側の人になりきって、コストを考えてみてください。
Aさまには淡い色・薄い色が似合う。染料の量は節約できる。その浮いたお金をより高い生地を手に入れることに使おう。
こんな発想です。高級感のない洗練感は有り得ません。
さり気ないこだわりが洗練感に繋がる
洗練感を演出できる生地とは滑らかで、柔らかくて肌触りが良く、軽やかなもの。染料ではなく、肌触りで選ぶ。視覚に訴えるのではなく、触覚に訴える。こんな、さり気ない所が「洗練感」に繋がります。
主張が強すぎないことが洗練感に繋がる。なんとなくわかっていただけたでしょうか。
洗練感を一層高めるには、色・生地以外の要素、柄や形も整える必要があります。次回、洗練感のルール②では、ルール4~7までを紹介します。
つづきはこちら→洗練感のあるファッションの7つのルール②
出典元:Gap press Men vol.40, vol52、UOMO 2019年3月号・4月号・12月号・2020年1月号、Men's EX 2016年7月号・8月号・2017年9月号、Amazonなどその他Web媒体