インナーダウンの未来形
4月に入ったのに寒いですね。
もう冬のダウンやコートはクリーニングに出してしまったという人も多いのではないでしょうか。
そんな時に便利なのが、インナーダウンです。と言ったら、
オカンが言うてるけどそんなんダサくて着られへん
という声が聞こえてきそうです。
確かにインナーダウンがUNIQLOで出始めたときは、サラリーマンや主婦向けでした。あまりファッショナブルなアイテムではなかったですね。
それが最近では、おしゃれに進化を遂げている気がしているのです。昨シーズンだけでも、UNIQLOでは、UNIQLO U、Theory、WHITE MOUNTAINEERINGなどとのコラボでインナーダウンが出ています。
UNIQLOだけでなく、TAIONというインナーダウンに専業したブランドは、ベーシックなインナーダウンを展開しています。こちらはベスト、ジャケット、フーディーなどアイテム数と色が豊富です。このTAIONのアイテムをあちこちのセレクトショップが別注として、2WAY、3WAY、6WAYなんていうアウターを販売しています。
また、21AWにあちこちのブランドで流行っていたこんなミリタリーアイテム、
これは実は3WAY仕様のステンカラーコートのキルティングライナーなのです。
このようなライナー付きのアウターは、ライナー単体でも着られるものが増えています。ライナーのファッション性にまだ伸びしろありそうです。
さらに、ライナーでありながら、前立ての部分をジッパーできっちりと取り付けるのでなく、後ろの首元と袖口のみボタンで留めるだけの簡易的な取り付けのものが増えています。
さらにさらに、あるアウトドアメーカーのマウンテンパーカーは、ライナー付きの販売をやめ、来期からは別々のアイテムだが重ねても着られるものになるそうです。
この流れ、整理しますと、
①ライナーのファッション性が向上する
②単体での着用を想定して取り付けの利便性が増す
③一体のアイテムでなく、レイヤーで着用することを想定した別々のアイテムとして独立する
このようになるのではないかと思います。
私たちは、単体でも着られるライナー付きアウターを購入するか、ファッション性の高いインナーダウンとライトアウターを、レイヤーで着ることを想定して別々に購入するかになるのが、インナーダウンの未来形だと予想しています。
インナーダウンが広まって、単体で着てもおしゃれなら、新たにライナー付きのアウターを買う必要はないですよね。シェルだけ買い足して、インナーダウンは汎用的に着られます。そのためにはシェルとインナーダウンは同系色で揃えるといいですね。あたかも付属のライナーのように違和感がなく見えます。
ということで、冬のヘビーアウターをクリーニングに出してしまったのにとても寒い今日のような日は、インナーダウンとライトアウターをレイヤーにして出かけましょう。もう時代が追いついて?!ダサくないですよ。