Vulnerability: 頑強な樫の木より、柔軟な柳の木で
自分の在り方として、とても気になっているテーマのひとつが「Vulnerability」です。
4年ほど前にブレネー・ブラウンのTEDトークを聞いて以来、ずっと気になっているテーマで、気になりすぎて、この人が書いた本を何冊も読んできました。
「Vulnerability」の日本語訳を探すと「脆さ」「脆弱さ」といった言葉が出てきます。正直、なんだかしっくりきません。
では、Vulnerabilityってどんな事なのでしょうか?
私の考えをつらつらと書いていきたいと思います:
つい最近、思いがけずVulnerabilityを自分で体験する機会があったので、ここでシェアしたいと思います。
背景として、私が参加してるコーチング・コミュニティは、過去に2ヶ月間の集中オンラインコースで一緒に学んだ同期生で作られています。
みんなたくさんの想いと使命感を持って頑張っている、とても学びの多い素晴らしいコミュニティで、今も週に1度のペースでオンライン・ワークショップがあるのですが、毎回たくさんのインスピレーションと、勇気をもらっています。
先日、ワークショップの後でコミュニティサイトに、私は後からこんなコメントを上げました(本文そのまま)
Hello, just a quick thank you for all of you!
I was kind of lost. This is really bad feeling. I was unmotivated, no self-confidence, full of doubts, stressed in everyday life, etc etc.
I also felt guilty to feel like that because I am surely not the only person in the world in crisis.
Am I too weak? too spoiled? This thought made things even worse.
This week with you has given me incredible strength again.
Yes I fell, but I can get up again and go back on my track, thanks to you! I feel deep gratitude to be here. Thank you!
これに今日までに3つの返信が来てました。
これも本文そのまま紹介しますね。
I feel so blessed to have you in my life Noriko. You inspire me in one way or another every time our group gets together. Thank you for being your awesome self!
Noriko, thank you for sharing ... you are not alone in feeling lost, and I am also learning that you are not alone in this community to get back up. Your courage to be vulnerable is inspiring, and I feel very blessed that you are here!
Hi Noriko, I feel so blessed to have you here. Success is not determined by avoiding or eliminating the valley. Rather, it's how we move through it and pick ourselves back up again to carry on and continue climbing. That you get gold stars on - thank you for being so brave and sharing so openly.
私は、とても、とても勇気づけられました。
このコメントを書くとき「なんかみっともなくて恥ずかしいなぁ」って思っていました。書いていいものか、かなり悩みました。
でも「みっともなくていいから、自分の今の気持ちを正直に書いてみよう。だって、みんなと一緒に学べて本当に嬉しくて、ありがたいから。この気持ちは、ちゃんと言葉にしないと伝わらない!」と思い直して投稿したんです。
その結果、私に届いた上記の返信コメント…泣けるくらいにありがたいです。
Vulnerabilityの持つ力は、ここにあるように感じます。
「弱さ」「脆さ」と訳されることが多い単語ですが、私が感じているのは「自分に対して正直になって、等身大の自分をそのまま表現する」のがVulnerabilityの本質じゃないかと思うのです。
自分に正直になるから、ときには情けないほど「弱い」部分や「恥ずかしい」部分も出るでしょう。でも、それは「隠す」理由にはならないのです。
Vulnerabilityは、自分の中にある弱さや醜さをそのまま「私って弱いの」と出すのが目的なのではなく、あくまで「自分に正直だった」結果として出てくるもの、と思っています。それは、自分と周りに対する誠意の表れだと思います。
常に強く正しく自信に溢れ…、そう、言ってみれば頑丈な樫の木のように、揺るぎなく真っ直ぐに立っているのはかっこいいです。
でも、私たちに必要なのは柳の柔らかさ、しなやかさ、フレキシビリティじゃないかと思うんです。
時には、周りの風に揺れるのもいいと思うんです。
でも、そんな柳でも、根っこはしっかり張っています。
自分の軸をしっかり持って、とにかく「自分にも周りにも誠実に!正直に」。
カッコ悪くても、それが「自分」なんですから。
この記事が誰かの勇気につながれば、と思います。
私に興味を持ってくださった方は、私のサイトも訪問してくれるととても嬉しいです。
この記事はnote向けに少し簡略化してあります。
フルバージョンはこちらからどうぞ!
ブレネー・ブラウンのTEDトークはこちらです。