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インドで出会った一人の少年との出会い。

コロナ禍で旅に出られない。
そんな日々が続いていると、どうしても旅をしていた頃の写真を見返す回数が多くなる。その中で僕はインドの写真に目がいった。

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日本のような裕福な先進国で育った僕たちには考えられない世界がインドにはあった。僕は世界一周していた頃、インドに1ヶ月の滞在をしていた。
インドのニューデリーから旅は始まり、一度リシケシへ北上したと思ったらそこから南下する旅が始まった。
ゴールはムンバイ。

今回はそんなインド旅を話したいところだけど、少し暗い経験をします。その経験があったからインドにはまた行きたいと僕は思った。

インド旅のはじまりはニューデリー。多くの人がこの街からインドの旅を始めると思う。僕もここからインド旅をはじめた。
着いてすぐに衝撃を受けた。日本ではまず感じない景色や人の多さ、匂い、食文化、挨拶など。
どれをとっても僕が今まで経験したものからは感じられないものばかりだった。インド旅1日目から情報量が多く、頭が痛くなりそうだったがそれが少しずつ楽しくなった。
しかし、インドで感じるものは楽しいものばかりではない。

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1番の衝撃は、貧困層の姿。インドを旅すると絶対にどこでも見かけるのが子供の物乞い。日本だと絶対にない光景。インドでは日常茶飯事に行われる姿を見る。
僕はインドへ来るまでに東南アジアを旅していた。物乞いは見ていたがインドの物乞いをする子供たちの目の奥が死んでいた。
笑顔で物乞いする姿は見たことあったがそんな目で物乞いする姿は見たことなかった。その姿は僕の心に刺さった。

今まで物乞いにお金や物を渡したことはなかったがこの時ばかりはその子供にお金を渡した。物乞いはその日の食べるものは買える。でもそれ以降の生活を約束する物ではない。
だから物乞いにお金や物をあげなかったがその時は違った。本当にその瞬間にでもその子は死んでしまいそうだった。

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インドの良いところは色や人の暖かさ、観光地など多くある。ぼったくりや詐欺まがいなことをする悪質な思い出も出てくるが多くは楽しい思い出が多い。

この子供の話は正直暗い話で聞いてる人、読んでる人には楽しい話ではないかもしれない。だけどこの経験は他では味わいにくい。それにこの現状を知ってるか、知らないかでも日頃の生活は変わる。少し元気がなくなる出来事があっても、あの子達も頑張っているから頑張ろうと思う。

いつか、またインドへ行きたい。そして次は多くの子供たちが笑顔になれるような取り組みをしたい。インドへ行くと悲しい現状はあるが、僕らのような先進国で育った人間の行動意欲や心にある蟠りを溶かしてくれる。


Musashi
#私たちは旅をやめられない #TABIPPOコンテスト

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可部谷武蔵 / シゴトは農業関係
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