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土から育てるスパイスカレー #7 アジョワンというスパイス
~前置き~
お庭でカレーライスの食材を栽培して、その食材を使ってカレーライスを作ろう、という内容で情報発信しています。何故そのような情報発信をするのか、というと、
土からカレーライスを作るのは単純に面白いのでお勧めしたい。結果的にカレーライスの味の向上につながればいい。
という理由です。土からカレーライスを作るのは本当に面白いので、宜しければお気軽にお付き合い下さい。
~このスパイスを一言で言うと~
クセが強すぎる
だから癖になる
~説明~
僕が一番最初に名前と風味をセットで覚えたスパイスがアジョワンです。
スパイスカレーを土から作ってみようと考え始めてから、実際に食材の種を蒔き、土から食材を栽培して美味しいカレーライスに仕上げることができた今現在まで、いろんな本を参考にしました。
住んでいる町の図書館や近隣地域の図書館に行き、「スパイスカレー」「カレーライス」「スパイス」「インド料理」といった内容の本を借りて参考にするのですが、数十冊の本の中でアジョワンをカレーライスの食材としていたのは、確か二冊。数百のレシピを確認したと思うのですが、その二冊の中の1つのレシピがアジョワンをメインのスパイスとして使っていたのです。
何故かそのレシピに魅力を感じて、初めて作るスパイスカレーはアジョワンを使ったスパイスカレーライスとしてみました。アジョワンが主役のカレーライスです。しかしながら、とても食べられたものではないカレーライスの出来上がり。というのも、折角だからとアジョワンの分量を増やしてみたのです。本来であれば小さじ1のところを2、入れてしまったのです。アジョワンが主役ですし、スパイスは多い方が味わいが出るはず、との思い込みです。
食べるのが非常につらかったのを記憶しています。薬の味がキツく、こんなものは食べられない、土からカレーライスを作るのなんて、やはり無理だ、と思いました。
家族でその大変なカレーライスを食べたのですが、お皿に盛ったものは苦しみながら食べきったものの、フライパンには多くのカレーが残ってしまい、仕方なく冷蔵庫に一晩置いておきました。
「一晩寝かせたカレーは美味しい」ということに淡い期待を抱きながら不安も抱きながら翌日食べてみると、薬の味は和らぎ、昨日の食べる苦しさは消え、更には遠くの方に美味しさを感じることができました。同時に、昨日食べた薬の味わいがもう少し欲しい、とさえ思いました。
その薬の味わいを作っていたのがアジョワンです。
スパイスの本を何冊か確認すると、インドでは日常的に口にするものらしいのです。カレーには欠かせないスパイスとの記述や万能薬として使われている、といった記述もあります。清々しい香り、強烈な刺激、ほのかな苦み、タイムに似た芳香との記述も見られるのですが、個人的なイメージは多分日本人には抵抗がある味わい、というかクセが強すぎるスパイスだと思います。薬の味わいです。でも同時に、無いと物足りなく感じるスパイスでもあります。
今現在、栽培して食材に使っている中で好きなスパイスを聞かれると、アジョワンが一番最初に思い浮かびます。
~栽培~
種蒔きは早春です。もしかしたら秋に播種してみると越冬するかも知れませんが、早春蒔きで十分な収穫が期待できます。早春でなくとも、5月頃まで問題ありません。
蒔き方は、winter sowingもしくはポケット発芽がお勧めです。winter sowingについては、 以下をご参考にして下さい。
ポケット発芽については、後日記載したいと思います。
土への種蒔きは一カ所に5粒程蒔いて、何カ所か種蒔きをする場合は、間隔を縦横20cmほど空けます。発芽が揃い本葉が2~3枚出た頃に、1本にします。水やりは特に必要ありません。
種蒔きから開花を経て結実まで5カ月ほどかかり、他のスパイスよりも育てる期間が長いです。ですので、5月以降に種を蒔くと、収穫が晩秋以降になり、場合によっては種が熟す期間が短くなる可能性があります。
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アジョワンは少し青みがかった緑色の美しい色をした葉と茎をしています。小さな花が可憐に咲きます。ですので、鑑賞目的としても感じの良い植物です。
花の後に種ができ始め、それがスパイスとなるのですが、開花が一斉ではなく、よって結実も一斉ではありません。実が熟したものを順次収穫していきます。収穫のタイミングですが、収穫前の段階で、
緑色のもの
うっすらと赤味があるもの
更に赤味が強いもの
少し茶色くなっているもの
をそれぞれ収穫して乾燥してみたのですが、3番目の赤味が強い、という段階での収穫が一番良かったです。
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収穫したものは乾燥させて瓶に入れて保管します。
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