見出し画像

のんびり農園周辺のヤギごちそうMAP

※随時更新


アカメガシワ(赤芽柏)(トウダイグサ科アカメガシワ属)

林の縁や道ばたなど、明るい場所にたくさん生え、成長の早い落葉高木
伐採や山火事、土砂災害などでその場の生態系がリセットされると、真っ先に芽生えるパイオニア植物。

2024年9月19日:【第1農園】自宅西側の石垣の間から
2024年9月21日:【第2農園】入り口付近にたくさん生えているアカメガシ。草刈りで刈られる前にいただいておこう。周囲に生えているのは、かぶれないニワウルシ。

アキニレ(秋楡)(ニレ科ニレ属)

落葉高木。東アジアから東南アジアに分布し、河原など水辺や湿ったところに生えることが多い。秋に花が咲き、晩秋に黄葉と実がなるのが特徴。性質は強健で、公園樹や街路樹として植栽もされる。

2024年9月21日:【第2農園】に1株発見。今まで草刈りのときにすべて刈り取っていたが、今後は株を大きくしながら枝葉をいただくことにする。

エノキ(アサ科エノキ属の落葉高木)

10月12日:南海プライウッドの通勤経路にある、閉業したYAMAHAの敷地から外に飛び出している枝葉を回収。

クワ(桑)(クワ科クワ属)

日本全国の丘陵や山地に広く自生するクワ科の落葉樹。かつては中国産のマグワと共に養蚕のための重要な飼料として栽培され、「蚕が食う葉」から「クワ」と呼ばれる。

2024年9月21日①:【第2農園】に点在するクワの木。今までは草刈りのときに刈り取っていたが、もう少し大きく成長させていくことにする。
②:【第2農園】沿いの使っていない用水路に根を張って大きくなっているクワ。今年からヤギエサとして大切にいただくことにした。

コセンダングサ(小栴檀草)(キク科センダングサ属)

一年草。道端や空き地などに生える雑草。和名は、センダングサより小さいという意味だが、実際はセンダングサより小型ではない。
花期は夏から秋(9~10月)。果実(痩果そうか)は細長く7~15 mm、先端にかぎ状の剛毛がついた3~4本の棘があり衣服などに付きやすく、ひっつき虫と呼ばれる一種。根には強力なアレロパシー作用が確認されている。

2024年9月21日:【第2農園】の入り口沿いの用水路からたくさん生えてくるコセンダングサ。ひっつき虫になる前に刈り取ってヤギエサにする。

サツマイモ(薩摩芋)(ヒルガオ科サツマイモ属の多年生植物)

2024年9月28日:【さぬき市昭和の仁木さんのご実家の畑】品種は【鳴門金時】。新しくつながりのできた方の畑からいただいてきました。干して冬のごはんとして保存します。
2024年10月12日:【鳴門金時】【すいおう】【あまはづき】のつる葉を天日に干す。

マテバシイ(ブナ科マテバシイ属の常緑高木)

2024年10月12日:【南海プライウッド構内】剪定した枝葉が放置されていたので、こっそりいただいて帰る。

ラッカセイ(落花生)(マメ亜科ラッカセイ属の一年草)

2024年9月26日①:【第1農園】菜園で栽培しているラッカセイを収穫。
②:【第1農園】すぐにヤギに食べさせるのではなく、ごはんに困る冬のために天日干しにして保存しておく。


<ヤギが好む植物> キャンパスでの食痕調査から「みんなで GIS」(http://minnagis.com)の尤度によ る方法で求めたヤギの嗜好性値ではクスノキ,アカメガシワ,ヤマノイモ,クワ, ヤツデ,ヘクソカズラ,アオキ,クズ,イノコズチ,エビヅルなどがとても好ま れていた.これに続くものはセイタカアワダチソウ,タブノキ,フキ,センダン グサ,ヒサカキ,スイカズラ,エノキ,チガヤ,シラカシ,スダジイなどであっ た.マンリョウ,ヤブガラシ,アズマネザサ,ヨモギ,ススキ,トウネズミモチ はあまり好まれず,アマチャズル,シュロはほとんど食べられていなかった. この表の嗜好性で 1.0 程度までは日常的な餌として利用可能で,0.0 まで除草 可能かもしれない.嗜好性 8.0 以上はご馳走になる. なお好物であっても同じ 植物を食べ続けると食欲が落ちるので,1 日の中でクワなどの枝葉と,セイタカ アワダチソウのような草,イネ科青草など異なったタイプの植物を混在させる とよく食べる. 種名 嗜好性 種名 嗜好性 クスノキ(冬) 8.972442 ヒサカキ 2.984583 アカメガシワ 8.406372 スイカズラ 2.805545 ヤマノイモ 8.39783 エノキ 2.778425 クワ類 8.392146 チガヤ 2.063675 ヤツデ(冬) 8.373868 シラカシ 1.422758 ヘクソカズラ 8.37342 スダジイ 1.414275 アオキ(冬) 8.372946 マンリョウ 0.580485 クズ 8.256671 ヤブガラシ 0.333409 イノコズチ 8.240895 アズマネザサ 0.0 エビヅル 7.397962 ヨモギ(秋) -0.04455 セイタカアワダチソウ 6.534058 ススキ(秋) -0.3809 タブノキ 5.073214 トウネズミモチ -1.4808 フキ 4.847426 アマチャヅル -5.0638 センダングサ 3.756032 シュロ -6.29423

季節と除草対象となる植生 植物の栄養の転流にあわせて除草に適した季節が変わる.また季節に加えて 立地の影響もあり,尾根や向陽地などの痩地は秋の栄養の回収が早いため早め の季節が良いかもしれない.なお除草ヤギの需要は夏に集中し,冬はヤギが稼働 せずコストをかけて餌で飼養するため,経営面では冬の除草モデルを確立して 普及させる必要がある.収益化できなくても常緑のアズマネザサやアオキが繁 った植生を借りて放牧することでコスト削減が可能になると思われる. <春から 9 月>  クズやクワ,アカメガシワが生えた藪からクズや陽樹を除去して樹林化を阻 止する.生育期の早い季節が有効.  セイタカアワダチソウやクズ,ススキが生育する草地をシバやチガヤ,矮小 アズマネザサなど背の低い植生に誘導する. 春から夏に除草する低木,クズ,セイタカアワダチソウ <秋 10 月,11 月>  ヤマユリなど冬に地上部が枯死する保全対象の植物が生育する里山から,ク ズやアズマネザサを除去する.春や夏には希少植物へのダメージが大きいの で秋に実施する.  セイタカアワダチソウやクズ,ススキが生育する草地を,ススキのみが多 い植生に誘導する.ススキは春に食べるが秋には食べないので秋に放牧す ると選択的に残る.

<冬 11 月から春>  常緑のアズマネザサやアオキが密生する里山雑木林から,常緑低木層を除 去して本来の雑木林に近づける.ヤギにとって餌が単調になりやすいた め,高木層のクスノキやカシ類,タブ,タケ類,スイカズラなどや他の餌 を補給する.ヤギの口が届かない高さのアズマネザサは上部の刈り取りが 必要かもしれない.ササの背が低いうちに放牧を繰り返すことが望まし い.営業的にはアズマネザサやアオキが密生する藪地の整理を主目的とし ながら,タブやカシ類,竹林などの除伐や常緑庭木の剪定などとセットす ることで飼料購入費用を割り引くサービスが可能かもしれない. 冬に除草するササ

<外来植物を防除するための除草>  ヤギで除去可能なものはセイタカアワダチソウ,ハリエンジュなどマメ科 (窒素が多い),クスノキ,マテバシイ,など  ヤギで除去困難なものはトウネズミモチ(タンニン多い),シュロ(堅い), 秋のセイバンモロコシ(青酸),イヌホウズキやワルナスビなどナス科(有 毒),など

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?