研修日記 6月第3週
研修が始まって2ヶ月、私は農業をやるためには知識や技術も大切だが、まず農地が大切だと思っていました。その土地に根を下ろしてやるという事が仕事・農業に対してやるしか無いという覚悟につながり、これからここで生きていくという自分の源になる。そして、実際に野菜を作る農地が見えることにより作付計画を立てやすくなり目標も立てやすいと考えています。
なので、予定している地区の農業委員さんと知り合いになり農地を探しています。
農業委員というのは市役所にある農業委員会から地区ごとに役割を委任された方々で、主に農地のことや遊休地、耕作放棄地などの調査を行い売買・賃借の決定などする方々です。
普段から通る道沿いに荒れている農地があってそこは家から近く、その周りに他にも放棄地がある様なところです。農業委員さんのおかげで4箇所地主さんと話がつき就農時に借りることになりました。
実はその土地に隣が空いていて、もしその隣も借りる事ができれば大きな一枚の畑になるなと考えていました。そこで、その土地の持ち主と話がしたいと思い事前連絡せずに、私1人で急に訪ねてしまいました。
今度農業委員さんに同席してもらって相談させて欲しいとお願いに行ったのですが、相手側の息子さんに即拒否されてしまいました。話も聞いてもらえませんでした。
奥様の話では相手側の息子さん・旦那様ですが、もう直ぐ還暦なので引退したら自分で農業をしたいみたいな事を言われました。
この話は本当かどうかわかりませんが、そんなことはどうでも良くて、私は即拒否された事がショックでたまりませんでした。
そこで感じたのが農家にとっての自分の土地はお金と同じくらい大事なものなんだという事です。先祖代々の土地はたとえ使ってなくて荒れていても、赤の他人には渡したく無い、そんな感じを受けました。
確かに私には落ち度がありました。間に誰かを挟まなかった事、農業委員さんより事前連絡をしなかった事です。どうしてもここの農地が欲しいと焦っていたのかもしれません。
ここまで拒否されるとは思ってなかったので考えが甘かったです。
スムーズに事を動かすためにも、今度からは何をするにしても誰か間に入ってもらい繋いでもらう事を意識して色々と動いていきたいです。
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