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子育てを「投資」と考えるべきか?――私が感じる親と子供の関係
はじめに
「子育ては投資」という言葉を耳にすることがあります。子供の教育や体験にかける費用を、将来の成功への投資と捉える考え方は一見合理的に思えます。しかし、この言葉に違和感を覚えるのは私だけではないかもしれません。
投資という言葉には、何らかのリターンを期待する意味が含まれます。では、子供に対する投資という考え方の中に、「子供から何かを返してほしい」という期待が含まれているとしたら、それは本当に正しいのでしょうか。
子育てにリターンを求めるのは適切なのか?
私にとって、子育てとはリターンを求めるものではありません。
子供と一緒に過ごす時間そのものがかけがえのないもの
一緒に笑ったり、美味しいものを食べたり、些細な日常に幸せを感じること
そうした時間は目的そのものであり、何かを求める対象ではありません。
たとえば、家族で外食をしたときの食費を「投資」と考えるでしょうか。それとも、親として子供にかける「感謝の費用」とでも呼ぶべきでしょうか。どちらもしっくりきません。
子育てにかかるお金を投資やコストとして割り切ってしまうのは、少し寂しい気がします。
歴史的背景から見る子育ての考え方
歴史的に見ると、こうした考え方には背景があります。
かつての日本や発展途上国では、老後を支えてもらうために多くの子供を産むことが一般的
農業や家業を手伝う労働力としても重要な存在
「子供は財産」とも言われていた
しかし、現代の日本ではこの考え方はあまり当てはまりません。
老後を子供に頼る時代は過ぎている
一人ひとりとの関係性や質の高い時間が重視されるようになっている
一緒の時間を大切にするという考え方
現実的に、子育てにはどうしてもお金がかかりますし、将来への不安が完全に消えることはありません。
それでも、こう考えることはできないでしょうか。
「これは投資だ」と割り切らない
お金は手段「一緒の時間をより良いものにするための手段」と考える
子供と過ごせる時間は、人生全体から見ればほんの一瞬
その短い時間をどれだけ楽しく、心豊かに過ごせるか
そのためにお金を使った。ただそれだけのことだと思います。
幸せな時間を体感する
子供がいるかいないかは、それぞれの価値観に基づくもので、どちらが正解ということはありません。
ただ、子供がいることで共有できる幸せな時間はたくさんあります。
その時間を素直に体感すること
「今が幸せ」と感じられること
それが何より大切だと思います。
子育ての本質とは
親としてできることは、子供と過ごす時間を大切にし、その瞬間を楽しむこと。それ以上を求める必要はないのかもしれません。
この考えが、少しでも参考になれば幸いです。
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