道草Sunpo/こだわりたいけど、とらわれない
昨年末あたりから、名古屋の花市場へ行くようになりました。
というのも、<野山の花屋>と謳っている以上、というか実際に自分たちの畑で種まきから収穫までこの手で育てた草花や、山で採取した木の実、木の葉で…というこだわりでリースやブーケを束ねています。
なので、市場は自分には関係のない場所だと花屋を立ち上げてからずっと思っていたので、昨年末あたりからデビュー…というわけです。
果たして本当にそうなのだろうか。
そう、というのは、<本当に自分にとって市場は関係ないものなのか>ということです。
実際に<種から育てた草花で束ねる>ということを大切にしてきました。
いや、今でももちろんその想いは変わらない。
この里山に少しでも多くの花畑を。
そしてこの里山で育ったその草花で、乾いても美しい花を束ねる。
これがコンセプトであります。
が。100%にこだわらなくてもいいのではないか、それがこの頃の気持ち。
自分の手では育てられないものをほかの生産者の手に委ねてもいいのじゃないか、と。
不要だと思ってきたものは本当に活用できないのか。
逆に、当たり前に必要だと思ってきたものは、本当に必要なものなのか。
自分への問いかけをしたこの年始。
この時期に出回る花々、価格の相場、その売買に関わる人たち。ベテラン仲介のオジサンたちとのやり取りさえ社会勉強。
そして、市場にずらりと並ぶ花たちを見るだけで私の気分はお祭り騒ぎ。
なんて楽しいんでしょう。
しかも、AM2時頃出発、4時には市場。
ぐるぐると市場を周り、帰宅は7時過ぎ。
朝焼けに向かって東への帰路、そんな道中も気持ちがいいし、何より子どもたちに帰宅してからちゃんと<いってらっしゃい>と言えるルーティーン。
子どもたちが寝ている間に働くのがいいねぇ(笑)
今日もそのせわしい市場ならではの雰囲気に飲み込まれそうになりながらも…春を感じる花々を仕入れ。
いつかは<いつもありがとう!>なんて言われる常連さんになりたいです。
というわけで、春を感じるもの。
でもまだまだ寒さはこれから…冬を感じるリースやスワッグも束ねていきます。
1月末頃にオンラインストアにアップしますので、ぜひチェックを!
こんなときだからこそ、おうち時間を豊かにしてくれる花々を…準備を進めていきます。
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