台風一過で…
晴れるはずが、今日も雨。
洗濯ものはすっかり薪ストーブ頼みです。
すっきりしないお天気とは裏腹に、うちのジャイアンこと次男はすっきり快晴のようなご機嫌の日々、この頃すいぶんと落ち着いてきました。
知る人ぞ知る(うちに遊びにきてくれていた人は知ってるはず!)、次男のいわゆる「イヤイヤ期」、それはもう壮絶かつ過酷なものでした。
親がどう説得しても決して首を縦に振らない。
優しく粘り強く説得したって必ずそれとは反対のことを言う、やる。
気に入らないことがあればたちまち号泣、ときには30分以上泣き続けることも。
号泣がすぎて過呼吸のようなパニック状態に陥ることもしばしばで、こうなると完全白旗、お手上げ状態です。
忘れられないのが、そんなふうに荒れ狂って泣き止んだ彼をぎゅっと抱きしめ(泣いてる最中は絶対に体に触れさせてくれなかった)、"お母さんはあなたのことが大好きなんだよ”と言うと、”おかあさんなんてだいっきらい”ととどめの一言を放たれたこと。
だいっきらい、小さな「っ」が入るほど、敵意丸出しの言葉。
さすがに「こいつだけは…怒」とやり場のない徒労感と折れるわたしの心…。言葉も自然と汚くなります(笑)。
ゆっくりじっくり、「だめ」とか「早く」とかそんな言葉を極力使わず、シュタイナーだモンテッソーリだとのびのび成長を見守ってきた長男の育児。
長男を頭ごなしに怒ったことなんてなくて、次男に対して沸き起こる怒りの感情にとまどって、罪悪感を感じて、無力感に襲われる日々。
実際、実姉には「あなたってそんなふうに子どもに怒るんだ~(へぇ~)」と感心されたほど(笑)。
それくらい次男の2歳はすごかった。
自我が強くて頭の回転が速くて口が達者、とにかく早熟な彼らしいイヤイヤ期。
それが、それが!
台風一過のように、3歳を過ぎたこの夏頃からグッと落ち着いてきたのです。
彼がわたしに「わかった」と言ったときは、「えっ、うそ!今何て言ったの!?」と本気で聞き返してしまったほどで(笑)。
「わかった」っていうボキャブラリー、あったんだ~(感動)。
次男の心と言動が安定したおかげか、兄弟ケンカもずっと減って、この頃はふたりでいつまでもキャッキャッと遊んでる。
お父ちゃん不在の日は娘も含めて3人を連れて外出したり、温泉へ行ったり…わたしにも子どもたちとの時間を楽しむ心の余裕ができてきました。
今の次男を見ていると「まっとうしたなぁ」という一言に尽きます。
あの「イヤ、イヤ、イヤ~!!!」があってこその今。
「おかあさんだって泣きたいよ!」と全身が震えるほどの感情で彼と向き合った毎日があったからこそ、本当に彼のことを心から愛おしく思う。
落ち着いたから、いい子だから、そういうことじゃなくって、あのドラマチックな日々が、わたしのなかですでに郷愁に変わり、子どもは同じところにとどまらず必ずステップアップしていくものなんだと、そういう嬉しさと寂しさからなる愛情。
信じて待つことを身をもって教えてもらいました。
今は今しかない。
当たり前のことだけど、見過ごしがちな日々の価値を再確認しているところです。
泣き顔、怒り顔に始まって終わった次男の2歳の日々が終わり、にこにこおちゃらけの3歳の毎日。
成長してくれて本当にありがとう。
もう彼が泣きわめきながら家中を走りまわる、なーんて姿はこの先一生見られないのだなぁ。
やっぱり今の子どもたちを楽しまなくっちゃね。
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