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週末ファーマーが考える農業の未来(1)

趣味の週末ファーマーだから分かる農業のこと

趣味で週末ファーマーをしています。楽しみとして週末、自由にファーマーをしているので、失敗することは何の問題もなく、様々なことを試しています。だからこそ、プロのファーマーには見えないものが見えてきます。

プロのファーマーの失敗は生活に直結するため大胆な冒険はしづらいはずです。それに比べて、週末ファーマーや市民農園ファーマーは、本当に自由です。プロも知らないようなノウハウを持ち、プロとは違った見方をすることもできます。

ゼロベースで農業を見直す

農業で収益性を高めるためには、生産する作物を絞り込み、大規模化、機械化、効率化が必要です。これは間違いないと思います。

一方で市民農園では、狭い農地で、たくさんの作物を作る究極の多品種少量栽培、手作業、農薬なども使わずテデトール。収益性とは縁のない楽しむ農業です。

消費者の立場からすると、季節ごとの欲しい作物をタイムリーに届けてくれればありがたい。まさにCSAですね。でも、生産者からすると、これだけでは収益性の悪い厳しい経営になってしまいます。

農業の6次化なんていうことも言われていますが、通常の生産者では、農業法人であっても手が出せるレベルではありません。絵に描いた餅ですね。であれば、大規模化を目指した方が現実的です。また、加工や流通を手がける企業と連携して、なんていうことも考えられますが、それでは美味しい部分を持って行ってしまわれます。

出口が見えないような気になってしまいますが、その原因は農業を自然に依存した特殊な産業だと考えているからではないでしょうか。確かに他の産業よりも自然への依存度は大きいのは確かです。とはいえ、それ以上に他の産業と大きな違いがあるのは、小規模零細事業者の割合が大きすぎることです。農業は産業革命から取り残された産業ですね。

スマート農業というキーワードも生まれていますが、目先の細かな技術ではなく、産業として根本的に見直す必要があるのではないでしょうか?

週末ファーマーとして、ベンチャーコンサルタントとして

今現在、こうすれば良いという提言はありません。週末ファーマーとして農作業を楽しみ、旬の野菜を味わい、様々な先進的な若い生産者と交流し、時にはベンチャーコンサルタントの視点でアドバイスをする。

そんなことを繰り返しながら、未来の農業を創造していきたいと考えています。




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