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精神病院という名の監獄

最近ある精神病院での虐待が
内部告発されて話題になった。

あまり知られていないが
精神科の医師数は他科の約3分の1、
看護師は他科の約3分の2で良いという
「精神科特例」というものがある。

厚生事務次官の1950年の通達と
58年の通知が打ち出し、
民間精神病院が
急激に増える一因となったものだ。

だが精神科は本来であれば
むしろ人手が必要な業務。
なのに精神科は他科より少ない医師と
看護師で大勢の患者に
対応しなければいけない。
だから医師や看護師らは患者に寄り添わず
効率的に管理するという発想になる。

医師や看護師は
あるいは医療関係者でない人にも
「現場は大変なんだ!」
「綺麗事は通用しない」
と主張する人がいるが、
奇妙なことにそういう人たちは
精神科特例には全く言及しない。

単に無知なのか、政府や厚労省、
日精協(日本精神科病院協会)に
物申す勇気がないのか…

しかし現場が大変だからこそ
まずは精神科特例の撤廃が必要だ。
患者のためにも
医師や看護師や職員のためにも。

ちなみに話題になった病院の管理責任者は
2001年に発覚し大問題となった
朝倉病院事件の医師と同姓同名だ。

内部告発により入院患者の40名以上が
不審死をしていることが発覚し
大問題となった事件。

必要もなく患者の身体を拘束し
必要もなく診療報酬目当てに
患者に中心静脈栄養を施す。

患者は身寄りのない高齢者や
生活保護受給者がほとんどで
発覚が遅れた。

興味がある方は調べてみてくれ。

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