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街頭での声掛けエピソード

私は街中で道を聞かれた経験がほとんどありません。これまでの人生で一度あったかどうかというほどです。もしくは単に忘れているだけの可能性もありますが、頑張って記憶の奥底から引っ張り出そうとしても全然思い出せません。

特段「話しかけるなオーラ」を放っているつもりはないのですが、土地勘がなさそうに見えるのか、それとも不親切そうに見えるのか。
昔、銀座を歩いていたらなぜか中国語らしき言語で話しかけられたことはありますが…

そんな私が街を歩いていて声を掛けられるといえば大抵はアンケートお願いします〜とか、署名運動の声掛けとか「今、幸せですか?」みたいなやつとか、繁華街だったらホストクラブの客引きとか、昔髪を伸ばしていた時は美容院のカットモデルやりませんか〜とか、専ら勧誘系です。
その中で思い出したものを2つほど今日は書いてみようと思います。
ただ、本当にただただ書いてみようと思い立ってありのまま書いただけなので、あんまり面白みはないのですみません。先に謝っておきます(保険)

中学時代、お姉さんにドン引きされる

確か中3くらいの時だったと思います。
ある日、実家から電車で20分圏内にある繁華街を一人で歩いていたら、やたら濃い化粧のお姉さんが満面の笑みで「こんにちは〜」と私めがけて一直線に歩み寄って来ました。
お姉さんの右手に握られているのは某高価格帯メーカー化粧品のサンプルが一つだけ。
左手はカゴとか持ってるわけでもなく、手ぶら。これはサンプルくれると見せかけてセールストークに持ち込むパターンだ…と、警戒色を強める。

「お姉さん、お肌とっても綺麗ですねー!」と営業色全開の褒め言葉に対し、あーエヘヘハハハ〜という気味の悪い返事と強張った愛想笑いで返す私。
「お姉さん、今おいくつですか?」
と、満面の笑みをキープしたまま年齢を聞いてくるお姉さん。
しかし私が素直に「14です」と回答した瞬間、お姉さんの顔色がさっと変わり、
「あ…、そうだったんですね〜!失礼しました〜」と今度はやや引きつった笑顔で後ずさり気味に、しかしあっという間にお姉さんは私の視界から消えてしまいました。

あれ、これってもしかして大人っぽく見られたのかな?やったー!
…なんてその時は純粋にというか単純に喜んでいましたが、裏を返せば単に老け顔なだけだったのかもしれないし、当時は今以上に垢抜けない服装に身を包んでいたので「コイツ、芋臭いし気も弱そうだからちょっと外見を褒めてやればイケるだろう」と思われたのかもしれません。
というかお姉さんのあの態度の変わり様は、まさしくドン引きそのものだった。

アラサー、励まされる

こちらは4年ほど前です。
仕事帰り、現在の自宅最寄り駅の改札を出たあたりで、斜め前から歩いてきたウエンツ瑛士を二段階濃くしたような顔の男性(推定20代半ば)から
「あ、すみません!ちょっといいですか?」と爽やかに声を掛けられました。

普段の私だったら「この歳になってナンパなんてしかも若いイケメン…キャッ☆」と心躍り、思わず足を止めていたでしょう。
しかしその時の私は仕事の疲労と空腹でイライラしていたのでイケメンに構う余裕もなく「早くご飯食べたい」で頭がいっぱいでした。
やや急ぎ足でウエンツを二段階濃くした彼をスルーすると、後ろから今度は「あ、外国人の方ですか?」と。

なるほど、「きっと日本語が通じなかったのだろう」というポジティブ解釈もあるのか…となぜか妙に感心しつつも引き続きスルーして2、3歩歩いたところで最後には
「頑張ってくださいね!僕応援してるんで!」
と、私の左肩をガッチリ掴んでからウエンツは去っていきました。
お、おう、何を応援されたんだろう。中韓かベトナム辺りの出身と思われたんだろうか。
特に面識のない人から、しかもこちらが言葉を発することなく一方的にエールを贈られるというのは初めての経験でした。

ということで

ここまで書いてみたものの、なんかわざわざ記事にするほどの内容でもなかったような…うーん。
きっとこれを読んでくださった方の中にはもっと濃ゆ〜い経験された方もいらっしゃると思うので、ぜひお話聞いてみたいです。
直近では、生後1ヶ月になった子どもを抱っこ紐で抱えて自宅の最寄駅前を歩いている時に、20代くらいの女の子2人組から「子育てサークルやってるんですけど興味ありますか?」と声を掛けられました。
地域主体以外のもの、特に街頭でこうして勧誘してくるものには基本的に興味がないので「結構です」と普通に断ってしまいましたが、こういうパターンもあるのですね。