当たり前のことができたことで…
私の三男は、軽度知的障害を持っている。
5歳になった今も、赤ちゃん言葉で長いセンテンスは話せない。
だけど、充分意思疎通はできるし、だんだん自分で出来ることも増えてきた。
ただ、やはり集団生活の中に入るとなると、何かと支援は必要だ。
甘えと、できないことと、線引きが難しい年齢ではあるけれど、
先生も私達保護者も
彼が困らないように
時には厳しくするし、手伝う必要があるときは手を伸ばすし、
なんとか今を頑張って生きている。
さようならのひとこと
私は仕事が入り、三男のお迎えを休みだった夫にお願いした。
三男が帰り際に、遠く離れた先生にむかって
「さようなら」
と、ハッキリ大きな声で伝えることができたことを夫から教えてもらった。
えらいね〜なんて、夫と話していたのだが、
翌る日、私が三男を園に送っていくと、先生からも
「すごく大きな声でさようならと言ってくれたんですよ〜。嬉しかったです!」
と、伝えてきてくださった。
さようならの挨拶なんて、できて当たり前というか、特別褒められるようなことでもないのだけど、
三男がそれをできたということは、
先生達も
私達保護者も
大きな喜びを感じるのだ。
ほんの些細なことなんだけど…
それだけでも充分幸せを感じられるのは、もしかしたら私達親子だけの特権なのかもしれない。
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