喪失感の始まり
遡ること5年前。母が倒れた。
その日はイギリスにしては格別に天気が良かったのを覚えている。
カーテンを開けた私の視界に澄んだ青色が入り、窓を開けると穏やかな風が顔をくすぐり、うっとりするような鳥の鳴き声が私を迎えてくれた。
だから、私は少し浮かれていたのかもしれない。
母がその日病院に運ばれるなんて思ってもいなかった。
そして、その6日後に他界するなんて予想もしていなかった。
詳しいことはまた後日NOTEに書こうと思うから、少し省略する。
母が死んでから現れた喪失感という名の心の穴は年月を重ねるごとに拡大していった。そして、私はその心の穴を埋めようとして、これまで様々な人と関わってきたが誰一人私を満足させてくれる人はいなかった。
私はただ自分に真摯に向き合って、自分を理解してくれる人が欲しい。
そして、私の心の穴を満たしてくれる人を渇望している。
母の5年目の命日まで残り6日。
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