アナログ・シンセサイザー
初めに
通算8本目の投稿です。
「THE HANON」という 電子音楽ユニットをやっています。
今日は、THE HANONで使っている楽器について淡々と書きます。
楽器の製造年も調べて順番に並べてみましたが、それはとても意味がなかったので、自分がその楽器と出会った順番に並べ替えました。
ROLAND TR-606 [19歳]
ステップ入力式のリズムマシン。
これを使う前は、YAMAHAの名前も思い出せないシーケンサーとRolandのU-20というデジタルシンセサイザーを使って曲を作ってはいたけど、あまりピンときてなかった。
友達の家でこのTR-606の音を聞いてから、一気にアナログシンセサイザーのファンになり、とにかく古い楽器を見て回り、ヴィンテージ楽器の価格の高さにあきれながらメイン楽器を模索していた90年代です。
この写真のTR-606は後になって手に入れたものだけど、ボタンの押し込みが反応しなくなったらどうしよう、という不安とともに長らく使っています。
ROLAND SH-1 [20歳]
太い音を出す単音のシンセサイザー。
学生の頃、友達のバンドにキーボードで出演したとき、このSH-1でダイナソー.JRの曲を弾いたことがあります。ライブ中、なぜか電源ケーブルが自然発火して、本体に近い部分で焦げて燃え落ちました。
その後、ケーブルを延長して繋ぎ直してから20年くらいは音が鳴りましたが、最近、ついに音が鳴らなくなってしまった。
たしか下北沢で見つけて安く買って、ケースも付いてなくて、そのまま担いで電車に乗って持ち帰ったシンセサイザーです。
Acid Music 2.0 [26歳]
Windows用のDTMソフト。
当時、音声ファイルを切り貼りして作曲できるソフトがこれしかなかった。フックアップというブランドが取り扱っていて、説明書も英語でよくわからないながらもひたすら触ってました。ビートマップという機能で、取り込んだ音をBPMに合わせて伸縮できるのが最大の特徴。これを使うとループトラックが作りやすいのです。
アナログシンセサイザーやピアノを手で弾いたものを録音して、Acidで編集するのがTHE HANONの制作スタイルでした。
ALESIS micron [30歳]
この中ではいちばん年代の若い楽器です。
アナログ・モデリング・シンセサイザーなので、アナログっぽい音が出せるけど、デジタルの利便性もあって小さくて軽いという、いいとこどりのシンセサイザー。
渋谷のAntennaというカフェでライブをしたときは、お店のちゃぶ台にAlesis micronとKORG micro KORGを乗せて二人で向かい合って演奏しました。
2000年代は、こうしたミニサイズのアナログ・モデリング・シンセが各社から発売されていて、どれも手ごろな値段で、軽くて、見た目も楽しい、いい楽器がいくつかあったと思います。
ROLAND JUNO-6 [37歳]
知り合いに譲ってもらったシンセサイザーです。東日本大震災の年だったのを覚えてます。車でその人の家の近所まで取りに行きました。
ポリフォニック(和音)、オクターブもキートランスポーズも簡単に調節できるし、太い音もキラキラした音も出るアナログ・シンセサイザーです。和音の出るアナログ・シンセサイザーは持っていなかったので、これがホンモノなんだ!と、期待をこめてコードを押したのを覚えています。
シンセサイザーを使った曲で、一番好きなフレーズは、Cindy LauperのAll through the nightのキーボードソロなのですが、JUNO-6はそれに近い音がでますね。JUNO-60で音を再現している動画も見かけるので、ほんとうはJUNO-60なのかもしれませんが。
まだ楽器があるのですが、写真を撮るのも大変なのでここまでです。
お知らせ
THE HANONは電子音楽を作曲しています。
最新の音源はPLYDSです。
ストリーミングでもお聴き頂けます。
今日は以上になります。
駄文にお付き合い頂きありがとうございました。