過去は関係なく人生を変えられる
こんにちは。ライフコーチの田代です。
わたしは子どものころに、山野草(いわゆる雑草)が好きで、よく図鑑をながめていました。
「よく足元に生えているあの草には”スズメノカタビラ”っていう名前があったんだ!」
「クローバーによく似ているけれど、これはカタバミという名前で食べられるんだ!しかも味は酸っぱい?!」
「クローバーに似たようなので花がピンクのものがあるけれど、これは売られているものでオキザリスだった!」
など小さな世界の中にたくさんの発見があって毎日ワクワクしていました。
当時は特に自然に恵まれた環境というわけでも、大都会というわけでもない埼玉県の住宅地に住んでいました。
住んでいた社宅の前にはマンション建設予定地があり、広い野原になっていて、そこに自由に出入りできたので、野原に行っては「この植物はなんていうんだろう?」と図鑑を調べていたのです。
本来子どもって”アニメや漫画やスポーツやお人形などに興味を持つもの”と思われていたので、周りからは”変わった子ども”と扱われ、同級生に「こいつ草食ってるんだぜ」といじめられることもよくありました。
それでも当時の小学校の担任の先生はそんな私を”植物博士”と呼んでくれましたし、両親もそのことについてはあまり何も言わなかったので図鑑を開きつづけていました。
そんな私がどんなに探してもお目にかかれなかったのが「アザミ」です。
なので私にとってアザミは”どこにでもある身近なもの”というよりも、空気のきれいな山に咲く特別な花のように思えました。
でも大人になったある時、その「アザミ」が都内のある国道の中央分離帯で花を咲かせていたのを見つけたのです。
二区画ほどでしたが、その中央分離帯の端から端までアザミが生えていたのです。
当時は脳腫瘍が見つかり大学病院に通っていて、おそらく帰り道に見つけたと思います。どう考えても空気はきれいではないでしょうし、山でも川辺でもありません。
真夏の暑い中、車やバスの排気ガスがまみれる中で力強く咲いていたのです。
当時は学生で脳腫瘍という病気から先行きの不安や心配、絶望感に苛まれていたので、アザミを見たときの驚きと感動はひときわ大きなものでした。
とっておきの「ギフト!きっと道は開かれる!」と思えた瞬間でもありました。
人は体験からイメージを作り、そのイメージが行動を生む生き物だと思います。
わたしの場合は図鑑の説明によると「どこにでもあるものの一つ」に載っていた「アザミ」が手に入りませんでした。
だから特別なところに咲くものとすら思いこんでいたのです。
それが都心の国道の中央分離帯に咲いていたのでイメージが180度変わってしまったのは言うまでもありません。
どんなに頑張っても手に入らなかったから高嶺の花だと思っていた。
でも、自分が成長すると手が届くようになる。
これがアザミの教訓だと思います。
それ以来、わたしには手に入らないと思っていた物が手に入るようになりました。
例えば、脳腫瘍の手術の後遺症で、軽いてんかんを持つようになった私に生きるすべなどないと思っていました。
ところがいまの私はカウンセラーたちの教育や、国や自治体のお仕事をさせてもらえる立場になり、自分でも個人で顧客を持ちカウンセリングやコーチングを行っています。
ほかにも子どものころから容姿のことで老若男女問わず、さんざん言われてきたので、顔出しやメディアに出るなんてとんでもないと思っていましたがラジオ番組を持つようになったこと、
平凡中の凡人の私(変わり者ではあると思いますが・・・)が、ご紹介で大富豪のご自宅にエグゼクティブコーチとして行かせていただいたこと、
そして、最近ではある大臣のセミナーの参加も許されるようになるなど不思議なことがたくさん起こりました。
本来、私たちにはどんな生まれであろうと、何かを変えていける力があるのだろうと思います。
もちろん大金持ちのご両親のもとで、体にも十分気を付けた良質の食事を続けて育ったのと、そうでないのとでは骨や内臓や筋肉の作りに違いはあると思います。
裕福な家庭に生まれても精神的に痛めつけられてしまったのであれば、脳もゆがむといわれています。
それでも本人が今ある環境の中で数分先の未来をいつもと違うものにしていくことで、3か月後、半年後、1年後、、、の未来は、ずいぶんと変わるのではないかと思います。
確かに自分では変えることができないと思っていたことを変えていくにはエネルギーや客観的視点が必要な場合があります。
そんなときには、本を読んだり、人生の先輩であるご高齢の方たちの人生経験をお聴きするなどで視野は広がると思います。
さらに自分の必要を満たしてくれるスキルや観点や経験がある支援者をコーチとしてお願いするなら人生を変えていけます。
よかったらご質問やご意見など下記LINEからお聞かせください!
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