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「ワンダヴィジョン」5話までの謎
MCUに飢えていた獣たちによる”””輪舞(ロンド)”””が始まる・・・・・・
どうも、FAQちゃんです。
「ワンダヴィジョン」最高じゃないですか?
1年半ぶりのマーベル・スタジオ製MCUがシットコムってどうなんだと不安はあったのですが、想像以上に面白いです。
モニカ、ウー、ダーシーの3人も良いですよね。成長したモニカの首飾りがキャプテン・マーベルのものだったり、ウーがスコットから教わったマジックを披露していたり、ダーシーが博士号を取ってたり、MCUファンにはたまらない小ネタが多いところが憎い。
さあ、そんな「ワンダヴィジョン」も折り返し。5話では衝撃の展開もありました。そこで、1話から5話の間で出たFAQちゃん的疑問点を整理していきたいと思います。百パーセント自己満足ですがお付き合いください。
注意
この記事には「ワンダヴィジョン」5話までのネタバレがございます。
六角形の謎
「ワンダヴィジョン」では1話の段階から”六角形”がフィーチャーされていました。
1話エンドロール前
©Marvel Studios
2話冒頭、ベッドに潜り込んだ直後
©Marvel Studios
2話エンドロール前
©Marvel Studios
また、5話にてダーシーがワンダの結界を”ヘックス”と名付けました。”ヘックス”とは六角形の意味です。ちらりと映るウエストビューの地図も六角形でした。
5話。ダーシーの後ろに写るモニターで確認できる
©Marvel Studios
MARVELで六角形と言えばワンダ・マキシモフ/スカーレットウィッチの持つ現実改変能力ヘックス・パワーですが、私はこれはミスリードではないかと考えています。
その根拠がこちら。
©Marvel Studios
4話に登場したS.W.O.R.D.長官ヘイワードの長官室。
壁にかけられた額縁が6角形になっていることに気づきましたでしょうか?少々見づらいですが、床に引いてある絨毯の模様も六角形になっています。
この六角形、気づいた方も多いかもしれませんが、PS4のゲーム「Marvel's Avengers」に登場するAIMのロゴにそっくりなんですよね。
©Marvel
©Marvel
AIM=Advanced Idea Mechanicsとはマーベルユニバースに存在する巨大企業で、たびたびヒーローたちと対立しています。
MCUにも登場していて、「アイアンマン3」のヴィランであるアルドリッチ・キリアンのシンクタンクとして初登場。適合者の身体能力を飛躍的に向上させるナノマシン、エクストリミスを開発し、トニー・スタークを追い詰めました。
コミックのAIMはヒドラの研究機関として登場、その後巨大秘密結社としてしばしば登場するようになります。M.O.D.O.K.率いる悪の集団として有名です。
S.W.O.R.D.長官ヘイワードの部屋に六角形の意匠がある点から、ヘイワード本人あるいはその周辺の人物がAIMに参加しており、ワンダがヴィジョンの遺体を強奪しウエストビューに閉じこもるよう操作していると私は考えています。
なにせ、原作コミックのS.W.O.R.D.長官はアビゲイル・ブランドという女性ですから。
S.W.O.R.D.の隊員がヘックス侵入後養蜂家の姿に変わったのもこれが理由かな、と思います。
©Marvel Studios
蜂の巣=六角形、六角形=AIM、AIM=S.W.O.R.D.?
座標の謎
ワンダとヴィジョンが幸せな生活を送っているアメリカはニュージャージー州ウエストビュー。近隣の人間から「ウエストビュー」という町の記憶が消えてしまいウーやモニカが不審がっていましたが、そもそもワンダはウエストビューにいない可能性を海外のファンが発見しました。
その証拠画像がこちら。
©Marvel Studios
ドローンでヘックス内を中継している映像です。赤い矢印にはその座標が表示されています。(日本版Disney+だと映像が荒く判別できませんが、本国版であれば4Kなのでくっきりと見ることができます)
その座標は36°40'05.0"N 115°39'26.0"W。
グーグルマップで見ると・・・。
カリフォルニア州、ネバダ州、ユタ州、アリゾナ州にまたがるモハーヴェ砂漠がヒットします。
モハーヴェ砂漠、どっかで聞いたことはありませんか?
「アベンジャーズ」でロキに破壊されたS.H.I.E.L.D.の施設ジョイント・ダーク・エナジー・ミッション・ファシリティーズがあった場所です。
©Marvel Studios
S.H.I.E.L.D.はP.E.G.A.S.U.S.計画のためにこの施設でテッセラクト(四次元キューブ、スペース・ストーン)の研究を行っていました。
もしこの座標が正しい場合、ワンダ(またはこの事件の首謀者)はウエストビューそのものをモハーヴェ砂漠に転移させてしまっている可能性があります。
CMの謎
「ワンダヴィジョン」では4話を除き劇中CMが挿入されます。ぼーっと見ていると流してしまうかもしれませんが、「CMにはすべて意味がある」とのことなのでざっとおさらいしておきましょう。
1話 トーストメイド2000 スターク・インダストリーズ
©Marvel Studios
1話で放送されたのはスターク・インダストリー製のトースター。キャッチコピーは「過去は忘れましょう。これが未来です」。
スターク・インダストリーはおなじみ、アイアンマンことトニー・スターク、そしてその父ハワード・スタークの会社です。
ワンダとの関係ですが、ワンダとピエトロはソコヴィアにて、スターク・インダストリー製の不発弾に怯えながら2日間身動きが取れなかった経験があります。このCMはそのトラウマを表していると考えられます。また、ピ、ピ、ピという規則的な音も爆弾を想起させます。
2話 ストラッカーウォッチ
©Marvel Studios
2話で紹介されたのはストラッカー製の腕時計。キャッチコピーは「あなたのために時を告げるもの」。
ストラッカーといえば「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」に登場したバロン・フォン・ストラッカー。
ワンダとの関係ですが、ワンダとピエトロはロキの杖(セプター、マインドストーン)を用いたストラッカーの実験によって特殊能力を発現させました。やはり、この際のトラウマを表しているのかもしれません。
また、余談になりますがストラッカーの息子ウェルナー・フォン・ストラッカーはMCUドラマ「エージェント・オブ・シールド」シーズン5まで準レギュラーで登場しています。
3話 ヒドラソーク
©Marvel Studios
3話のCMはヒドラソーク。キャッチコピーは「全てを水に流して、自分だけの世界に浸れます」。
さて、ヒドラと言えばレッドスカルからストラッカーまで多くのヴィランを輩出したあの犯罪組織ですね。ヒドラソークの詳しい説明は下の記事をご覧ください。
ワンダとの関係ですが、ワンダとピエトロは10歳のときに爆撃で親を亡くしており、その後過激な思想を持つようになってヒドラの研究に参加するようになります。実質的にヒドラの一員だった時期があるとも言えると思います。
ちなみにヒドラですが、「エージェント・オブ・シールド」シーズン5で残党含めほぼ根絶やしになりました。
5話 ラゴスのペーパータオル
©Marvel Studios
5話に登場したのはラゴスのペーパータオル。キャッチコピーは「好きで失敗したんじゃない。しょうがないでしょ?」。
ラゴスの説明は「ワンダヴィジョン」5話でもありました。「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」冒頭、アベンジャーズはラゴスにてヒドラ残党を追いますが、追い詰められたクロスボーンズは自爆しようとします。民衆を守るためにワンダは力を使ってクロスボーンズを空中に浮かばせますが、近くのビルが爆発に巻き込まれ多数のワカンダ人が亡くなりました。
この一件によりワンダに対する世間の風当たりが強くなったことがあり、そのトラウマを表現していると思われます。
さて、いかがだったでしょうか。いずれのCMもワンダのトラウマから生まれたものというのがFAQちゃんの予想です。キャッチコピーもトラウマとセットになっていますね。(例:ラゴス→好きで失敗したんじゃない)
実は海外ファンの間ではCMはインフィニティ・ストーンを表現しているという話も通説となっています。
1話=「自分とトースターの違いは何なのか」という原作コミックのヴィジョンのセリフから、マインドストーン
2話=時計からタイムストーン
3話=青い正方形からスペースストーン
4話=赤い液体からリアリティストーン
この説が正しければパワーストーンとソウルストーンを表すCMが来るはずなので、その点にも注目したいと思います。
ワンダのアイデンティティの謎
「ワンダヴィジョン」5話では無事帰還したモニカを交え作戦会議をする場面がありました。
そこでヘイワード長官に説明を促されたウー捜査官はワンダの略歴について語ります。
©Marvel Studios
「親のイリーナとオレグは・・・」
原作コミックのワンダ・マキシモフの父親はマグニートー。映画「X-MEN」シリーズに登場した金属を操るあいつです。
ワンダとピエトロが本格登場した「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」の制作時点では、配給元のディズニーはミュータント関連のキャラクターを実写映像化する権利を持っていませんでした。その結果、マグニートーを登場させることはできなかったのです。そこで設定を変え、一般家庭出身の双子で親は死亡している、という形をとったのだと思います。
しかし、2019年にディズニーがFOXを買収したことにより、マーベル・スタジオはミュータントを自由に扱えるようになりました。
ここでわざわざ親の設定を再確認したということは、何らかの形でマグニートーを登場させる布石かもしれません。
続いてヘイワードとウーのこのやり取り。
©Marvel Studios
©Marvel Studios
実はワンダはMCUの劇中では一度も「スカーレットウィッチ」と呼ばれたことがありません。「ワンダヴィジョン」は「ワンダがスカーレットウィッチとして覚醒する物語」とも言われており、このセリフはそのイースターエッグだと思われます。
このように、若干不自然にも思える会話でも意味深な内容になっているのが面白いです。
S.W.O.R.D.の謎
謎と言うほどのものでもないのですが、S.W.O.R.D.長官タイラー・ヘイワードが胡散臭すぎるんですよね。
マリア・ランボーが創設した知覚兵器観察対応局S.W.O.R.D.。宇宙から地球に対する脅威を監視する組織です。
そもそも、ワカンダで破壊されたヴィジョンの遺体をなぜS.W.O.R.D.が管理していたのか。地上で起こった事変に何故S.W.O.R.D.が対処しているのか。FBIや陸軍、空軍と協力体制をひけるのに何故S.H.I.E.L.D.に協力を求めないのか。なぜいきなりマキシモフ親子に攻撃を仕掛けたのか。そして何故、部屋に六角形の意匠があるのか。
このヘイワードがこのままS.W.O.R.D.長官の椅子に座り続けることはないと私は睨んでいます。先程も書きましたが、原作コミックのS.W.O.R.D.長官はアビゲイル・ブランドというミュータントです。
余談ですが、「エージェント・オブ・シールド」シーズン1にはヒドラの構成員としてヘイワードという人物が出てきます。ファーストネームは違うので別人なんですが、名字が同じ・・・。
優れたエンジニアの謎
5話でヘックスから帰還したモニカは、ダーシーから安全にヘックスに入るための方法を聞きます。
モニカ「4・5トンの核シェルター。光子を防ぐ鉛に中性子を防ぐカドミウム。振動から守るタンタルでできたやつね。車輪付き。それがあれば、また安全にウエストビューに入れる。でしょ?」
ダーシー「理論上は」
モニカ「なら、実現できる」「これを作ってくれそうなエンジニアをひとり知ってる」
さて、このエンジニアとは誰でしょう。
MCUには優れたエンジニアが多く存在しています。例えばトニー・スターク。例えばブルース・バナー。例えばシュリ。
しかしトニーは故人、バナーはアベンジャーズで半引退、シュリに至っては一国の王女です。いくらS.W.O.R.D.創設者の娘だったとしても、モニカが気軽に連絡をとれるような相手ではないと思います。
もう少し予想を広げましょう。
「アイアンマン3」に登場したハーレー・キーナーはどうでしょうか。当時小学生ながらトニーに頼られるほど機械工作とプログラミングを得意としていました。成長してトニーに匹敵するエンジニアになってても不思議ではありません。
ハーレー・キーナー
©Marvel Studios
「エージェント・オブ・シールド」に登場するレオポルド・フィッツの可能性もあります。シールド・アカデミー開設以来の天才としてS.H.I.E.L.D.に所属後、相棒のシモンズと共にコールソンチームに加わりました。シーズン1でフィッツが発明したマウスホールは「キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー」でフューリーやマリア・ヒルが使用し命拾いしているなど、映画・ドラマ両方でS.H.I.E.L.D.を支えています。なにより、「ワンダヴィジョン」時点で存命のはずです。
レオ・フィッツ
©Marvel TV Studios
可能性は低いと思いますが、ドラマ「ランナウェイズ」のチェイス・ステインもエンジニアとしてランナウェイズを支えています。チェイスは「ランナウェイズ」シーズン3にて未来が描かれているので、「ワンダヴィジョン」時点で存命です。
チェイス
©Marvel TV Studios
まだMCU未登場のエンジニアも存在します。
ファンタスティック・フォーのリーダー、リード・リチャーズ/ミスター・ファンタスティックやチャンピオンズの一員リリ・ウィリアムズ/アイアンハートも優秀なエンジニアです。
なによりこの二人は映画「ファンタスティック・フォー」、ドラマ「アイアンハート」でMCU入りが決定しています。「ワンダヴィジョン」で初登場でもなんらおかしくはないのです。
「ワンダヴィジョン」の予告では装甲車がヘックス内部に突入していくシーンがありますので、このエンジニアも恐らく6話か7話あたりに登場することと思われます。
スピードスターの謎
5話最大の、もしかしたら「ワンダヴィジョン」最大のサプライズはエヴァン・ピーターズ演じるピエトロ・マキシモフの登場でしょう。
MCUのピエトロはアーロン・テイラー=ジョンソンが演じていました。
©Marvel Studios
一方でエヴァン・ピーターズが演じるピーター・マキシモフは20世紀FOXが製作した「X-MEN」ユニバースのキャラクター。
©Marvel Studios
本来であれば交わるはずのない両作がついに交差したのです。
言い争いをするワンダとヴィジョンですが、チャイムが鳴ったことで中断し、ドアを開けます。するとそこには銀髪の男性が。
ヴィジョン「この人は誰なんだ?」
銀髪の男性「兄弟久々の再開だ胸に飛び込めよ!」
しかし困惑するワンダ。そしてそれを画面で見ていたダーシーが一言。
「前と顔が違うねピエトロ」
このダーシーのセリフ、英語ではこう言っているのです。
©Marvel Studios
”She recast Pietro?”(彼女ピエトロをリキャストした?)
エヴァン・ピーターズ演じるクイックシルバーの登場に熱くなってしまうと色々思考力が低下するのですが、よく考えると変なシーンなんです。
ワンダは5話で双子にこう言っています。
「覚えておいて。命にはルールってものがあるの。死んだものは元に戻せはしないの。たとえどんなに悲しくてもね。でも変わらないものもある」
そして双子に言われます。
「でも家族は変わらないでしょ?」
そう。死んだ者は生き返らない。MCUのピエトロはウルトロンの攻撃で死んでいます。なのになぜか生き返った。「リキャスト」されて。
ここまでだとエヴァン・ピーターズ演じる何者かがヘックス内で「ピエトロ・マキシモフの役割」を振られているとも考えられますが、それでも不可解なことがあります。ピエトロはヴィジョンを見て「あの赤い奴は?」と言うんです。
ヴィジョンの「この人は誰だ」というセリフ、ピエトロの「あの赤い奴は?」というセリフ。ここからわかることは、お互いに面識がないということです。
しかし、ピエトロとヴィジョンは面識があります。ウルトロンを止めるためソコヴィアで共闘しましたし、そもそもヴィジョン誕生の瞬間にピエトロは立ち会っています。”リキャスト”されているのでヴィジョンはピエトロを認識できなくても、「MCUのピエトロ」の役割を振られている誰かはヴィジョンを認識できないとおかしいんです。
では、エヴァン・ピーターズ演じるピエトロはMCUのピエトロのリキャストではなく、全くの別人、「X-MEN」ユニバースから来たピーター・マキシモフなのでしょうか?しかしこれにも疑問が残ります。
まず「X-MEN」ユニバースのピーターにワンダという姉はいません。また、ジャケットの下にアロハシャツを着ていますが「X-MEN」では一度もアロハシャツを着ていません。というか、バンドTシャツばかり着ています。さらに「X-MEN」ユニバースのピーターは「ピーター」・マキシモフですが、MCUは「ピエトロ」・マキシモフ。微妙に違います。つまり完全にマルチバースの存在とも言い切れないのです。
さて、今後の話、下手すればフェイズ4以降全てのカギを握ってそうなエヴァン・ピーターズ演じるピエトロ・マキシモフ(仮)。MCUに颯爽と登場したスピードスターに期待です。
終わりに
いかがだったでしょうか。こうやって並べてみても疑問だらけの「ワンダヴィジョン」。なんとか6話に間に合わせるための突貫記事になってしまったので少々雑な部分があるかもしれませんがご容赦ください。
残り4話、一緒に楽しんでいきましょう!
ではでは。
書いた人:FAQちゃん
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