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アローバースにおけるアース2の謎


はじめにお断りを入れさせてください。
私はDCユニバースについてまったく詳しくありません。そもそもアメコミにわか人間なので特別何かについて詳しいということはないのです。マーベルに関しては少しだけ原書を読んだりもしていますがDCに関してはまったくそういうのありません。というわけで、にわか知識全開な記事になってしまいますがお手柔らかにお願いします。

さて、タイトルにもあるように、今回は「映像化されたDCユニバースにおけるアース2の扱い」についてです。

MCU最新作「ロキ」の配信まで1週間を切りました。
MCUでは「ドクター・ストレンジ」や「アベンジャーズ/エンドゲーム」、「エージェント・オブ・シールド」で少しだけ登場していたマルチバース。そんな多次元宇宙が、ここにきてとうとう本格登場すると思われます。そこで、一足早くマルチバースを物語に組み込んでいたアローバースから「映像化されたアメコミ作品におけるマルチバースの描き方」をFAQちゃんなりに考えていければと思います。

アース2がな、曲者なのじゃよ・・・・・・。


この記事には「クライシス・オン・インフィニット・アース」までのアローバース作品群、及び映像化された全てのDC作品のネタバレがございます。

ドラマ「THE FLASH/フラッシュ」から始まるマルチバース

アメコミファンにはお馴染みとなっているマルチバースという概念。このマルチバースを積極的に作品に取り込み、世界観(誤用)を拡大していった作品があります。アローバースのドラマ「THE FLASH/フラッシュ」です。

「THE FLASH/フラッシュ」シーズン1終盤に開いた特異点。フラッシュやファイヤーストームによってセントラル・シティは守られますが、特異点によって時空の歪みが生じアース2への裂け目が生まれてしまいます。アース2のフラッシュを名乗るジェイ・ギャリック、バリーの宿敵ハリソン・ウェルズのドッペルゲンガーなどマルチバースから来たキャラクターも参戦し、チーム・フラッシュはアース2のスピードスター、ズームとの対決に挑みます。

さて、「THE FLASH/フラッシュ」シーズン2でアース1アース2アース3と3つの世界が登場しました。「THE FLASH/フラッシュ」が属しているのはアローバースというDCドラマのシェアード・ユニバースなので、「ARROW/アロー」「THE FLASH/フラッシュ」の2つの作品は”アース1”という世界を舞台にしていることが判明したのです。

その後「THE FLASH/フラッシュ」やドラマ「レジェンド・オブ・トゥモロー」、「SUPERGIRL/スーパーガール」などで複数のマルチバースが登場。アローバースは「THE FLASH/フラッシュ」シーズン2をきっかけにマルチバースの概念を強く取り込んでいくこととなります。

そもそもアローバースとは

アローバースとはアメリカのCWテレビジョンネットワークとワーナーブラザーズ・テレビジョンが制作するドラマ・アニメ作品を中心に形成されるシェアード・ユニバースを指します。
2012年に放送が開始された「ARROW/アロー」を皮切りに多数の作品が制作されています。

主な作品は

・実写
「ARROW/アロー」
「THE FLASH/フラッシュ」
「レジェンド・オブ・トゥモロー」
「SUPERGIRL/スーパーガール」
「BATWOMAN/バットウーマン」
「スーパーマン&ロイス」

・アニメ
「VIXEN / ビクセン」
「フリーダム・ファイターズ:ザ・レイ」

等です。

アローバースはシーズンに1度クロスオーバーイベントを行うのが定例行事となっており、例えば2017年に放送された「クライシス・オン・アースX」は「ARROW/アロー」「THE FLASH/フラッシュ」「レジェンド・オブ・トゥモロー」「SUPERGIRL/スーパーガール」の他、アニメ作品の「フリーダム・ファイターズ:ザ・レイ」もクロスオーバーしました。

さて、もとはCWが制作している一部のシリーズのみがアローバースとして数えられていましたが、2019年~2020年にかけて行われた大規模クロスオーバーイベント「クライシス・オン・インフィニット・アース」には今まで制作された多くのDC作品がマルチバースとして登場することとなりました。詳しくは後述しますが、例えばブランドン・ラウス主演の2006年の映画「スーパーマン リターンズ」や独立した世界を持つドラマ「ブラックライトニング」、果ては「スーサイド・スクワッド」「ジャスティス・リーグ」等のDCエクステンデッド・ユニバースまでマルチバースに組み込まれています。

「クライシス」を期にごく一部のDC作品(「GOTHAM/ゴッサム」、「クリプトン」、「ダークナイト」シリーズ、「ウォッチメン」「ジョーカー」、「ザ・バットマン(原題)」等)を除いたほぼすべての実写シリーズがアローバースの一部となったのです。

クライシス・オン・インフィニット・アースとその影響

ことの発端は2018年に放送されたクロスオーバーイベント「エルスワールド」に遡ります。

ある朝目覚めると、オリバーはバリーに、バリーはオリバーになっていました。バリーとオリバーはアース38のカーラ、クラークに助けを求め、アース1の改変は自らをモニターと呼ぶ宇宙人によるものだと突き止めます。モニターの目的は、近いうちに来たる”クライシス”に備えるため、相応しいアースとヒーローを探すことでした・・・・・・。

その後の「ARROW/アロー」シーズン8、「THE FLASH/フラッシュ」シーズン6、「SUPERGIRL/スーパーガール」シーズン5はそれぞれ”クライシス”を中心に話が進んでいき、2019年末~2020年頭にかけて「クライシス・オン・インフィニット・アース」が放送されました。

アンチモニターの起こす”クライシス”によって次々と消滅するマルチバース。モニターはハービンジャーを使い、オリバー(グリーンアロー)、バリー(フラッシュ)、サラ(ホワイトキャナリー)、カーラ(スーパーガール)、クラーク(スーパーマン)、ケイト(バットウーマン)らを集結させます。マルチバースの消滅を止めるには7人のパラゴンを探し出す必要があると言うモニター。柱だったオリバーを失い失意のヒーローたちでしたが、チームフラッシュやレジェンドも協力し7人、つまりバリー、ジョン、カーラ、ケイト、サラ、アース96のスーパーマン、アース1のチョイ博士がついに邂逅します。その直後最後の世界だったアース1が消滅。パラゴンのみバニシング・ポイントに移動しますが、レックス・ルーサーの仕掛けた罠によってスーパーマンが消滅、ルーサーがパラゴンとして復活します。打開策を練るパラゴンの前にスペクターとなったオリバーが登場。モニターとアンチモニターの関係を知った7人はバリーの先導でスピードフォースを通り、アンチモニターが生まれる瞬間に立ち会います。7人のヒーローとスペクターはアンチモニターとシャドウデーモンを倒し、マルチバースは復活します。
新しく生まれた世界は何もかもが変わっていました。複数のアースが統合され新たなマルチバース、プライムアースが誕生し、パラゴン以外は以前の世界の記憶を持っていません。アンチモニターも復活。ヒーローたちは再び集結し今度こそアンチモニターを完全に撃破。オリバー・クイーン=グリーンアローを失ったヒーローたちは、新たな世界を守る決意を固めるのでした。

「クライシス・オン・インフィニット・アース」の前後でアローバースは大きく変わります。
アローやフラッシュ、バットウーマンが生き、レジェンドが生まれたアース1、スーパーガールやスーパーマンのいるアース38の2つのアースがアローバースの主な舞台となっていました。が、”クライシス”後の再編によりそれらは統合され、”プライムアース”と呼ばれる一つの世界になりました。つまりフラッシュとスーパーガールは同じアースの住人となったのです。実際にはもっと多くのアースが統合されており、例えばハリー・ウェルズの住んでいたアース2、ブラックライトニングの舞台だったアース・ブラックライトニングもプライムアースに組み込まれています。

クライシス”からあったアース2がプライムアースに統合されたなら、”クライシス”後のアース2はどうなっているのか?という疑問。これにはラストシーンに答え合わせがあり、なんとDC UniversとCWで放送中のドラマ「スターガール」の世界であることが判明します。「スターガール」には元々「THE FLASH/フラッシュ」のキャラクターであるアース3のフラッシュ=ジェイ・ギャリックも登場するので、どうやらアース3もここに統合されていると思われます。

さて、ここからがタイトル回収です。”クライシス”後のアース2は「スターガール」の舞台であることが判明しました。これにて一件落着・・・・・・なんてことはなく、そうは問屋が卸しません。大問題が発生します。

マット・リーヴス監督「ザ・バットマン」の世界はアース2?

2022年に新たなダークナイト伝説が誕生します。 マット・リーヴス監督、ロバート・パティンソン主演の映画「ザ・バットマン」です。

この「ザ・バットマン」はDCEUに属さない独自の世界の物語になると言われていましたが、今年4月のThe Hollywood Reporterの記事には衝撃的な内容が記されていました。

Except for The Batman, which is set on an alternate Earth known to geeks as Earth-2, DC is plotting its films and shows to share the same universe. 

オタクの間ではアース2として知られる別の地球が舞台となるバットマンを除き、DCは映画とドラマが同じユニバースを共有するよう計画中です。

THRの記事をどこまで信用するのか、というのは置いておき、どうやら「ザ・バットマン」の舞台は「オタクの間でアース2として知られる別の地球」だそうです。

思い出してください。今実写映像化されているDC作品の中でアース2は「スターガール」の世界となっています。
この二つの情報を合わせると、どうやら「スターガール」と「ザ・バットマン」は同じ世界だそうです。なるほどね~。

んなわけあるかいな。

アース2という存在

THRの内容が正しいと仮定して、そもそも何故「ザ・バットマン」をアース2に設定したのでしょうか。

ここからは私の妄想ですが、実は”クライシス”後のアース1の存在は現在不明となっています。もしこのアース1をDCエクステンデッド・ユニバースの世界だと仮定すると、DCEUと世界を共有しない新作映画の舞台としてアース2を設定するのは自然な流れだと思います。(じゃないとアース2が唐突に登場する意味が分からない)

そしてドラマを制作しているワーナー・ブラザース・テレビジョンと映画を配給しているワーナー・ブラザーズの意思の疎通がとれてない可能性は十分あり得ます。(すべてがDCエンターテイメントのコントロール下にあるとは限らないので。)

「ザ・バットマン」の製作陣が「クライシス」での出来事をフィードバックせずに舞台設定を行った場合、ふたつのアース2が生まれてしまった可能性は十分あります。

まあ、限りなく低い可能性として、「スターガール」の世界と「ザ・バットマン」の世界が同じ世界というのも無くはないですが、作品のトーンも時代設定も何もかも違う両作を結びつける意味はあまり感じ取れないので恐らくこれは無いでしょう。というか、「スターガール」は現在アローバースの一部として数えられているのでもし同じアースだった場合、「ザ・バットマン」も自動的にアローバースになってしまいます。

アース1=プライムアースじゃねえのかと思ったそこの君、多分正解だけど都合よく解釈するのも大切だぞ。

おわりに

マルチバースという概念は非常に複雑です。そもそも何をもってマルチバースと呼ぶのか、というところから作品によって違う場合もあります。
映画「ジョーカー」の世界はどのDC作品ともリンクせず独立しており、「クライシス・オン・インフィニット・アース」の影響を受けたかどうかすら分かりません。もしかしたらマルチバースという概念の外にある可能性すらあるわけです。

それでもDCはアローバースの「クライシス・オン・インフィニット・アース」で多くの実写DC作品をクロスオーバーさせ、さらにDCEU「ザ・フラッシュ」でもマルチバースを扱うとの報道があります。確かにアース2問題は起こりましたが、いくらでも修正できるレベルです。正直、ここまで多くの作品を矛盾なくマルチバースに組み込んだのは圧巻の一言。まさにファンサービスの極致でしょう。

MCUもこれからマルチバースの道へ進んでいきます。MCUではなかった今までのマーベル作品、FOXマーベルやSPUMC、映画「ブレイド」や映画「ハワード・ザ・ダック 暗黒魔王の陰謀」までマルチバースに組み込むのか、今から楽しみです。
破綻しない範囲で今までの作品の要素が出てくることを楽しみに、ドラマ「ロキ」、映画「ドクター・ストレンジ・イン・ザ・マルチバース・オブ・マッドネス」を待ちたいと思います。


書いた人:FAQちゃん

アローバースのマルチバース一覧

”クライシス”前後のマルチバース一覧表を作りました。Wikipediaのものより正確だと思います。ぜひ何かの折にご活用ください。(ここ重要)

なお「クライシス・オン・インフィニット・アース」に登場するキャラクターは基本そのオリジナルキャストが演じています。(例:アース96のクラーク・ケントを演じているのは「スーパーマン リターンズ」と同じブランドン・ラウス)

「クライシス・オン・インフィニット・アース」前のマルチバース

アース1
「ARROW/アロー」「THE FLASH/フラッシュ」「レジェンド・オブ・トゥモロー」「BATWOMAN/バットウーマン」「VIXEN /ビクセン」の舞台。バリー=フラッシュのせいで度々改変されている。ブルース・ウェイン=バットマンは失踪中であり、幻の存在となっている。

アース2
ハリー・ウェルズ、ジェシー・クイックの住む世界。ズームことハンター・ゾロモンもこのアース出身。シスコ、ケイトリン、ロニーは闇落ち、バリーはスーパーパワーを持たない、アイリスは刑事、ジョーは歌手とアース1とは全く異なる歴史を歩んでいる。その後も命を狙われているアイリスが身を隠したり、モニターによってオリバーが連れてこられたりしばしば登場する。

アース3
ジェイ・ギャリック=フラッシュが活躍する世界。バリーは度々このアースを訪れ、ジェイを頼っている。

アース9
ヒーローチーム”タイタンズ”が活躍する世界。「クライシス・オン・インフィニット・アース」ではドラマ「タイタンズ」から映像が流用されている。

アース12
ハリソン・ウォルフガング・ウェルズが住む世界。グリーンランタン・コァも存在。

アース13
灰色のウェルズの住む世界。魔法や神秘生物が存在する。ナッシュ・ウェルズがマヤを亡くしたアース。

アース15
既に滅亡したアース

アース16
アース1に非常に似た世界。レジェンドが訪れた。「クライシス・オン・インフィニット・アース」冒頭でクラークとロイスが子供のジョナサンを送り込んだのはこのアース。

アース17
オタクのウェルズがいる世界。古風な言葉が使われている。

アース18
ラザラス・ピットが現存するアース。コンスタンティンやバリーが訪れ、オリバーを蘇生させた。

アース19
HRウェルズのいた世界。コレクターズというヴァイブ能力者たちが次元間移動を取り締まっている。シスコの元カノのシンシアもこのアース出身。

アース22
ウェルズ2.0の住む世界

アース24
ソニー・ウェルズの住む世界。高度な文明を持つが、VHSが現役(シスコ談)

アース25
H.P.ウェルズの住む世界

アース26
ナッシュ・ウェルズがサイキックヒトデの侵入を防いだ世界

アース27
クライム・シンジゲート・オブ・アメリカの本拠地

アース33
ラザラス・ピットがかつて存在していたアースのひとつ

アース38
「SUPERGIRL/スーパーガール」「スーパーマン&ロイス」の舞台。宇宙人や異星人の移民が非常に多く、差別や偏見などが社会問題化している。直接登場しないがブルース・ウェインも存在しておりクラークとは友人同士。シスコの作った次元間移動装置によりアース1とは自由に行き来できる。

アース47
発明家のH・ロザリオ・ウェルズの住む世界。ブリーチャーの隠居先。

アース51
シャローク・ウェルズが逃亡術を教わったアース

アース66
1966年のドラマ「怪鳥人間バットマン」の世界。「クライシス・オン・インフィニット・アース」ではロビンが登場した。

アース67
ラザラス・ピットがかつて存在していたアースのひとつ

アース74
レジェンドが解散したアース。ミックのみ居残り、小説を書きながら生活している。

アース75
アース38のレックス・ルーサーが訪れスーパーマンを殺害するアース

アース89
1989年公開の映画「バットマン」および「バットマン リターンズ」の世界。「クライシス・オン・インフィニット・アース」ではアレクサンダー・ノックスが登場し、ジョーカーの復活が示唆された。

アース90
1990年から放送されたドラマ「超音速ヒーロー ザ・フラッシュ」の世界。「エルスワールド」と「クライシス・オン・インフィニット・アース」にはこの世界のバリー・アレン/フラッシュが登場し、アース1のバリーを救った。

アース92
ラザラス・ピットがかつて存在していたアースのひとつ

アース96
1978公開の映画「スーパーマン」及び1980年公開の映画「スーパーマンⅡ」、1996年公開の映画「スーパーマン リターンズ」の世界。「クライシス・オン・インフィニット・アース」ではキングダム・カムを経験したクラーク・ケント/スーパーマンが登場し、真実のパラゴンとしてチームに参加した。

アース99
絶望の果てにスーパーマンを殺害し、暴力をもって正義を成したブルース・ウェインがいる世界。「クライシス・オン・インフィニット・アース」ではカーラとケイトが訪れた。

アース167
2001年放送開始のドラマ「SMALLVILLE / ヤング・スーパーマン」の世界。「クライシス・オン・インフィニット・アース」ではレックス・ルーサーがクラーク・ケントを殺害しようとするも、クラークはクリプトン人としての力を失っており殺害を免れた。

アース203
2002年開始のドラマ「ゴッサム・シティ・エンジェル」の世界。バーズ・オブ・プレイが活躍している。「クライシス・オン・インフィニット・アース」ではハントレスとオラクルが登場した。

アース221
シャローク・ウェルズのいた世界。アース1のレニー・アドラーと共に帰郷した。

アース666
2016年放送開始のドラマ「LUCIFER / ルシファー」の世界。「クライシス・オン・インフィニット・アース」ではオリバーの魂を復活した体に戻す方法をルシファー・モーニングスターに尋ねるため、コンスタンティンらが訪れた。ちなみにドラマより時系列は前とのこと。

アース719
ナッシュ・ウェルズとマヤが出会ったアース

アースX
「クライシス・オン・アースX」及び「フリーダム・ファイターズ:ザ・レイ」の主な舞台。ナチスが世界を掌握した世界。アローやスーパーガールはナチスの幹部として君臨しており、レイやスナートらナチスの支配に抗うゲリラが抗戦している。

アースブラックライトニング
2018年放送開始のドラマ「ブラックライトニング」の舞台。「クライシス・オン・インフィニット・アース」ではアンチモニターによって滅ぼされるものの、すんでのところでパライアがジェファーソン・ピアース=ブラックライトニングを救い出し、アース1のバリーやアース90のバリーの手助けをした。

DCエクステンデッドユニバース
映画「マン・オブ・スティール」「バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生」「スーサイド・スクワッド」「ジャスティス・リーグ」「シャザム!」等の複数作品からなるシェアードユニバース。「クライシス・オン・インフィニット・アース」ではスピードフォースを介してアース1のバリーとDCEUのバリーか邂逅した。ちなみにアローバースとDCEUのクロスオーバーは事実上不可能と言われ続けており、この歴史的クロスオーバーを機に2022年公開のDCEU映画「ザ・フラッシュ」にアローバースが登場するのではないかという噂も存在するとかなんとか。

「クライシス・オン・インフィニット・アース」後のマルチバース

アースプライム
「ARROW/アロー」「THE FLASH/フラッシ」「レジェンド・オブ・トゥモロー」「SUPERGIRL/スーパーガール」「BATWOMAN/バットウーマン」「ブラックライトニング」「スーパーマン&ロイス」の舞台となる世界。アース1、アース2、アース38等複数のアースが複合した新しいアース。

アース2
2020年放送開始のドラマ「スターガール」の世界。ジャスティス・ソサエティ・オブ・アメリカが活動している他、アース3が複合したことによってジェイ・ギャリック/フラッシュも存在している。この記事を書くことになった元凶のアース。

アース9
2018年放送開始のドラマ「タイタンズ」の世界。”クライシス”前のアース9とは異なる歴史を辿っているが、ヒーローチーム”タイタンズ”が活躍している点は同じ。また、ドゥーム・パトロールも存在している。

アース12
2011年公開ライアン・レイノルズ主演の映画「グリーン・ランタン」の世界。なんとあの映画は”クライシス”によって生まれた新たなアースが舞台だった!という衝撃の事実。ちなみに「グリーン・ランタン」の脚本マーク・グッテンハイムと製作グレッグ・バーランティはのちにアローバースを生み出す張本人。

アース19
2019年放送開始のドラマ「スワンプシング」の世界。

アース21
2019年放送開始のドラマ「ドゥーム・パトロール」の世界。ヒーローチーム”ドゥーム・パトロール”はアース9が舞台になっているドラマ「タイタンズ」にも登場しておりキャストも被っているが、厳密にはドッペルゲンガー(別存在)であり、あくまでもドラマ「ドゥーム・パトロール」はこのアースが舞台。ちなみに「クライシス・オン・インフィニット・アース」のための撮影は行われなかったため、本放送ではドラマで使用されなかったカットが使われている。

アース66
1966年のドラマ「怪鳥人間バットマン」の世界。再編後無事復活した模様。

アース89
1989年公開の映画「バットマン」および「バットマン リターンズ」の世界。再編後無事復活した模様。

アース96
1978公開の映画「スーパーマン」及び1980年公開の映画「スーパーマンⅡ」、1996年公開の映画「スーパーマン リターンズ」の世界。再編後はスーパーマンのコスチュームカラーが一部変わっており、デイリー・プラネットでジョーカーが虐殺を行う”キングダム・カム”が起こらなかったことが示唆されている。

アース167
2001年放送開始のドラマ「SMALLVILLE / ヤング・スーパーマン」の世界。再編後無事復活した模様。

アース203
2002年開始のドラマ「ゴッサム・シティ・エンジェル」の世界。再編後無事復活した模様。

アース666
2016年放送開始のドラマ「LUCIFER / ルシファー」の世界。再編後無事復活した模様。ドラマ本編は”クライシス”後?

DCエクステンデッドユニバース
”クライシス”の影響をどこまで受けたか不明。そもそも「クライシス・オン・インフィニット・アース」でバリー同士が邂逅したのも全てのマルチバースが滅んだあと、つまりパラゴンたちのバニシング・ポイント移動後だったため、本来滅んでいるはずのこのアースの住人であるバリーが登場するのは不自然。この時のDCEUバリーのセリフから少なくとも「ジャスティス・リーグ」後であることは分かる。映画「ザ・フラッシュ」で答え合わせなるか。


サポートしていただくと私の酒代になります。酒を飲みながら記事を書くことが多いので、実質的に創造のサポートとなります。多分。