見出し画像

日本だけが、なかなか利上げをしない本当の理由

世界で、政府債務の膨張が続いています。

※日経新聞Web版:2024年8月13日より抜粋

あなたも、テレビ等で
「日本の借金が、国民1人当たり1000万円を超えた」
などといったニュースが流れているのを
聞いたことがあるでしょう。
 
実は、これは日本に限った話ではなく、
多かれ少なかれ、ほぼすべての国の借金が
増え続けている状況です。
 
特に、2008年に起きた世界金融危機
(リーマン・ショック)以降、
各国は「経済を上向かせる」という名目の下、
ほぼ無制限に通貨を発行してきたのです。
 
たとえお金といえども、
量が増えれば通貨の価値は下がり、
代わりにモノの値段が上がります。
これがインフレ(物価上昇)です。
 
今回のインフレは、
新型コロナウイルスによるパンデミックが原因だとか、
ウクライナ戦争によって始まったという説がありますが、
結局のところ、通貨を発行し過ぎたために
お金の価値が薄まってしまったという、
セオリー通りの展開に過ぎません。
 
10年以上に渡って金融緩和政策を続けてきた日本でも、
インフレが本格化してから2年以上が経ちます。
その間、日銀はいろいろと理由をつけては
利上げを先送りしてきました。
 
欧米諸国は利上げをしてきたのに、
日本だけが利上げを見送ってきた結果、
日本円は50年前と同程度の価値にまで落ち込み、
国民はひどいインフレに苦しめられてきたのです。
 
実は、通貨の価値が下がれば、国の借金の負担もその分、
減らすことができます。
仮に、10年で通貨の価値が半分になった場合、
1万円の借金も、10年後には実質、
5000円分の負担で済むということです。
 
このような通貨価値の毀損は、モノに換えておくことで、
ある程度の目減りを防ぐことができます。
実際、各国はこの10年、金の備蓄量を増やしてきました。
つまり国は、通貨の下落に備えて、
すでに手を打っていたわけです。
 
私たちFA partnersが、皆様に
「資産の一部を実物資産で保有する」ことを
お勧めする理由も、ここにあるのです。
 


以下の関連記事もご覧ください。

FA partners


いいなと思ったら応援しよう!