自己評価の低い私が人生を変えるために自信を持つ方法
自分に自信がありますか?人に誉められたとき、どう思いますか?私は自己評価の低さに自信があります。いつも自分を低め、卑下して生きてきました。自信について考えると、10年前にタイで働いていたときにフィリピン人の上司から、何度も「自信を持ちなさい」と口をすっぱく言われていたことをいつも思い出します。私は周りから見てすぐに分かる程自分に自信がありませんでした。10年たった今でも何も変わりません。いまだに自信はなく、自己評価は低いままです。
『LEAN IN(リーン・イン) 女性、仕事、リーダーへの意欲』という本を読みました。自信がないことや自己評価が低いことに悩んでいる人におすすめの一冊です。
著者はシェリル・サンドバーグさん。現職はFacebookの最高執行責任者 (COO)。すごい方です!!2011年8月、フォーブス誌の「世界で最もパワフルな女性100人」5位にランクインしました。このときの1位はドイツ首相・アンゲラ・メルケルさん、2位はアメリカ国務長官・ヒラリー・クリントンさん。8位はファーストレディのミシェル・オバマさんです。これでどれほどすごい方なのかお分かりいただけると思います。
私はパワフルどころかすっかり動揺し、無遠慮にもそれをあらわにした。フェイスブックの同僚から祝福されると「あんなランキング、おかしいわ」と答え、友人がフェイスブックのページにフォーブス誌の記事へのリンクを張ると、即座にやめてもらった。
これはランクインしたことを知ったときのサンドバーグさんの心境です。こんなすごい方でもこのような反応をするのだと驚きました。
最近似たような体験をしました。所属しているはあちゅうサロンで5月のMVPに選ばれました。会員は当時約500名でその中から5名が選出されます。サロンメンバーが推薦し、はあちゅうさんが最終的に選ぶという方式です。MVPに選ばれたことに戸惑い、今でもあまり嬉しいという気持ちはありません。これは私に対する過大評価で、こんな名誉ある賞には到底ふさわしくないと思い、素直にこの事実を受け入れることができないからです。一緒に受賞した方は皆さんサロン内で大活躍され、広く名前を知られている方たちでした。今回受賞を逃した方の中には、私なんかよりもMVPにふさわしい方がたくさんいます。戸惑いをできるだけ外に出さないように努めましたが、心の中はぐちゃぐちゃでした。こんなとき、素直に受賞したことを受け入れ、喜ぶことができれば私の人生は変わっていたかもしれないと思いました。自信がある人とない人では行動が変わると思うからです。
サンドバーグさんは自信が持てないながらも、克服するためには自信のあるふりをすることが一つの方法だと書いています。「こんなとき男性ならどうするか」と俯瞰して考えてみるのも有効な手段だと思いました。男性が同じ状況になったときにうろたえ、それを人前で表すでしょうか?きっと大半の男性はそのような姿を見せないでしょう。なぜなら女性の方が「詐欺師感覚」が強い傾向があると書かれています。「詐欺師感覚」とは自分の業績を誉められたときに、自分は評価に価する人間だと思わずに、たいした能力もないのに誉められ、詐欺行為を働いたような気分になることです。これは誰でもかかる可能性がありますが、女性の方がなりやすいそうです。
私は自信は自分の努力や功績に応じて自然に育っていくものだと思っていましたが、そうではないのかもしれません。自然に自信が育つのを待つのではなく、自発的に自信を持つこと。自信がなくても、今まで自分がしてきたことを認めて自信を持とうとすること。自信を持つにはこういう意識が必要だと学びました。今まで物事がうまくいかないのは、自己評価が低いことに原因があると思っていました。ですが実際は似たようなことで悩んでいる方は多いのかもしれません。今までの思考回路を突然変えることは簡単ではないでしょう。それでも自信を持とうとすることが、今後の人生をより良いものに変えていく一つの方法だと確信しています。